サトシ先輩 2023.3.25
サトシ先輩が卒業されると聞いて、20年ぶりくらいにテレビでポケモンのアニメを見た。おはスタもポケモンも初回放送をたまたま観てた世代なので、ずっとハマってた訳ではないけど最後くらいは見届けたい気持ちがあった。
考えてみれば、自分がポケモンのアニメを観てた期間なんてその歴史のほんの一部に過ぎないんだなとしみじみ思うけど、画面に映るポケモンやキャラを見れば思い出の断片が蘇ってくるから不思議だ。いや、割と数年前にアマプラで初期の方を観返してたから覚えてるだけかも。
バイバイバタフリーとか、ロケット団のハートフルな回とか、数十年振りに観てもジ〜ンときちゃうな。記憶は色褪せるって言うけど、同じものを再生すれば当時と変わらない感情が蘇ってくるから不思議だね。
首藤さん節の小粋な台詞回しみたいのは子供の時よりむしろ今の方が面白いかもしれない。それこそロケット団のおなじみの口上とか、26年もずっと続けてたの凄まじい耐久性だな。まだピカチュウ追いかけてるし。未だにサカキのために働いてるとしたら涙ぐましい忠義心だ。
サトシは10歳のままずっと旅を続けていくけど、気づけば自分はサトシの3倍くらい大人になってしまった。刺さるのが怖くて逆襲のEDが聴けない。でも最後に流れたタイプ:ワイルドはやっぱり沁みるものがあったな。さすがにこの曲を最後にもってくるのは反則だ。
サトシ、「世界中のポケモンと友達になりたい」って言ってたし、きっと今後もアニメにチョイ役で出たりするのかな。オーキド博士みたいにキャストが変わったとしても、シリーズが続く限り5、60年先の子供たちにも国民的キャラとして親しまれてるのかもしれない。
永遠に10歳の姿で夢を追い続ける背中を見てると、ふと自分を省みた時に溜め息が出そうになるけど、歩いてきた時間の長さは同じはずだ。
俺たちだって現実という草むらの中でサトシにはゲットできないものを掴んできたはずだ。免許とか。クレカとか。
サトシやピカチュウがジムリーダーやチャンピオンに挑んできたように、自分たちにも自分たちの超えるべき壁がある。そう己を奮い立たせて、今夜もジムリーダーと相対するためにフィットボクシングを起動するのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?