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バース・イヤー・ギター

若い頃はただギターを弾きたいという気持ちと、デザインの良いギターに魅了されていただけで、ビンテージ(骨董的な価値のある)・ギターとか、希少なギターに興味を持つことはなかった。あれからうんじゅうねん経った今、YouTubeでは高額なビンテージ・ギターを話題にしたコンテンツが散見される。中には車や家が買えるような価格のものも存在するので、自分の持っている古めのギターが高く売れたらいいなぁとは考えるけど、それが欲しいという気はほとんどない。ただ、そんなギター紹介動画を見るのは好きで、雑学的に興味がありちょくちょく視聴している。自分も真似して以下のような紹介動画を作ってみたが、残念ながら視聴数は伸びない。コンテンツの出来もさることながら、扱っているギターがビンテージではなく、ただの中古ギターということも理由かもしれない(笑)。

ビンテージ・ギターとともにバース・イヤー・ギターという言葉を聞かれたことがある方もいらっしゃるかと思うが、読んだ通り、自分が生まれた年に製造されたギターのことを指す。自分はつい最近、バンドメイトのボーカリストが使っているGibson メロディメーカーが、彼のバース・イヤー・ギターだと本人から聞かされてこの言葉を知った。それからなんとなく自分と同い年のギターのことが気になり、ネットで情報を探すが、この年齢なのでそうそうそんなギターは見つからず、たまに見つけても非常に高額で手が出ないものばかりだった。

このブログのタイトルバックで弾いている写真にも
使っているGibson L-7
パラレルグラム指板インレイが渋くない?

そんな中、会社の近所にある知らない中古楽器屋さんでバース・イヤー・ギターにばったり出会ってしまった。Gibson L-7C、ピックアップは後付けでつけられた、いわゆるフルアコースティックと言われる生ギターである。ジャズなんか弾けないのにと思ったが、ブルースの真似事くらいはできると思い、かなり悩んだ末に購入した。まだライブに使ったことはないのだが、いつか同い年のギターで弾き語りなんてやってみたい。現在、このギターと私、ふたり合わせて120歳だが、この歳にして新しい目標ができたのは嬉しい限りだ。

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