見出し画像

旅情感55 | 薄膜

心がカサカサと音を出していた。
寒かった、薄暗かった、まだそこに居たかった、春のやわらかさや春の滲む夕日を本当の意味で愛せるのは、そこから三年経ってからだった。

ここから先は

0字 / 6画像

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?