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私の名前は、タオの助。セラピストとしての道を進み、かれこれ30年近く。 妻子にも恵まれ、すでに子供も独立。個人経営の医院での仕事をこなしながら、妻と穏やかに暮らすという日々を思い描いていたのだが・・。 50歳をとうに過ぎたいい大人だというのに、私は鬱になるほど悩んでいた。 20XX年 日本 妙なウィルス騒動も落ち着き、東京オリンピックも開催。それから10数年。 日本には、「好念鬼ウィルス」という、人が鬼になってしまうとんでもないウィルスが流行していた。それはかつての妙なウ
宇宙ライフシリーズ続編、【道にあるラブ】の第二回。 好念鬼ウィルスの蔓延した世界。 エロあやしく光る初老のハゲ。 ウィルスに侵され好念鬼となった妻を救わんとするタオの助。 愛する妻、小力子の運命は?タオの助は光術を会得できるのか? 愛の道を進む未知なる物語。さてさて、如何なるのでしょうか。 🙌 🙌 🙌 『霊はこちら側であった』 「ど、どういう意味で?マスター?」 『すぐに分かる。タオの助はすでに理解しておるから、ハゲの元を訪ねた。昔、noteで出会った頃のお主は
『まだ人間だと思っておるかの?』 「え!?」 『人間は大変じゃろう。現実に真剣になりすぎておるがゆえ、生まれ持つその愛の大きさに気づかず、離別や争い、闇を生み出す。愛を思い出してから遊んだほうが平和ではないかね?』 「は、はぁ・・」 『じゃが、それもあなたに必要な体験であった』 マスハゲは、頭と瞳をキラキラさせながら、微笑んだ―――。 🙌 🙌 🙌 『まだ幼いタオの助は、自らに起こることに対し、これは良いこれは悪いなどの反応をする。この考え方は間違っている、これは
大地へ、光が降りそそぐ。 私は、妻を救うためにここを訪れたが、ち〇こばかり触るイカれたハゲと会話をしているうち、なぜか心が洗われてイクような気がしていた。 このハゲは一体どこまで見えているのだろうか? 姿かたちは明らかに人間のそれなのに、どこか異世界からの来訪者のような違和感がやまない。そういえばマスターにはご家族がいるはずだ。しかし、この家らしき小屋には、他に人がいる様子はない。 近くに川が流れているのか、りんりんと鳴るような澄んだ水音が聞こえる。その音に耳を澄まし
「ナニひとつ問題が起きていない?・・マスター。私は、この意味が分かりません。事実、この世の中には多くの問題が溢れているではないですか?」 『死なないのじゃよ。ヒトは死ぬと思っている。そもそも、それが錯覚である。確かに死んだように思える。じゃがそれは、ヒトがそう判断している、そう反応しているだけで、本当に死んだといえるのじゃろうか。本当にすべて消えてしまったのじゃろうか』 👻 👻 👻 「・・・」 『エロエロwww。冗談じゃ。楽しければ、思考が織りなす幻想物語に没頭するの
「粗チーン!粗チーン!!粗チーーーン!!!」 『・・・・・。えーっと、ゴホッゴホン!エロホン!!ゾマホン!!・・・タオの助よ、よいじゃろうか?』 「ハッ!?スビバセン💦」 『よい、よい。自我を観るのは面白い。さて、はじめようではないか』 🙌 🙌 🙌 ハゲの宇宙ライフシリーズ続編、【道にあるラブ】第6回です。 20XX年、好念鬼ウィルスの蔓延した世界。現在より20年後?の性長物語。 タオの助の愛はついに開くのか!? 🙌 🙌 🙌 雨あがりに光粒が滴っている。その粒に
「ままま・・マスター!!💦これは一体どういうことですか!?手の平から風?が出てる???」 『大したことではない。ち〇この皮剥きと同じじゃよ。気づいていないだけで誰でも出ておる。でも、それこそ癒し。マスハゲ式”毛脱”前の準備運動のようなものじゃ。光術でいえば、生命波の第一歩である』 「スビバセン・・かなり混乱しております。え?なぜ手から??過度なアルコール消毒で手の平の皮が薄くなっちゃったのか.....いや待てよ、オ〇ニーのやりすぎで、ち〇こ擦りすぎちゃって手の毛穴が開きす
―――全なる愛――― 過去を手放せずにいると、これは全く理解できない。でも何人かは気づく。 「あ、このハゲ。冗談じゃない」 変化しかない。なのに変化していないかのように感じるのは自我だけなのかもしれない。だが、それもまた愛の体験に必要なものであった。 雨のあとの気づきの風。 やわらかく、トキに強くも吹きながら、零れ桜となり落ちてイク。タオの助はその欠けらを見つめながら、【命】の意味を考えていた。 👶 👶 👶 己の【外側】が開き、手のひらから風のようなものが出ている。