マガジンのカバー画像

スッタモンダヴォーズ

16
宇宙ライフ第五部。道ラブ(第二部)の続編です。スケベイダー卿となったタオの助。毛ナイマスター(光術家)となったマスター・サンことオジ=サン・毛ノービ。壮大なるスッタモンダヴォーズ…
運営しているクリエイター

#宇宙SF

スッタモンダヴォーズ あなたなら希望【プロローグ】

『人のせいにしておけば自分は救われるとでも思っているのかね』 「ハ!」 『写し世にありながら、他人のせい、事象のせい、はたまた親ガチャなどという造語を生み出し、出生のせいにする・・。それであなたは本当に救われるのだろうか?』 「・・」 『あなたは過去を生き続けている』 「え?」 『思考とは過去の記憶なのだから。同時に思考も記憶も知識も同じものだ。それらはあなたではない。そうであるのにそれらと同一化してしまっていることが問題であり、思考との同一化が不安や恐れ・・つま

スッタモンダヴォーズ 自我の福讐

なぜ現世なのか? なぜ全ては花子の内側なのか? 花子はそれさえも忘れてしまったのか。 あなたの内側を映し出すから現世であり写し世なのだよ。そうでありながら映されたものは映されたのだからすでに過去だ。ゆえに我々は過去を生きていると云うのだ。 理解るトキには理解るだろう。その理解るトキとはいつだって”今ここ”である。あなたが自分だとしていた存在しない自我という心の観念を落としたトキだ。 その心の穢れを落とすと本当の愛が現れる。 『驚いた。ここまで思考と同一化しているとは・

スッタモンダヴォーズ 歌広場の夜明け

『鏡の世の理解はもういい。外側と照らし合わせて観るだけだ。肝心なのは内観し、花子の内側にある観念を手放していかねばならない。もちろん手放さず、塗り替えながら掴んだままでもよいぞ。花子にはすべてを手放してもらうが』 「外側、内側・・」 『そうだ。ここで外側と内側を福習しておこう』 「そうよ!その意味がよくわかんない!!」 『モーホー。よくきくがいい。本当のあなたから観た視点でいう外側は”思考、身体、心(についた穢れ)、感情、外の事象すべて”。内側は”聖心、仙骨、臍奥、蝶

スッタモンダヴォーズ ワン・ソロストーリー

「私の観ている世界が変わったような・・?」 『私の世界か・・。まだ思考と同一化が起きているな』 〈変化は完全にはなれません。闇は光を知ろうとせずと等しく。知識を持ったまま神は実現しない。宇宙の理です〉 「え?私はニセモノってこと!?」 『安心するがいい。本当の花子は常に輝き続ける実在だ。ここで重要なのは、神は分離も意味づけもしない、ということだ。思考でいくら私は創造主だの自由だの宇宙だのといっても意味がない、ということだ。これは私が云うからそうではなく、法則である』

スッタモンダヴォーズ 災いの観念は勘弁

『やれやれ。また判断しておる。心地良くない観念など手放せばラクになるのに。それとも自分自身を赦せていないのか。現世に生きているがゆえ』 〈愛だけを、つまり本当の自己だけを観続けることができていない証〉 「へ?」 『真理には判断する者はいない。花子が魂でも聖心でも空でも何でもよいが、それらは思考しないということだ。現実世界とはまったく関係ないところにあるソレは完全充足し唯一無二。ソレはすべてを照らすことしかせぬ。よくよく考えてもいい。花子のいう魂とは思考の産物ではないだろ