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スッタモンダヴォーズ

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宇宙ライフ第五部。道ラブ(第二部)の続編です。スケベイダー卿となったタオの助。毛ナイマスター(光術家)となったマスター・サンことオジ=サン・毛ノービ。壮大なるスッタモンダヴォーズ…
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2022年7月の記事一覧

スッタモンダヴォーズ あなたなら希望【プロローグ】

『人のせいにしておけば自分は救われるとでも思っているのかね』 「ハ!」 『写し世にありながら、他人のせい、事象のせい、はたまた親ガチャなどという造語を生み出し、出生のせいにする・・。それであなたは本当に救われるのだろうか?』 「・・」 『あなたは過去を生き続けている』 「え?」 『思考とは過去の記憶なのだから。同時に思考も記憶も知識も同じものだ。それらはあなたではない。そうであるのにそれらと同一化してしまっていることが問題であり、思考との同一化が不安や恐れ・・つま

スッタモンダヴォーズ 定刻のマツジュン

「こ、殺される💦パワハラ上司に殺される・・。仕事しか勝たん!」 遅刻。たしかにルール上はイケてない行為。このマツジュンなる若者もまたルールに縛られた生活を送っていた。 惑星ムチュウ。 ここでは、フォーカスしたものが現実の顔を見せる。”これは本当の自分なのかい?”とでも語りかけるかのように。それはヴォーズの中心力により自動で起きていることすら知らされぬまま。 「ああ、ダメだ・・。始業時間に間に合わねぇ💦」 フォーン(有人ドローンの音) シコ隊員6969番「ん?あれは

スッタモンダヴォーズ デイライト置換

常に今ここ。 はるか彼方の天の川銀河系で。 オネーサンを連行することはできなかったものの、マツジュンの観念を解放したスケベイダー卿。シコ軍団の地上部隊により、あっさりとオジ=サンの居場所は発見され、じつに25年ぶりに二人は顔を合わすこととなった。 『やっと会えたな、オジ=サン!』 〈・・葉っぱのような蝶だったの。あなたも自然とひとつだよって言ってるみたいに〉 『!?』 〈貴方の奥様、小力子さんの言葉です。貴方が離れてしまい、黒パンティーも穿かなくなりました〉 『・

スッタモンダヴォーズ アンコール毛脱

他人のフリ見て我がフリなおせ なぜか。 あなたに起こる災いや苦しみが起きなくなる。ウソだと思うなら、観念を手放してみるといい。やがてストレスなど幻の如く消えていくだろう。思いは重い。また考えなくとも必要な思考はやってくる。それはやってくる。もうお気づきであろう。自分が考えていない思考がやってきていることに。それは流れている。流している。流れるまま、自動だ。 「考えないこと」があなたを真の至福へ導くのに、あなたは「考え続ける」。もちろん活動的なあなたであるから、いつまでも

スッタモンダヴォーズ 無用の口撃

常に今ここ。 はるか彼方の天の川銀河系で。 パンスト・オーダーの最高指導者タオノ=スケベイダー。毛ナイ・オーダーの生き残りオジ=サン・毛ノービ。無我の境地、愛そのものに至り25年の歳月を経て再会した二人は、この完璧さという流れのまま、現象を観ていた。 真理に戻った者。 ある者にはそれはおそろしく映り、またある者は共鳴し、観念や自我を手放し解き放たれる。変化の世界において真理に戻らぬ以上は、完全完璧や永遠には気づけない。時間や空間という概念はなく、”今ここ”にすべてが存在