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死線越え自然へ

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宇宙ライフシリーズの第四部。神。つまり全なる愛へ至るドウテイを描きますが、本マガジンのテーマは死。死もまた概念ゆえ存在しませんが、理在るにおきましてはまだまだデリケートなテーマ。…
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#気づき

自傷行為でなく自癒好意

おれはヴァギータ。 宿敵のカリモットを超えるため、日々修行に明け暮れている。 ちなみにおれの妻の名前はカルマだ。 科学者の娘ということもあり、日々ナニかに追われて怒りっぽい。 そんな妻を横目に、今日もおれは重力装置で身体を鍛える。 🐵 🐵 🐵 「ハァハァ💦・・よし、次は重力10000倍で修行だ!」 〈完全で永遠。絶対者であり、無敵の霊体であるのにわざわざイタイ思いをせずともよかろう?楽しいのであれば止めることはせぬが〉 「何者だ!?界王神か??」 〈わしか、わしは

たまえちゃんFaraway

『自分がここにいるのは何かおかしい』 昼休み。教室の窓際に立ち、私はそう感じていた。 学校生活が変わったわけじゃない。 ”私の内面”が変化しているのは明らかだった。 仲の良い同じクラスのある子ちゃんと遊んでいても楽しくない。つい先日までこんなことなかったのに・・。 突然訪れた違和感。 アタマでいくら考えても、心の中の”たみー”に聞いても答えは出ない。 💔 💔 💔 私は、尾神たまえ。 クラスメイトからは”かみたまほとけたま”なんてアダ名で呼ばれてる。 父の写太郎は

デスゾーン背に胡坐談

「ちょっと待ったー!」 SNSにメッセージが入る。 時間は22時45分。 受付終了の15分前。 2人目。 これが最後の同乗者になる筈だった―――。 🔥 🔥 🔥 6時間前。 練炭自殺を一緒にする仲間を募集した。 集まったのは私を含む3人。 まず最初に連絡をくれたのはM子。 少しだけ話を聞く。 幼い頃からのネグレクト。手首には幾つもの傷跡があり、痛々しかった。死ぬことを決意してくるのだから当然だが、彼女は口数少なく、メイクも殆どしていないような見た目だった。 ただひと

自分に殺される前に

あらゆるものが美しい。 そのことを知るために生まれたのだろう? 目に映る春の美しさは本当の美しさではない。 目に映る悪の見苦しさは本当の悪ではない。 思い通りに映る世界。 世界はあなたにあなたが持つ観念通りの経験を齎すだろう。 その観念を変化させれば、また異なる内容の経験が訪れる。 そしてあなたはこう言うのである。 『思考が現実化した』と。 『自分の意識が現実を創っている』と。 まったくあなたは幸せものだ。 思い通りに世界を映しているのだから。 あらゆるものが美し