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「ずるい仕事術」を賢く使うために

本日、12/4(月)道新BIZ 北海道DXカンファレンス2023にて、佐久間宣行氏の講演を聞いてきた。

場所はカナモリホール。実はこの場所は初めてだ。

カナモリホールの入り口

コミュニケーションスペースを閲覧して軽食をいただいた後、すぐに席を取った。どうせ聞くなら一番前で生で見られる位置で聞こうと、1時間前からスタンバイ。
中央の最前列は、よくある隣一個飛ばしに座る、のが暗黙の了解ではなく、後から人が隣に座るのも、こういう場ならでは、かな。

一番前なので流石に近い


講演のタイトルは、『佐久間流、「はたらく」を良くするずるい仕事術』
待っている間、講演のタイトルにもなっている本を読みながらスタンバイ。
(こちらの本です。)




そうこうしているうちに時間になったので、始まった。
進行するのは、石沢綾子アナ。元Onちゃんの局の看板アナウンサーだ。
ちょっと前、車の中からラジオで中国からインスタライブをしているのを聞いたことがあるけど、帰国しているのかな??

佐久間宣行さんと石沢綾子アナ

*このnoteを書く前に、自分がスマホに残したメモをChat GPTにぶち込んで、下書きをしようとしましたが、プロンプト力が足りず、訳わからない文が出てきたので、自分なりに整理して書いていきます。その時の温度感をそのままにしたいので、なるべくメモのままにしたこともあり、ちょっと取り留めない感じになっていますがご了承ください。

先に結論から書いてしまうと、今日このために会社休みにして聞きに来てよかった、と思った。
(こういう書き方するとサボったように見えてしまうけど、土日出勤した振替休日を今日に当てただけですから・・マジで)
複業(副業)するサラリーマンの会社での立ち回りに活かせる「具体的項目」から、もう少し全体に広げて捉えられる「仕事の心持ち」まで学びのある時間でした。

①戦略的に可処分時間を作るための時間の使い方
②失敗はサラリーマンこそ出来る、失敗を失敗で終わらせない仕事術
③対人コミュニケーションのコツ
④心が折れた時の立て直し方

この4つの項目で受け止めたことをまとめていきます!!



①戦略的に可処分時間を作るための時間の使い方
若い頃の佐久間氏は企画書を作るための時間を作ることを最優先事項と考えていた。そのためには、若いうちにある程度自分で時間をコントロールできるようになる必要があった。
そこで佐久間氏が取った戦略は、敢えて「業界のルールに染まらない」だった。
例えばそれは、その当時のテレビ業界では当たり前の夜の付き合いをしないということ。
飲みの席で人間関係が形成されていく、と言われている業界慣習の中で、この選択をするということはかなり勇気を要したはずだ。
佐久間氏は、夜の付き合いを夜の付き合いを断る代わりに、
「周りから文句を言われづらいキャラクター」
というブランディングをしていた。

具体的には、
指示された仕事をきちんとやる、
指示の先回りをする、
という当たり前の積み重ねから、

報連相を必要以上の粒度でこまめにする。

*これは、単に社会人として当たり前のことの徹底というだけではなく、
上司がその上の上司に「佐久間、何している?」と聞かれた時に答えられないと、上司の評価が下がってしまうということに気を配り、上司にそういう部分でストレスを感じさせないために、聞かれた際に、上司が即答できるようにしていた。

こういう相手の立場に立った仕事振りの積み重ねにより、言われづらいキャラクターは形成される。
そうして可処分時間を増やして、企画書を作る時間を捻出する。

(これを若い時からできるのだから、エクストリームサラリーマンになって、会社から出ていけるのだろうな・・・)

そして、飲み会に行かない代わりに、若いうちから企画書を通して、自分のキャラクターを知ってもらうように心がけていた。
企画書が通らなくても、コンペがあれば出し続けて、名前・やりたいことを知ってもらう。
(飲み会で先輩の覚えをよくするなど周りと同じことをしようとする人ばかりの中、こんなことを真面目にやっているのだから、それはぶっちぎるよな。)

佐久間氏は「少し上の先輩と悪口を言い合う飲み会こそ1番無意味。」
ともおっしゃっていた。若手のうちの飲み会には、大概年次が近い自分より少しだけ先輩しかいない。そういう先輩は話していて楽しいし、相談しやすい。そうして、得てして相談は話しやすい人に話すが、その人に決定権はないし、相談事は解決できない。となると会社の愚痴しかない飲み会は無駄でしかない。

そして自分がどこかで口にした不満、どんどん尾ヒレが付いて上に伝わっていく。不満は解決されるわけでもなく誰も得しないので、解決できる算段がないなら、言わない。

「相談のゴールは解決。」

これを肝に銘じよう。

②失敗はサラリーマンこそ出来る、失敗を失敗で終わらせない仕事術
「若い時に大きな仕事には尻込みしないか?」という石沢アナの質問から次の場面に切り替わる。

それに対して佐久間氏は、
この仕事は「まだ早い」、は一生言われ続ける。
20代の時に、「まだ早い」と言われないときなどない。

*大きな仕事を依頼されるための自分の強みを知るには?という派生
自分が他人に依頼されてやる仕事は自分の長所知るチャンス。
なにがいい評価になる要因なのか、客観的に知ることができるから。
自分で自覚していなかった長所に気付けるチャンス。
そうしてそういう長所を伸ばすことに成長のチャンスがある。
佐久間氏の場合、なぜそんなにたくさん番組作れる?
→会議、スケジューリンク、プライオリティ付けがうまいから。

仮にその仕事が「まだ早い」だとしても、「まだ早い」仕事に積極的に手を挙げてチャレンジしようとする・し続ける若者のことを、決定権のある人は覚えてくれる。
仮にその時に手を挙げた仕事ができなくても、挙げ続ける人にチャンスは回ってきやすい。
だから、いつ来てもできるように心の準備をしておく。すぐに通らなくてもいいから、自分がやるつもりでストックを作っておく。

そして、「ちょうどいい仕事量」という時期は一生来ない。
もし仮に来たとしても一瞬で終わる。
なぜなら、調整してちょうどいい状態にしていても、断れない仕事が入ってきて忙しくなるようにできているから。

チャレンジングな仕事の代表格が前例のない、社内初の仕事。
「社内初」に手掛けることは、実はサラリーマンにとってローリスクである。
サラリーマンにとっては、経営者に「失敗」を「失敗」と思わせないことも大事である。
失敗したまま終われば、それはただの失敗だが、
新しい挑戦である「社内初」に取り組んだことによる失敗は、
「社内で先人を切って、初めてのことに挑戦し、立てた仮説に対してデータをとった」とプレゼンできる。

ここで大切なことは、正しく見積もれるような客観性のあるフィードバックを会社にすること。取り繕うような、逃げるような報告は意味ない。
失敗を改善して、利益を出し続けられるようにしなければ、失敗は失敗のままだから失敗で終わる。

サラリーマンのいいところは、一度の失敗ではクビにならないこと。
(これが経営者なら、失敗の規模によっては1発退場もあり得る。)
サラリーマンは「サラリーマンであるがゆえ失敗できるから挑戦できる」、と受け止めるべき。

(これは、田端さんも同じようなことを言っていたな、、エクストリームサラリーマンの共通思考なのかな・・)

そういう意味では、サラリーマンは挑戦できるし、挑戦することで会社を辞めてもいい・辞めることができる人間になる。

③対人コミュニケーション
ここでは、佐久間氏は対芸人・対後輩と分けて語っていた。
一般的には、対ビジネスパートナー・対部下後輩後輩と言ったところか。

対人コミュニケーションの話の前に、
まずは、自分の出来る出来ないを知るべき。
そうすると他人に寛容になれる。
その後、他人のいい所を知り、その人の力を借りる。

他人のいいところを見つけようとすると、他の人の喜ぶことがわかる。

人によって、対応を使い分けることも重要。

例えば、都合の悪いこともきちんと説明することで、信頼関係を形成するタイプの人もいる。
(オードリー若林さん、ハライチ岩井さんがこのタイプ)

オードリー若林には打ち合わせ議事録も全部見せているくらい、開示することで信頼を得ている。だが2人で飲みに行くのは、5年に一度くらいらしい。ちなみに佐久間氏は、芸人とは個人的に飲みに行くのは少ない。
友達になると上手くいっていないときにダメ出しできない、というのが主な理由だ。

同じ芸人でも、人によっては悪いことは言わないほうがパフォーマンスがいい人もいる。(難しいな・・)

要は、その人が全力を発揮するにはどうすればいいか、しっかり見ることが大切。

後輩対しては、自分が「楽しく仕事に取り組んでいる姿勢」を見せることが大切。後輩は上のことをよく見ている。

仕事を任せたら、求められた時以外は助言しない、細かい口出し・手助けはしない。それでも、フローとビジョンが共有できれば、クオリティは落ちない。

自分自身の感情としては、見守ることが面倒であっても、手も口も出さないほうが、下は育つ。

若いスタッフに対しては、とにかく褒めることを優先する。
注意点としては、皆の前で褒めるのは早いレベルの子の場合や、嫉妬が生まれそうなときは、個別に褒める。皆の前で褒めない。
(難しいな、結構皆の前で褒めがちな自分)

怒るときはLINEとか記録に残る形で怒る。自分自身のためにも。
怒るならネットに晒されても大丈夫か、常に考える。


*自分を過信しないトークの派生。
酔っ払ったらSNSはやらない。自分を過信していないから。
自分の記憶力を信用しないことも大事。
会議のまとめは自分で作る。議事録をGoogleカレンダーで管理。

④心が折れたときの立て直し方
自分にとって何が耐えられないかわかるようにしておくことは大切である。
何が心折れる原因になるのか、これを知っておくことで対策ができる。

「メンタル」は「仕事」よりもが大切で優先順位が高い。
仕事は失敗しても簡単にリカバーできるが、メンタルはそうはいかないから。

だからこそ、部下にも仕事よりもメンタルが大切だと伝えている。

「給料以上に働きたくない」というタイプよりも、
「佐久間さんと仕事するのが夢だった」、というタイプは、
現実が見えてないケースが多い。地味な現場の仕事をして早期に「こんなはずじゃなかった」となることが多い。
そして、給料以上に働きたくないというタイプの方が意外とバリバリ働いている。

それでは、どうすればいいか。
それは、、「夢」を現実的な「目標」に格下げする。

長期的な具体策がイメージできない夢から短期的にゴールが見えている具体的な目標にして、仕事の中で意識できる行動に落とし込む。

つまり、やりたいことの方向性は変えずに現実手に入る目標に変える、
ということだ。

人間、大きすぎる目標を掲げると潰れる。

現実問題として、大きな夢ばかり見ずに、
負けているということを受け入れることも大切だ。

今の時代、
サラリーマンになっている時点で負けている。

負けていることを認識して、その上で作戦を立てる。
キラキラしている人以外は、
叶う可能性が低い夢ではなく、具体的に達成可能な目標をもって、どの部分を伸ばすかを決める。

自分のことを知るには、他人が見てどう思われているかリサーチすることが大切である。他人のイメージが自己認識とずれているなら、普段の自分の行動を変えることを積み重ねる。

自分の見え方をコントロールする、ということが大切。
なぜなら、他人からは、見えているものが全てだから。


最後のメッセージ:
フリーになってよかったことは、今回の札幌での講演のように、自分の判断で行きたいところに行けるようになったこと。サラリーマン時代はそうも行かない。

そういう自由を手にいれる自分のできないこと苦手なことを理解して消耗しないでメンタルを守りながらやりたいことをやっていけるようになってください。



石沢さんのファシリテーションもすごい見事でした。
(ありきたりな言葉だけど、さすがプロ)
非常に濃い40分でした。

答え合わせに近い部分もありました。
佐久間さんが企画書を書くための可処分時間を作る際に意識していたキャラクター作りは、私も複業をする時の可処分時間捻出で意識しているところと思考的に近いな、佐久間さんのような方が若い頃に積み重ねていたことだったなら、と少し肩を押してもらえた気持ちに勝手になりました。
(今日この話を聞けたのも可処分時間の捻出ができたからで・・・)

そして、新たな学びもありました。
自分がどういう時に心が折れやすいのか知ること、夢の方向性は変えずに実現可能性のある目標に切り替えて積み重ねること、人によって適切な対応を使い分けていたことなど。
できているようで、意識的に取り組めていなかったな、と思うこともありました。

今日聞いた話のエッセンスを日常生活に落とし込んでいけるように、また1日を積み重ねていきます。
(取り留めない感じですが、この辺で)


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