SengokuGamingに起こりうる事

世界を幾度となく制したBlank選手の加入、コーチ陣に選手としてもコーチとしても世界を制した実績のあるPoohManDuという新体制を発表したSengokuGaming
これからLJLにどのようなことが起きるのか考えてみました。

・韓国との強力なコネクション
Blank選手とPoohManDuコーチを獲得出来た時点でも、すでに相当なコネクションを持っているSengokuGaming。
他にも韓国人選手で世界で活躍している選手は多く居ますよね。
今回のニュースは、その選手たちにも「え?あのマイナーRegionのLJLにBlankとPoohManDuを獲れる資金力があるの?」と思わせる影響があったと思います。

世界各国のネットゲーマーから見ても日本という地域はとても魅力的です。

(夏季優勝するだけでWCSに出やすいマイナー地域である、ご飯が美味しい、治安が良い、アニメやオタクの聖地等・・これらの理由で大変人気で、韓国選手のみならずLJLに参戦したい選手は山ほど居ます。)

ですが、世界のマーケットに比べるとあまりにも契約金が安かったというのが実のところです。

その「給料の安い地域」という認識が今回のSengokuGamingのリリースによって一気に変わり、SengokuGamingは知名度とコネクションを一気に獲得したと言えると思います。
(今後オフシーズンに有名選手から直接SengokuGamingに問い合わせが来ることになる可能性も高くなりました。)

当然、PoohManDuやBlankが持っているネットワークも手に入れる事が出来ますよね。


無いとは思いますが、シーズン中にBlankやOddugiのパフォーマンスが目を引かなければ一時的に韓国選手を入れ替える事だって可能なのです。

・SengokuGamingの経験
ここはSGの日本人選手へのプレッシャーになりすぎないように経験と書きましたが、Blank選手は韓国Junglerの中でも比較的サポートタイプのJunglerです。自身でCarryするよりもMidやTop、ADCにCarryをさせる為にゲームをコントロールしていくのが得意です。
それをSengokuGamingでも再現する為には、高いゲーム理解度と試合中のコミュニケーションが大事になってきます。
練習を重ねていく段階で、日本人選手にもBlank選手の理解度の高さや、コミュニケーション方法についてのノウハウが伝わっていくと思います。その経験で得るものは計り知れないものになるでしょう。

・SengokuGamingにおこりうるリスク
話題性においては今季最強のSengokuGaming。
それでは、彼らが強いのか?Blank、PoohManDuの獲得だけでLJL優勝出来るのか?と言われると簡単にyesと言えないのがチームゲーム。

どんな懸念点があるか簡単に

1しっかりとした通訳を用意しているかどうか

SengokuGamingには、少し韓国語を話せる日本人マネージャーと少し日本語が話せる韓国選手Oddugiと英語と日本語が話せるTakaが居ますね。
この誰かが通訳と兼任することになると、まさにストレスを抱えるチームになり失敗することになりえます。


「じゃあ普通に韓国語と日本語話せる人を用意すればいいじゃん」

って話ですが、LoLをプレイしている皆さんなら分かると思いますが、LoLの用語を使った会話って結構特殊なんです。

LoLを知らない人にリプレイを見て何が起きたか説明するのって大変ですよね?

なので、通訳が用語を理解していないと話を噛み砕かいて噛み砕いて通訳に伝える必要が出てきますし、韓国と日本では同じ意味でも言い方やニュアンスが違うLoL用語ってとても多いのです。(だからインタビューで通訳しているスイニャンさんという女性はとてもすごい通訳をしています。)

なので、語学だけでなくゲームを理解している通訳を用意するという意外と難関なハードルをどう超えていくかは鍵になります。


2チームのパワーバランスや人間関係におけるリスク

当然LoLのチームをコントロールしていくのはコーチPoohManDuです。
コーチ、海外枠を使った韓国籍選手2名・自国籍選手3名のチーム構成でよくあることを事例としてあげると

「コーチ、選手間の反省点等の伝達が韓国人グループの中で終わってしまう」なんてことも多々ある話です。

これは地域に限らず言葉であったり、ゲームに対する文化の違いであったり、あまりの実力のギャップであったり様々な理由でおきうることです。
大物選手を獲得したことがマイナスに働く事態がおきることだって無いとは言い切れないのが現実なんです。

とはいえ、SengokuGamingは運営体制が割としっかりとしているので、ほぼほぼ防げると予想しています。

他にも挙げていけばあります。ネガティブな話は今日はこの辺までにしときます。また掘り下げてほしいとかあったら書いてみようと思います。

最後に

SengokuGamingは日本人選手も比較的若いです。
今回の新体制では試運転になると思います。ですが、結果が出ようが出まいが、戦国ゲーミングにとってもLJLにとってもまた新たな将来性を期待させる発表だったと思います。
あまり期待を乗せすぎず、彼らが春のように楽しく勝つところが見れるのが一番だとは思います。そして成長して次世代を担っていくのが理想の発展なのかなと。とにかくもうすぐ始まる2019Summerも楽しみですね。

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