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小咄

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意味もなく、たまに書くポエムのようでポエムでない短い文章を置いていくマガジンです。
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#思い出

「ビリガーゴル」なんて居ない。

小学校2年生のときの春の話だったと思う。 教育実習生が僕らのクラスにやってきた。 1年生のときも来たから、当時の僕からすれば人生2回目の教育実習生の受け入れになる。印象としては「お兄ちゃん・お姉ちゃん」が「先生ごっこ」をしにきた、くらいの感じだ。もっと言えば、クラスに年の離れた「ともだち」がしばらく来るって認識に近かったと思う。 まだ二桁年齢にもなってないガキのくせに意外と残酷なもので、その年頃には「かっこいい」「かわいい」くらいの認識は出来るから、そのへんの補正で「好感度

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子供の頃に飲まされたヘンなお薬。

確か、小学校3年生くらいだったと思う。 ちょっと曖昧な部分も多少はある。 5月か6月くらいだっただろうか。 いつもと変わらない夕食のあと、母が 一粒の黒っぽいカプセルを渡してきた。 「これを飲みなさい」 なんじゃ?こりゃ?と思いながらも とくに抵抗することなく飲んだ。 わりと偏食が酷い人間ゆえに 子供の頃からサプリ漬けだ。 そういう意味では、 あんまり抵抗はなかった。 ごくり。 「どう?」 ・・・いやわかんねえよ。 と思いつつも 「いい気がする~!!」 とか

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