「ありのままでいいんだよ」って無責任すぎる
欠落感を抱えたまま、他者や社会とどう関わって生きていくのか─。就職を前にして、改めて自分を考える。芥川賞作家 津村記久子原作。2021年9月17日公開『君は永遠にそいつらより若い』。
それでは、もがき葛藤する予告編をどうぞ。
就職というものの前に、大人と子どもの線引きは明確にはないが、仕事をしているのは、大人ということが多い。就活や入社は、一種の通過儀礼のようなものかもしれないが、ここで多くの人が一度立ち止まり考える。これでいいのか。これがしたかったのか。なぜこれを選んだのか。偶然といえば、それまでの社会だが、人それぞれに選択には、意味がある。現代の若者に焦点を当てて本作は描かれ、そこに世の歪みを表す本作。本当に今の出来事なのか。昔からこのような考えをもつひとはいたように思う。
思春期とは違う。ただ、社会との接点が交わるとき、自分の過去と未来を見つめ直すことになるだろう。今現在も、自分のやりたい仕事ではないと思いながらも働く人がいる。一方で、自分のやりたいことのために、すべてを投げうつ人もいる。ここに答えはない。そして、誰も応えようがない。あなた自身の問題であるから。
しかし、それを「ありのままでいいんだよ」というのは、正解ではない。人それぞれの選択を尊重しつつも、人のやることが正しいとは限らない。現代では、人のやっていることに、横槍を入れる行為は、軽蔑される。応援するだけが、正解なのか。その考えるきっかけになりそうだ。
「君は永遠にそいつらより若いんだよ。」
「その言葉で十分だと思う。」
この言葉の真意は、ぜひ映画館で確かめたいものだ。
たまには、自分を見つめなおす時間を取ることも、未来にとって重要ですね。
それでは、それでは。
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