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歌姫から見たミライ

以前、紹介させていただいたある映画に関する記事です。その紹介記事はこちらです。

ネタバレ無いよう、ひとことだけ感想を申し上げますと、「そんなに未来のことじゃない」と感じましたね。

さて、その映画はこの夏を席巻するでしょう。2021年7月16日公開『竜とそばかすの姫』。

もうすでに、週間ランキングでは、V3を達成している本作。なんといっても今作の要になるのは、歌姫の歌う曲の数々。こちらは、YouTubeにあがっているので、ぜひ見てほしい。こちらでは、主題歌および劇中歌を中心にお伝えします。

こちらが、主題歌の『U』。まさに本作の舞台を見事に表現しており、毎日のように私も拝聴している。

次に、劇中歌の『心のそばに』。こちらは、竜とそばかすの姫の心理描写を表している。本作のキャッチコピー「もう、ひとりじゃない」を色濃く表現している曲だ。竜は、心を閉ざしているが、やさしくその鎖を解くような楽曲ともいえよう。

さらに、劇中歌『はなればなれの君へ』。こちらの楽曲は、心にグサッと刺さるひとも多いのではないか。この1,2年で世界は大きく変わってしまった。会いたい人に会うことも難しくなってしまった。それでも、世界は進んでいく。変わっていく。あなたがまた会えるまで、この曲がきっと支えてくれる。

最後に、劇中歌『歌よ』。歌の力を最も感じる一曲だ。歌よ導いてという歌詞は、ある意味、自分を放棄しているようにも聞こえるが、一方で歌の価値を最も信じているともいえる。劇中における主人公のある状況を表す曲でもあるが、歌姫にとってその反発心こそ影響力に繋がっているように思える。


どの楽曲も映画を彩りそして根幹を支えている。ミュージカル映画とは異なるが、ここまで音楽が映画に影響しているのは、近年よく見られる背景がある。主人公の心境や場面説明にナレーションではなく、代わりに曲をBGMとも違う使い方をしている。

観客側も台詞とは別に説明があることでより映画に集中しやすいつくりになっている。これからもそうなるかはわからないが、邦画においてこの手法は結構効果的なものではないかとも思う。

細川監督の本作は原点回帰のようにみえてそうでない。これからも新しい試みが見たいものである。

それでは、それでは。

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