2023年はnoteという旅に出た
今年もそろそろ終わりが近づいています。
私にとっての2023年は15年ぶりくらいに、電子の海に戻ってきた大きな変化の年でした。
元々、小説家とか何か物を書いて生きていけたらいいなと思っていて、大学生の時にブログを書いたり小説投稿サイトに投稿したり、自分にとって書くことが未来に繋がればと思って、せっせと書き綴っていた時期がありました。
その頃の世はまさに大ブログ時代で、ブログ本やケータイ小説なるものが、どんどん出版されていたこともあり、猫も杓子もみんなブログをやっていたので、プロでも何でもない色んな人の文章を、あの頃は日常的にたくさん読んで、自分自身もたくさん投稿していました。
でも後に生まれるTwitterやInstagramはまだ普及しておらず、文章や写真で何かを表現し公開するということを、意味なく嫌う人たちも沢山いたように思います。
当時一番仲良くしていた子は、まさに嫌っていた方で、彼女は私のブログを読んでないよって言っていたのに、本当はこっそり読んでいて、そしてやっぱり受け入れられなかったのか、私の前で私のやっていることを冷やかすように笑いました。
ずっと仲良くしていたつもりだったけど、本当は陰でこそこそ笑われていたんだと知った私は、すごくショックを受けて、その子との関係を断ち、書いたものをどこかに公開するということをやめてしまったのです。
確かに、二十歳そこそこの女子が書いた詩や小説と呼べるのか分からないくらいの短編は、未熟なものばかりだったと思います。
だけどね、真剣にやってたんですよ。私は。
そんなことでやめなくたってよかったと思うし、そんなことで挫けるなんて情けないって思います。
だけど、中学の時いじめにあって、高校でもなんか馴染めなくて、大学でもそんなことがあって、私の心は疲れ切っていました。
何でいつも上手くいかないんだろう。
何でいつもはみ出しちゃうんだろう。
普通になりたい。普通の生活がしたい。
そう思った私は、何かと感じやすい自分の心に蓋をするような作業を、その後はずっと繰り返してきたような気がします。
本や映画や、何かとても大きなものを貰ってしまいそうなものを見たり読んだりするのを避けて、感じすぎないように、うっかり言葉に出たりしないように気をつけるようになりました。
それでも、借りた漫画の感想を言ったりした時に、「そんなことまで普通考えないよ?」なんて笑われたりすることはたまにあって。
つい溢れてしまう、そういう自分の多感なところを、ずっと嫌って生きてきました。
感受性が強くなければ、もっと生きやすいのに、何でこんなに重くて暗くなっちゃうんだろうって、軽くて明るい何かになりたいって、そう思っていました。
だけど、そういう生き方にも限界がきたのです。
ずっと自分なりに、周りが言う普通になりたいと思って自分を抑えて生きてきたけど、頑張ってきたけど、でも、それでも悲しいことは起こる。
どんなに善良に真面目に生きていても、容赦ない暴力を振るわれる時がある。
二年前、2人目の子を流産で失くした時、心底そう思いました。
もう悲しいことも辛いこともうんざりだ!
生きたいように生きるぞ!
ちょうど去年の今頃、そんな思いが湧き上がってきたのです。
そして、ずっと怖がっていたけど、もう一回やってみようかなと思ってたどり着いたのがnoteでした。
始めてすぐは、読んでくれる人がいるんだろうかなんてドキドキしながらやっていましたが、スキ!をタップしてくれる人が10、20と増えていくと本当に嬉しくて、今年中に50もらえるような記事を書けたらと思っていたのに、あっという間に達成して、夏には100を超える記事もあって、本当に嬉しかったです。
読んでくださったみなさん、ありがとうございます。
note以外のSNSでも広めてくださった方たちもいて、本当にありがたく思っています。
もちろん、全然見られてないものもあるし、見られてる割には全然スキ!が付いていないものもあります。
でも、そんなことはどうでもいい。
私の文章が、電子の海を泳いで渡って、どこかの誰かに届いている!
それが何よりも嬉しいです。
特にSNSで私の文章を保存して、何回も読み返したいと言ってくださったどこかのあなた!泣いちゃうくらい嬉しかったです。本当にありがとう。
そして、そんな私を見て、「箱さん、もっとやっちゃってください!」と言ってくれたYちゃん。本当に嬉しかったよ。ありがとう。
この体験は、noteという旅に出なければ得られなかったものなので、決断に勇気はいったけど、間違ってなかったなと自信を持って言えるところまで来ることができました。
さあ、来年はどうしよう。
本当はもっと書きたいこともあったし、読んだ本のことなんて全然書けなかったし、小説もあと一つは仕上げたかったのに全然間に合わなかったので、来年はもう少し生産力を上げたいと思っています。(うーん。かなり頑張らないと)
そして、どこかの誰かに、その一人に向けた文章を書くをモットーに頑張っていきたいと思います。
2023年、私を見つけてくれたどこかのあなた。本当にありがとう。
よければ、来年も引き続きよろしくお願いします。
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