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SPARTAN RACEに完全ぼっちで参戦する方法!

世界最高峰の障害物レース「SPARTAN RACE」。世界40カ国、170レース以上が行われ、競技人口は100万人を超える世界一過酷な障害物競争である。

「SPARTAN RACE」にはカテゴリーがあり、日本で行われるのは基本「ビースト(20km+30障害)🦁」「スーパー(10km+25障害)🦸‍♂️」「スプリント(5k+20障害)🔰」のみで、Youtubeなどで映像を見る限りでは諸外国より日本はハードルが低い競技が多いように思える(海外だと泥水くぐるコースとか、海でやり投げするコースがある)。
さらに海外だとこの上に「ウルトラ(50km+60障害👹!)」とか「ハリケーンヒート(チーム戦の耐久イベント※2022年に新潟でも開催🌪️)」とかもあるらしい。恐ろしい…。
あとこのレースは障害物がクリアできないとペナルティ(バーピージャンプ30回、もしくはペナルティループを走る)があるのだ。

とはいえ過酷過酷といわれているが、実は完走率は80%〜90%とかなり高い。
チーム参加が可能で、競技によっては手助けができたり、ペナルティを分け合ったりできるからだ。自分でチーム作らなくても、大きなチームが参加呼び掛けてたりするので既存チームに入らせてもらう手もある。多分、社交的な人は仲間を作った方が楽しい。

しかし! 他人と一緒に何かするのが苦手なぼっち好き(自分!)でも完走はできる! そのためには下準備が必要だ!

まずスパルタンレースジャパンのサイトでレースを探す。
自信がなければやはり最初は「スプリント」に申し込み。
自分のように長距離苦手な人も、5kmの「スプリント」なら途中はほとんど歩いてたりするので参加しやすい。
「スプリント」の中にさらにカテゴリーがあって混乱するが、初心者はとりあえず「OPEN」を選べばよし。
そのあと、自分の情報を入れる(住所や電話番号や、緊急連絡先、支払い方法など)。この情報はスパルタンのサイトに登録されるので、後々のレース申し込みは簡単になる。海外のレースも同じ形式で参加できるらしい。
さらに参加したい時間帯のレースを選ぶ。
気をつけたいのが参加費。例えば千葉のオープンスプリントは¥16,000-、これに保険が¥2,000-、サービス料¥1,440-、消費税¥1,800-、最終的な合計は¥21,240-だった。最初に書いてある金額にプラス¥5,000以上はかかると覚悟しておこう。ちなみに上のクラスになればなるほど高い。
お金をかけて体を痛めつけちゃうぞってM気質的覚悟が必要。

申し込んだらメールにEチケットが送られてくるので、それをプリントアウトして持ってく。その他、写真付きの身分証明証が必要(コピーでも可)。現地の受付は出走の90分前からしかできないけどこれが激混みなので、ギリギリに行くのはやめましょう。もし待ってる間に出走時間すぎちゃっても、現地で調整はしてくれます。事前にプリントアウトが必要だった参加同意書は、現地でサインに変わったのだけど、これも時間のかかる原因な気も…。

炎天下の受付待機列はつらいので、帽子もあったほうがいいかも。

受付では番号付きのヘッドバンドと、スタート時間入りのリストバンド、計測チップとそれをつけるための黄色いリストバンドが渡される。
ヘッドバンドの番号は、オフィシャルで撮ってくれる写真とかで自分を見分ける時に必要なので、ちゃんと番号が見えるようにつける。

簡易の更衣室はあるが、スポーツウェアは着てきて、帰りだけ汚れた服を着替えるほうが楽。しかし、私のように家から出る時、いかにもスポーツ大会行きます的服装見られたくないって人は、上にTシャツやパンツを履いて、現地で脱ぐだけにしておこう。

ぼっちに不安なのは、持ってきた荷物レース中どうするのって話だけど、クロークにあずけられるので大丈夫。クロークに預けると、クローク用の番号の入ったリストバンドをつけてもらう。なので、マックスで3本のリストバンドを巻くことになる。

服装は肌が丈夫なら海外勢のように上裸、短パンでもいいかもしれないが、有刺鉄線の下をほふく前進で進んだりするので、できればロングタイツは履いたほうがいいかもしれない。長袖インナーは初夏でも暑いので、擦り傷くらいは覚悟で半袖かタンクトップ。ブラトップはそれなりの覚悟と筋肉が必要。

ちなみにロングタイツ、あまりスベスベなものを選ぶとAtras Carryのような球(男性48㎏ 女性35㎏)を持ちあげる時滑る。力のある人は関係ないが、力のがない場合は膝上を転がして体に密着させて持ち上げるので、ちょっと困る。

濡れた地面などでラグが威力を発揮するが、高さがありすぎるとZ wallの足場などでは逆に不安定になるので注意

山道などがある場合はトレイルラン用などの踏ん張りが効くシューズの方がいい。「スパルタン」は暴風とか台風でなければ雨天決行、雨の次の日とかでも山道は滑る。
大阪のようなスタジアム開催や、沖縄のようなビーチ開催はもちろん別。開催地によってシューズは変えよう!

自分は色々試してアンダーアーマーの指空きグローブ

グローブはよほど手の皮が厚くないかぎりは必須。登る、引っ張る、持ち上げるの時に踏ん張りが効くように、滑り止めがついてて手のサイズに合ったものを選ぶべき。サイズが合わないとむしろ邪魔。
個人的にはMonkey barやMulti rigなどのうんてい系の障害物の時は、はずした方がやりやすい。
でもRope Climbでは嵌めてて、降りる時腕に力が入らなくてほぼ滑り降りたら、表面がちょっと溶けた。指も一箇所切れてたけど、グローブ嵌めてて助かった。

などと、怪我する可能性もあるので、健康保険証は持って行った方がいい。
ちなみに、参加同意書に、死亡を含む怪我や事故等は基本自己責任ってなことが書いてあるので、絶対に怪我したくない、危険は犯したくないって人は参加しちゃダメよ。

話戻して、スプリントだったら栄養補助食までは必要ないけど、足が攣ることが本当に多いので、予防に塩タブレットなどは必須。
私はアミノバイタルGOLDスティック2本と塩タブレット4個持ってって、給水所(スプリントは2箇所)で水と一緒に補給し、さらに貰ったペットボトルキープして途中でちびちび飲んで、全部消費したけど、最後の方で左足ふくらはぎが攣りそうになって苦労した。アミノ酸はある程度、体の中に蓄えることができると書いてあったので、1ヶ月前くらいから意識的に摂取してたのに…。
しかし、初参加の去年は両足ふくらはぎと足裏がすごいことになってたので、それよりはまし。

こんなに汚れるレースなのに、シャワー等はないことが多い。なので、体をふけるボディシートやタオルなどは用意して、着替えも忘れずに。

ここまでは現場の準備。

ぼっちは現場で誰かに助けてもらうことはできない! いや、助けてくれる人はもちろんいるが、基本的には一人でこなさなければならない! あと、一人で無事に帰らなければならない! ←これ重要!

なので、体づくりと競技内容の理解は事前にしておく。
競技内容などは、オフィシャルのページよりスパルタン好きのYoutuberさんたちの解説の方がよくわかるし、攻略方法も練習方法も教えてもらえるのでそれを参考にしよう!
あと自分の出るレースの前年の様子などを見るとイメージしやすい。
コースマップはレースの2日前くらいにならないと出ないけど、日本ではそう大きく内容が変わることはないので、前年の障害物をイメージしてトレーニングしておけばだいたい準備できる。

自分は普段から行ってる暗闇ボクササイズジムを毎日行くようにして、レース近づいてからは握力上げるためにボルダリングジムも追加で行った。大人がトレーニングできる雲梯は少ないのだ…。
本当はこれにランニングも必要だと思ってけど長距離走るのが本当に嫌いで…。
走りだけは追い込みきれなかった。

初年度はまったく追い込みが足らず終わったあとは体がボロボロで、付き添いにきてもらった夫に連れ帰ってもらったが、今年は本当に一人参戦。まあまあ体作り上げて参加したので、帰りの駅の階段も駆け上がれるくらいの余力はできてた。

ちなみに昨年は完走約1時間40分、今年は約1時間24分。
これは走る速度が上がったのではなく、できる障害物が増えたのでペナルティをやらなくてすんだから。
初参加の150回のペナルティ・バーピー(つまり5障害失敗した)は辛すぎて、思い出したくもない…。しかもバーピーで体力奪われすぎないように、ゆっくりやったので余計時間がかかった。
今年は、できなかった障害物が2つ(Hercules HoistとSpear throw)だけで、ペナルティが、ペナルティループを走るタイプだったので本当に助かった。
とはいえ足攣りそうになってたけど…。

千葉は平均1時間30分くらいらしい。それぞれの場所の平均タイムはオフィシャルが出してくれてるので、参加する前に確認すると時間が組みやすい。

完走するとTシャツとメダルが貰えるよ

Tシャツの表とメダルの裏
Tシャツの裏とメダルの表

レースの結果は、スパルタンレースのサイトにログインして、マイページの「結果&写真」の項目で確認できる。

写真は開催の5日後くらいにUPされる。
3箇所の無料写真がダウンロードできて、有料写真は販売サイトでヘッドバンドのナンバーで検索して、欲しければ買うことができる。これもまあまあ高いが、まあイベント写真なんてそんなもの。

色々書いたが、本当に楽しいレースなのです!
障害物をクリアできた時が、とにかく快感!

2024年はまだ静岡、新潟、沖縄開催が予定されてる。
静岡の日はすでに仕事が入ってしまっているけど、沖縄のビーチレースには出てみたい!
新潟は興味あるけど、スキー場の過酷な傾斜と寒さに弱いので風邪ひくのが怖い…。

そんな感じで、興味ある人は自分にあったレース選んで参加してみよう!

最後に、書き忘れてたお決まりの掛け声。
スタート前に必ずやるので、参加する時は覚えていきましょう。

MC : Who am I!?
参加者:I’m SPARTAN! (大きい声)
MC : Who am I!?
参加者:I’m SPARTAN! (もっと大きい声)
MC : Who am I!?
参加者:I’m SPARTAN! (もっともっと大きい声)
MC : What’s is your profession!?
参加者:Aroo! Aroo! Aroo!(雄叫び)

これさえできればスパルタンたちに溶けこめるぞ!

今後の開催予定
《7月20日(土)》
Spartan Race in Mt.Fuji-Susono
静岡 スノーパーク イエティ
カテゴリー:SPRINT/KIDS RACE

《9月14日(土)》
Spartan Race in Niigata
ガーラ湯沢スノーリゾート
カテゴリー:BEAST/SPRINT

《12月14日(土)》
Spartan Race in Okinawa
豊崎海浜公園・豊崎美らSUNビーチ
カテゴリー:SUPER/SPRINT/KIDS RACE

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