続、馬房掃除
今回は、馬房掃除における余談です。
掃除したての馬房に、さあ馬を入れると、新しくきれいな床の感触に旋回したり、あるいは寝転がったりする光景は見ていて楽しいものです。
ですが、馬房に入った途端排泄をし、私たちをガッカリ(?)させるお馬さんがいるのも事実です。
彼らはどうしてこうした行為をするのでしょうか?
現在もご存命の、英国の動物学者は、この排泄行為に対して「ここが自らのテリトリーである」と主張している、という飼い馬特有の行動説を唱えていますが、はっきりとしたことは未だにわかっていないようです。
また、芦毛の馬が泥浴びを好み、自らの馬体を汚すのは、馬体を目立たなくして外敵から身を守るためといわれていますが、これも100%の信憑性はないようです。
いずれにしても、馬たちにとっては自らの排泄物が馬体に付くことはさほど気にしていないようですが、世話をする私たちにとっては、馬体を拭いてあげたり馬房に入ってボロ取りをしてあげるよりほかにありません。
まさに「親の心子知らず」ならぬ、「人の心馬知らず」ですね。
私たち人間が馬の心をわかってあげられるのは、いつになるのでしょうか。
そんなことを思いながら、明日も、明後日も、その次の日も、私たちはせっせせっせと馬房掃除をするのです。
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