ソーダ水

私が好きな曲。

そう言って送ってきてくれた曲がソーダ水。
あとで飲みながら聞こうと思ってサイダーを買った。

ほんとはラムネが良かったんだけどね。

水に太陽の光が反射してふわふわぁって天井にうつる。

なんだかそんな風景とよく似合う。
ずっとふわふわしていて、キラキラしていて止めどなく動いている。
遠くからずっと見ていられる様な心地よさ。
その風景も君みたいね。

僕は水に濡れることがすごく嫌いだ。
だけど水ってのは凄く心地が良くて、凄く癒されるんだ。自然の水の匂いもそうだし音もそうだし。
何%とか詳しい事は知らないけれど人間のほとんどは水で出来てるそうじゃないか。

それは心地がいいに決まっている。
自分を作っているものの一部だもんね。

なんだかこの曲は心地が良い。
でもしっかり聞くと少し寂しい。
炭酸が弾ける様な音がするんだ。

でも炭酸ってのはそのうち気が抜けてしまう。
炭酸が抜けた水は多分捨ててしまうだろう。
抜けてしまうなら最初っから水に溶けなきゃいいのに。

なんでだろう。グラスに入った炭酸水。
泡が一つ一つ空いて弾ける様を見ていると、綺麗と思う。それと同時になにかが離れていってしまう様で、なんとも言えない気持ちになる。

歌詞を見ていても直接こうだ。って伝えてくれない。

あんまり僕は好きじゃないんだけど例えばback numberの瞬き。

「幸せとは星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に傘を差せることだ」

僕はそうは思いません。

10人いれば10通りの幸せがあると思う。
確かにそれも幸せなんだろうけど平凡な特に何もない1日の繰り返しだって幸せだと思う。

生きていれるだけで幸せだ。

そう思うんだ。もし今日何もなかったとしても、この先沢山の出会いがあるだろう。

いい出会いも、よくない出会いも。

でもそんな未来があると思える時点でそれは幸せなんじゃないかな。
人ってすごい欲深くて、欲しいものが手に入るともっと別のものが欲しくなっちゃう。
ひとつ満足したらそれが普通になって。その繰り返しなんだよきっと。

ひとつひとつの出来事に感謝しないと。
振り返って感謝をしよう。

話はそれちゃったけどこの歌くらいストレートに言ってくれれば分かりやすくて良いんだけど。

でも歌詞を見てると色々なイメージが頭に浮かぶ。
それが凄く楽しくて切ない。


明日はラムネを買ってこようか。

ラムネに入ってるビー玉はすごい窮屈そうで出して欲しいって言ってるような気がする。

何言ってるかよくわかんないよね。

君の目はそんなビー玉みたいに透き通っていて綺麗なんだよな。

多分君が疲れて喉が渇いてコップを差し出してきたとしても、僕が注ぐのはペットボトルじゃなくてラムネの瓶だろう。

おそらく、ビー玉が蓋をして少しずつしか注げないだろう。だから、少しずつコップに注ぐとするよ。

炭酸が抜けてしまう前に飲んでおくれ。

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