東京へ行ったら🗼
僕は地方に住んでいる。
都内に出る事はまずない。
ラーメンが好きな友達が居るのだがその友達が車を出すと言ったら僕はついて行く。
基本その程度じゃないかなぁ。
だから、もしラーメンとかじゃなくて普通にデートをしたらどんな感じになるだろうと思って書きます。
季節は冬前くらいが良いなぁ。
まず集合時間は10時半。
僕は楽しみで中々寝付けなかった。
まずシャワーを浴びて髪の毛にオイルをつける。
ドライヤーでセットして。
オイルしてるから良いかなぁと思ったけどあんまりキマってない。納得がいかない僕は瓶の蓋を開けてジェルをつける。
もうジェルがなくなってしまう。
あと一回か二回くらいかなぁ。
デート中どこかで買おう。そうしよう。
キチっとセットした僕は鏡を見る。
うん、良いね。
白いTシャツにブラックウォッチのシャツ。
デニムのドリズラージャケットに大きいチノパン。
靴はニューバランスの990。
かっこいいと思ってくれるかなぁ。
うん、よし。
香水を振って出かけよう。
僕は女性用の香水しかつけない。
男っぽい匂いが苦手なのだ。
そんなのはどうだって言い。
僕は家の鍵をかけて出発。
駅には10時15分についた。
君は10時20分についた。
2人とも少し早いね。
合流してから行きたい喫茶店がある。
神保町のさぼうるって所。
電車で行けば安いんだけど普段電車に乗ってない僕はどこから乗ってどこから降りるとかがわからない。
だからタクシーを使う。
1000円も使っちゃった。
彼女は電車で行けば良いじゃんって言ったが僕はどこから乗るかよくわからない。
なんでタクシー乗ったの?どこで電車乗るのかわからなかったんでしょ〜?と目を細めて言って来た。
図星だ。君には敵わないな。
私が案内するから大丈夫だよって。
にっこり笑うんだ。
こんなところでときめいたら今日一日心拍数が上がってどんどん寿命が短くなるだろう。
でもそれも良い。
この日で寿命が少し縮んだとしても僕は何も後悔しないだろう。
そんな事考えてたら喫茶店に着いた。
壁にはたくさんの文字が書いてある。
すごく雰囲気がいい。
君は店の前を通ったことあると言っていたが来た事はないみたい。
君はコーヒーを頼んだ。僕はホットココア。
コーヒーを飲めないわけじゃない。
自分で淹れたコーヒーは飲めるけどお店のコーヒーは少し濃いから苦い。
そして苦いコーヒーは飲めない。
これからどうするかコーヒーとココアを飲みながら話した。ボヘミアンズギルドって古本屋さん?に行きたいみたい。1924年からあるんだって。
美術系の本が多いみたい。
僕は本を読まないから古本屋なんて行ったことがない。ましてや本屋にすら基本POPEYEくらいしか買いにいかない。
なんでそんなに本を読むんだろう。
活字の本って面白いのかな。
読んでみたいなぁ。
ギャラリーみたいなものもある。
僕は美術館にも行ったことがない。
なんだかわからない事だらけだ。
君は色んな作品に夢中になってる。
僕の知らない世界に夢中になっている。
これの何がいいんだろう。
わからないわからない。
君は笑顔でどう?と聞いて来た。
うん、いいね!と言った。
ほんとは何がいいかわかんないとか思ってるんでしょ〜?
!?
図星だったね。
なんでも見透かされてるなぁ。
でも少し知れた気がして良かったなぁ。
色々わからなかったけど君と行く初めての古本屋は楽しかった。
僕も一冊本を買ってみた。
読んだら感想を伝えよう。
そろそろ少しお腹が空いて来た。
君もお腹が空いてるみたい。
南海キッチンのカレー、食べた事ある?
ううん、僕は詳しくないから名前もわからないや。
私も行った事ないんだけどね、やっぱりオムライスが良い!
何が好きと自信もって言えることはすごく良い。
神保町から銀座へ移動。
銀座だぞ銀座。
ザギンだぞ。セレブしか行かないだろこんな街。
と思っていたが見た感じ普通の人も多かった。
歩いて10分。
喫茶youに到着。
入り口のネオンが光っている。
あぁ、これはシャレオツだぜ。
開店前から行列ができる
ここのオムライスは表面がめちゃくちゃ滑らかですごく美味しい。
シンプルイズベスト!
一言美味しい…と言って黙々と食べる彼女を見ていると本当に美味しいんだなぁ…。来て良かったなぁ〜と思った。
本当に美味しかったんだろうなぁ。普段食べるのが早い僕と同じくらいのスピードで食べている。
かわいいなぁ。
人が食べている姿を見るのが好きだ。
美味しいものを食べているとすごく満足そうな表情が見れる。
それを見ているとこっちも幸せになるしそっちは幸せな気持ちになるかな??
一応デートだからゆっくりお淑やかに食べようと思ったいるが美味しいとガツガツ食べてしまうのが私の悪い癖だ。
お腹いっぱいだ。幸せだ。
お昼ご飯を食べた後は少しお買い物。
僕はちょっとbeamsに行きたいなぁ。
君は快く良いよって言ってくれた。
銀座から原宿まで25分くらい。
僕は電車に弱い。
立っている分には良いが座るとすぐ寝てしまう。
夜寝る時もそうだ。
今日は好きな曲を聴きながら寝ようと思ってもその曲のサビに行く前に寝てしまう事が多い。
起きた時にもう曲なんてかけなくても良いんじゃないかと思うが何かを聞きながら寝落ちする事はやめられない。
運良く?悪く?
電車の席は空いていた。
一度日比谷で乗り換える。
またまた運良く席が空いていた。
君は少しお腹いっぱいになって満足そうでルンルンしている。
体を誰かに揺すられる。
なんでずっと揺すってくるんだろう。
あぁ、寝てしまった。
しかも君の肩で寝ていた。
重くなかったかな。
beamsに着くと煌びやかな空間が広がっていた。
beams原宿で僕は真っ先に入って右側のコーナー。
SSZが売っている。
あまり欲しいものは無かった。
僕の買い物はいつもそう。
10回行って一回買うかどうか。
僕が色々見ているのを君は楽しそうに見ていた。
そんなこんなで1日が終わりかけてしまった。
また東京駅で2人は別れる。
あ、髪につけるジェルを買うの忘れてたなぁ。
楽しすぎてそんな事朝から一回も思い出さなかったなぁ。
楽しんでくれたかなぁ…。
でも別れた時の君は笑顔で。
地球上の可愛いをそこに集結させたくらいかわいい。それくらい愛おしい。
その姿をずっと覚えていたいなぁ。
後数ヶ月は今日の思い出で生きていけるなぁ。
新幹線に乗ると隣におばあちゃんが座っている。
すごく気品のある人。
僕が今日1日の事を思い出しながらニヤニヤしていると、おばあちゃんが話しかけて来た。
お兄ちゃん、何かいい事あったのかい?
今日1日デートだったんです。すごく楽しかったんですよ。
そうかいそうかい、良かったねぇ。
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