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宇都宮競輪「GIII ワンダーランドカップ」~決勝回顧~

みなさん、おはこんばんにちは!
競輪大好き! ハチ公です。

5月18日から宇都宮競輪場で行われてきた
「GIII ワンダーランドカップ」

21日は決勝戦が行われました。
かるく振り返ってみようと思います。

決勝ふりかえり
~会心の連携でつかんだ地元V!~

結果成績

1着 ①眞杉匠(栃木) [まくり]
2着 ⑤佐々木悠葵(群馬) [マーク]
3着 ②浅井康太(三重)

関東ラインの先頭 山田雄大選手(埼玉)が
久田裕也選手(徳島)を完ぺきに封じる先行勝負
中国・四国ラインは松浦悠士選手(広島)が
後方に下げたことで“ノーチャンス”に。

レースは最終周回バックストレッチで
眞杉匠選手が自力まくりにスイッチ。
浅井康太選手も まくり で襲い掛かりましたが、
眞杉選手がしっかり封じて1着ゴール!
悲願の地元GIII初優勝を飾りました。
しかも佐々木悠葵選手とラインワンツーのオマケつき。

浅井選手は まくり のスピードが良かったですが、追い込み届かず3着まで。
松浦悠士選手は後方のままで6着に敗れました。


『地元の選手たちの後押しで勝てた』

 山田君は前から突っ張ると言ってくれていたし、あとは打鐘からの先行争いに備えていました。横に来たら持って行ってと仕事はできたしホーム手前で止まったのが分かったけど、とにかく余裕が無かったです。

 地元からの優勝者は10何年ぶり(2009年開設60周年記念大会・神山雄一郎)と聞きました。それだけに嬉しいし地元の選手たちの後押しで勝てたと思います。3回目のGIII優勝ですが、どんな形であれ嬉しい。特に地元ですから。

netkeirin『【ワンダーランドカップ】優勝した地元の眞杉匠「反省もあるが嬉しい」』より引用

眞杉選手は地元のGIII決勝是が非でも優勝したかったはず。
それゆえに本人は『余裕がなかった』と反省しきりでしたが、
極論 決勝は「勝つか負けるか」で評価が決まるので、
余裕がなかったとしても勝ち切ったのですから、
眞杉選手には価値ある優勝と言っていいでしょう。

浅井康太選手のまくりスピードも鋭かったですが、
普段から先行を中心にレースをしてきた眞杉選手。
自力の「粘り」がしっかりあったゆえに
地元GIIIを制することができたと思います。

眞杉選手は普段からグレードレース戦線で
先行を主体にレースを組み立てて勝利を目指してきました。
先行主体だからこそ、ラインの後続選手が勝てるレース展開が多く、
「眞杉のおかげ」と思ってきた関東の選手たちは多いはずです。

だからこそ、今回の決勝では山田雄大選手が
ラインの先頭で積極的に駆ける作戦を申し出ました。
競輪は「貸し・借り」の側面もあるスポーツ。
ラインのために頑張ってきた眞杉選手に
地元GIII優勝という「ごほうび」がもたらされました。

関東ライン会心の連携で地元選手の地元GIII優勝を引き出す。
ラインとしては最高の結果を出すことができました。


「完敗」が次への糧になる

中国・四国ライン久田裕也選手が先行できず
松浦悠士選手が浅井選手のラインの後ろ
7番手に下げてしまったため、
文字通りの「ノーチャンス」になってしまいました。

とりわけ久田選手にとっては「完敗」でしょう。
残り2周の打鐘で関東ラインを封じようとしましたが、
逆に山田雄大選手が突っ張り先行で封じこまれてしまいました。

実は久田選手と山田選手は117期【同期】
駆け方のクセや特徴をお互い知っているだけに、
負けたくない思いが見え隠れしていました。

「勝者」があれば「敗者」がいます。
しっかり先行するにはどのように駆けていくべきか。
相手にあわされないような駆け方はどうやるべきか。

月並みですが、いろんな経験を積み重ねることで
人って成長するんですよね。
久田選手も今回の「完敗」
次の対戦での「糧」につながっていくはずです。

様々な経験をへてスケールの大きな選手へ
成長していってほしいなと思わずにはいられません。


次回GIIIは大垣競輪「水都大垣杯」

5月27・28日「全プロ記念競輪」を挟んで、
次回のGIIIレース6月3~6日大垣競輪場で行われる「水都大垣杯」

先のGI「日本選手権競輪」を制した山口拳矢選手が
地元大垣でのGIIIレース制覇に挑みます。
A級1・2班の選手が一発勝負の3着以内でS級へ昇級できる
「レインボーカップ A級ファイナル」も開催予定。

6月はじめの水都大垣での激戦に期待したいですね。

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