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函館競輪「GIII 五稜郭杯争奪戦」~決勝回顧~

みなさん、おはこんばんにちは!
競輪大好き! ハチ公です。

5月13日から函館競輪場で行われてきた
「GIII 五稜郭杯争奪戦」

16日は決勝戦が行われました。
かるく振り返ってみようと思います。

決勝ふりかえり~記録を打ち立てる優勝!~

出走メンバー一覧

①新田祐大(福島)
②犬伏湧也(栃木)
③中本匠栄(熊本)
④和田真久留(神奈川)
⑤小倉竜二(徳島)
⑥嵯峨昇喜郎(青森)
⑦東口善朋(和歌山)
⑧西田雅志(広島)
⑨嘉永泰斗(熊本)

気になるラインの並びは…
②⑤⑧ ⑨③ ④ ⑥①⑦ [三分戦]

結果成績

1着 ⑨嘉永泰斗(熊本) [まくり]
2着 ①新田祐大(福島) [まくり]
3着 ②犬伏湧也(徳島)

北日本ラインが先行勝負をしようとしたところ、
犬伏湧也選手が一気呵成にカマシ先行。
小倉竜二選手は追走が精いっぱいで番手の仕事ができず。

最終周回1コーナーから嘉永泰斗選手が
スピードにのった快速まくり。
直線で犬伏選手をとらえて自身2度目のGIII優勝!

嘉永選手の最終周回バックストレッチからゴールまでの
「上がりタイム」は驚異の「10秒7」
神山雄一郎選手(栃木)が函館競輪場で'95年に記録した
「10秒8」を28年ぶりに更新するバンクレコード
名実ともに素晴らしい まくり で優勝を決めました。

新田祐大選手が自力に切りかえて何とか2着を死守。
今大会唯一のS級S班として責務を果たしました。

単騎(ひとり)になりながらも逃げ粘った犬伏湧也選手が3着
犬伏選手の粘り腰も特筆モノでしたが、
ラインで先行できなかったのは今後の課題でしょう。


『この優勝は自信に繋がります』

 あの並びになったら犬伏さんにフタをしようと。そうすれば下げてから行くだろうし、もがき合ったところを行こうと。以外と内で粘っていたから焦ったけど、下がってくれてからは冷静に対処することができた。今日が一番体調が良かった。昨年は僕が自転車をやるきっかけを作ってくれた瓜生さんが優勝。それもあったから優勝が出来て良かった。この優勝は自信に繋がります。

netkeirin『【五稜郭杯争奪戦】嘉永泰斗「この優勝は自信に繋がります」
/決勝1〜3着レース後コメント』より引用

今年は3月のGII「ウィナーズカップ」で決勝入りを果たすなど、
大きなレースでもコンスタントに活躍する嘉永選手。

本人もコメントしたように、今回の優勝でさらなる自信をつけたでしょう。
しかもなかなか破られることのなかった
函館競輪場のバンクレコードも更新したので、
これもまた自信がついたと思います。

今後のGIレースでも要注目の選手になることは間違いなさそうです。


「考えて」仕掛けられなかった若手2人

2着 新田祐大
 せっかくあの展開になったのに嵯峨君は良さを発揮できなかった。メンタルの強化が必要かな。ホームのところはエアポケットのところを犬伏君は踏んできた。オレはもう一段ギアを上げられたけど、難しい位置になった。嵯峨君の気持ちもあるし、地元(北日本)だから優勝するつもりでしたけどね。

3着 犬伏湧也
 嘉永君にフタをされたのは予想外でした。前が緩んでいたから、下げてからでも間に合うと思い下げて仕掛けたけど、ダッシュ勝負になるとラインは乱れますよね。悪くなかったけど、嘉永君が強かった。

netkeirin『【五稜郭杯争奪戦】嘉永泰斗「この優勝は自信に繋がります」
/決勝1〜3着レース後コメント』より引用

思い切って先行ができる展開になったのに、
ペダルを踏みきれなかった嵯峨選手。
スンナリ後方へ下げきらないかたちのダッシュになった犬伏選手。

若手自力2選手は「考えて」仕掛けることができませんでした

とりわけ嵯峨選手の仕掛け方は
北日本ラインを応援していたファンには「ガッカリ」だったでしょう。
相手は特別競輪で決勝入りを果たした犬伏選手&嘉永選手。
挑戦者の気持ちでしっかり踏んでおけば、
新田選手にチャンスが拡大していただけに
「もったいなかった」です。

犬伏選手もチカラがあるだけに、
フタをされたら正々堂々と自転車を下げて
そこから踏み上げていけば、
小倉竜二選手もより追走できる可能性が高まったはず。

あるいは嘉永選手にフタをされる前に動いて
北日本ラインを押さえ込むことも
ひとつの選択肢だったかと思います。
仮に嵯峨選手に突っ張られても
中団の位置がとりやすくなったはず。

犬伏選手が「自分だけ」ではなく「ラインのため」を考えた走りが
もっとできるようになれば、さらなる活躍が期待できるだけに、
もう少しアタマを使った走りをしてほしいですね。

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