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富山競輪「施設整備等協賛競輪in富山 GIII 富山湾カップ」~決勝回顧~

みなさん、おはこんばんにちは!
競輪大好き! ハチ公です。

富山競輪場で行われた施設整備等協賛競輪
「GIII 富山湾カップ」20日に決勝が行われました。
かるく振り返ってみようと思います。

決勝ふりかえり~思いきりの良さで初優勝~

決勝 結果成績

1着 ①飯野祐太(福島) [捲り]
2着 ⑨竹内智彦(宮城) [差し]
3着 ⑦野口裕史(千葉)

レースは予想通り北井佑季選手(神奈川)が先行勝負
しかし南関東ライン3番手の近藤隆司選手(千葉)が離れて
空いたところに北日本4車がハマる展開。

根本哲吏選手(秋田)は捲りに行けず、
自力に切りかえた飯野選手が野口選手を捲りきって
自身初のGIII優勝となりました。


『やっと…。やっとですよ』

幾度となくラインに勝利をもたらしてきた飯野自身が、ついに、ついに男になった。
「もうGIIIは獲れないと思っていた。20代のころは優勝する気がなかったっていうか、後ろの人に優勝してもらいたかった。35歳を過ぎたくらいかな。自分も獲ってみたいって思うようになった」

keirin.jp「『施設整備等協賛競輪in富山(GIII)レポート』 最終日編」より引用

競輪自分が頑張り続けることで
ラインの仲間が勝ったときは喜びが大きくなり、
逆にラインの仲間が頑張ってくれることで
自分の勝利が得られることができる。

飯野選手はこれまで前者の動きをし続けてきた選手。
ラインの先頭常に先手をうつレース展開をつくって、
仲間が勝ち上がれるサポートをしてきました。

そんな飯野選手が今回ラインの2番手
しかもいちばん勝利に近い【4車ラインの番手】で走ることに。

決勝では根本選手がしっかり3番手をキープ
これがあったからこそ、飯野選手が思いきって
自力に転じて前をとらえきることができた。
まさに「ラインの仲間」が頑張ってくれたからこそ、
「自分の勝利」をつかむことができた。

思いきりの良さとラインの結束力
飯野選手に悲願のGIII初優勝をもたらしました。


番手経験と思いきりの無さが露呈した野口裕史

番手まくりに出た野口裕史だが、飯野に上を行かれて3着が精一杯だった。
「出切るときに北井君がかなり上の方を走ってくれて。根本君も良いダッシュだったので出切った時に近藤君がいないのは確認していた。出切って2車で車間が空いていて落ち着いてと思ったが、内を空けてしまって技術不足でした。内に根本君が見えて飯野君がまくってきたのがわかって慌てて踏んだ。人の後ろで脚を溜めることと、踏み上げることに慣れていなくてタテへ踏んだときは脚がパンパンで。キツかったけど、勉強になりました。色んな人が番手から踏めるのがすごいなと改めて思った」

keirin.jp「『施設整備等協賛競輪in富山(GIII)レポート』 最終日編」より引用

3着の野口選手は前日にアップした展望記事で指摘した
「番手経験の無さ」という不安が的中したかたちに…。

スパッと思いきって自力に転じられなかったのが
敗因のひとつとなりました。
北井選手の先行が報われない展開に
ガッカリしたファンもなかにはいたことでしょう。

こればかりは普段からラインの先頭で
先行勝負を重視している選手ゆえの「あるある」ですが、
いつかは番手を走ることが増えてくるので、
そのなかで場数をこなして慣れていくしかないですね。

4着の伊藤旭選手(熊本)は穴人気の選手らしく
老獪に内をうまく立ち回って3着以内があるかと思わせましたが、
最後のさいご、飯野選手と野口選手の間のコースを割る
いわゆる「中割り」にいく度胸はまだなかったですし、
うまく飯野選手にコースを消されて伸び脚が削られたのも痛かったですね。


これからは「自分の勝利」のために…

飯野選手は'08年ヤンググランプリ覇者
そこから次のタイトルをつかむまで14年かかりました。
それだけ自身が「仲間が勝つため」のレースをしてきたということ。

悲願のGIII初優勝を果たしたことで、
そろそろ「自分の勝利」のために動いていっても良いと思います。
それだけの実績を飯野選手が作ってきているので。

新たなタイトルを得てひと皮むけた飯野選手の今後の走りが楽しみです。

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