![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/100853219/rectangle_large_type_2_22a8011de7b66ddd3ca21fe287ad671c.png?width=800)
2023 GII ウィナーズカップ My Pick Up~最終日「決勝」回顧~
みなさん おはこんばんにちは!
競輪大好き!ハチ公です。
高知競輪場「GI 全日本選抜競輪」は
21日に【決勝】が行われました。
かるく振り返ってみたいと思います。
調子が悪くても勝つのが「S級S班」
結果成績
1着 ②松浦悠士(広島) [差し]
2着 ①脇本雄太(福井) [差し]
3着 ⑦守澤太志(秋田)
残り2周1・2コーナーから北日本ラインが後方から攻めあがるところを、
嘉永泰斗選手(熊本)が番手・3番手への競り込みを視野に入れつつ
突っ張ってペダリングを強めていきます。
しかし新山響平選手(青森)・新田祐大選手(福島)・守澤太志選手(秋田)の
北日本ラインが3人前へ出きって、嘉永選手は4番手へ。
最終周回に入って古性優作選手(大阪)が
脇本雄太選手を引き連れて まくり に動きます。
それを察知した新田選手があわせて番手まくりにいこうとしたところ、
古性選手と新田選手の自転車どうしが絡んでしまい、
新田選手が落車のアクシデント。
新田選手の落車を避けたことで守澤選手が作った
わずかなスペースに飛び込んだのが松浦悠士選手。
脇本選手をドカして古性選手の背後を奪い、
直線 古性選手を差し切って、今年初の優勝ゴール!
松浦選手のGI・GIIレース(特別競輪)優勝は
昨年7月のGII サマーナイトフェスティバル以来7度目。
ウィナーズカップは2020年以来3年ぶりの制覇となりました。
『ようやく自分らしい走りが出来るようになった』
「位置はどうあれ、とにかく脚を溜めようと考えていた。だいたい思った通りの展開になったし、8番手になったけど落ち着いていた。古性(優作)君が必ず仕掛けると思っていたので」
古性が最終ホームから仕掛けると、前団の新田祐大が抵抗。両者がもつれて新田が落車し、隊列が短くなった。そこで生じた隙を松浦は見逃さなかった。
「スピードをもらって、脇本さんの内を行くか外を行くか。外を行きかけたけど、それではダメだった。(内に行った)あの辺の判断は瞬時に出来たんじゃないかな。ようやく自分らしい走りが出来るようになった」
今大会を迎えるまで、そして今大会を通しても
状態がイマイチだった松浦選手。
自力を出すというよりは、人の後ろを追走しながら
勝機をみつけるレース展開が多かっただけに、
決勝は厳しい展開になると…、という不安がありましたが、
【調子が悪くても勝つ】のが「S級S班」。
新田選手の落車で生まれたスペースに飛び込んでいった。
この“嗅覚”があるからこそ、「S級S班」で活躍できるのだと
改めて感じた松浦選手の優勝劇でした。
「状態いまひとつ」だからこそ あわせきれなかった新田祐大
展開的に優勝へいちばん近い存在だった新田祐大選手。
しかし古性選手のまくりにあわせきれず、
さらには自転車どうしが接触して落車のアクシデントにも見舞われました。
状態がよければ古性選手との踏みあいを制していたはず。
しかし今大会の新田選手はインコースを利用した まくり が多かったので、
決勝で番手まくりが決まらなかったのも致し方ありませんね。
上位の壁に跳ね返された嘉永泰斗
嘉永泰斗選手は4番手から巻き返す勢いがありませんでした。
『力差があった』とは本人の弁。
ただ準決勝で吉田有希選手(茨城)をまくりきった
チカラはホンモノなだけに、
今回は上位の壁に跳ね返されたものの
また力をつけて上位戦へチャレンジしてほしいですね。
番手の経験の無さが露呈した脇本雄太
2着 脇本雄太
古性君は理想の仕掛けをしてくれたけど、その気持ちに応えられなかったのが…。落車があった時の対応も反応が遅れたし、本来は締めておかなきゃいけないところを(松浦に)入られてしまった。でも古性君の後ろは勉強になったし、今後につながるかなと思います。
脇本選手本人も振り返ったように、新田選手の落車時に自転車を外に出して
松浦選手が飛び込むスペースを作ってしまったのが敗因につながりました。
経験があまりない「番手でのレース」だったゆえですが、
古性選手が前でも近畿ラインとして最低限の結果が残せたことは
古性選手・脇本選手としても、私たちファンとしても
「大きな収穫」だったと思います。
番手をこなすようになったら…。
脇本選手の強さがより強固なものへ進化していくことでしょう。
ガールズケイリンコレクションは
佐藤水菜選手が快勝!
結果成績
1着 ①佐藤水菜(神奈川) [逃げ]
2着 ⑤小林優香(福岡) [マーク]
3着 ②児玉碧衣(福岡)
結果的に逃がされる展開になったものの、
冷静にマイペースで先行した佐藤水菜選手。
児玉碧衣選手とのまくりに踏み勝って
今年最初のタイトルを獲得しました。
トラック競技で飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍をみせている“サトミナ”。
ガールズケイリンでもそのチカラをいかんなく発揮。
昨年ガールズケイリングランプリの事実上の再戦を制して、
ガールズケイリンとトラック競技の“二刀流”を
今後より深くきわめていくことになりそうです。
次回 特別競輪は GI「日本選手権競輪」
ウィナーズカップが終わり、またしばらくグレードレース戦線は
全国各地でのGIIIレースが続いていきます。
直近のGIIIレースは3月26~29日に
玉野競輪場で行われる「瀬戸の王子杯争奪戦」。
次回 GI・GIIクラスの「特別競輪」は
5月2~7日に平塚競輪場で行われる「GI 日本選手権競輪」。
伝統と格式の「ダービー」。
湘南平塚400バンクで激しい戦いが繰り広げられそうです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?