見出し画像

2023 GI オールスター競輪~決勝回顧~

みなさん おはこんばんにちは!
競輪大好き!ハチ公です。

西武園競輪場「GI オールスター競輪」
20日に【決勝】が行われました。
かるく振り返ってみましょう。


決勝ふりかえり~ぶっちぎりの初制覇!~

結果成績

1着 ⑨眞杉匠(栃木) [まくり]
2着 ⑤古性優作(大阪) [差し]
3着 ⑥武藤龍生(埼玉)

大方の予想通り関東ラインが前から突っ張り先行。
吉田拓矢選手(茨城)が豪快にラインを引っ張ります。

それに待ったをかけようと最終周1コーナーから
清水裕友選手(山口)がまくり発進。
それにあわせて眞杉匠選手が番手まくりに動きます。

眞杉選手のスピードはバツグンでした!
平原康多選手(埼玉)が清水選手の追い上げを防ごうと
なんとか抵抗している間に
眞杉選手は後ろとの差をどんどん広げていきました。

終わってみれば2着に3車身差をつけて「ぶっちぎり」で1着!
うれしいGI初制覇を決めました。

2着には最終3・4コーナーで生まれた
わずかなインコースをついて伸びてきた
S級S班 古性優作選手。
平原選手の外から車を伸ばした武藤龍生選手でしたが、
古性選手に内をすくわれ3着

犬伏湧也選手は周回時に後方8番手へ回されたことで
「何もできないまま」6着に敗れました。

なお吉田拓矢選手は先行の走りが
【暴走】と判断され、失格処分となりました。
これは残り2周の打鐘前からスパートした選手が
1着の選手がゴールしてから「5秒以内」に
ゴールできなかった場合に採用される罰則。

【暴走】により失格となった選手は
次のレースへの出場権(あっせん)が「保留」され、
さらに主催団体JKA(あっせん規制委員会)の判断で
一定期間レースに出場できなくなります。

GI・GIIレースで【暴走】のペナルティをとられた場合は、
出場停止に加えてその年のKEIRINグランプリ出場権を喪失
吉田選手は今年のKEIRINグランプリへ
出場できないことが、ここで決まってしまいました。


『ラインの皆さんに感謝しかありません』

 もうラインの皆さんに感謝しかありません。今回はGI 3回目の決勝でしたが、正直今シリーズは走っていた際に仕上がっている感じがまったく無かったんです。だから連日、ラインに助けられたなと感じました。

 レースは4車でしたし、切ってバーンと行くよりも前受けから突っ張りと言う感じで。(吉田)拓矢さんがあれだけ踏んでくれたし行くしかなかったです。赤板はひとつも後ろを見ずに集中していたし、ホームでは余裕もあった。だけど清水さんが来た感じがあったので後ろを見ながら出て行きました。あそこまで拓矢さんが駆けてくれたこともあって押し切らないとと、強い気持ちで行けました。

netkeirin『【オールスター競輪】初タイトル獲得の眞杉匠
「関東のラインの皆さんに恩返ししないと」』より引用

これまで関東ラインを盛り立てるために
ラインの先頭で走ってきた眞杉匠選手。
それをわかっていたからこそ、
今回の決勝で吉田拓矢選手がラインの先頭を申し出ました。

埼玉コンビも3番手・4番手で「結束」
全ては関東ラインのために、
そして眞杉選手がGIタイトルをつかめるように…。

GIウィナー経験者からの“バトン”をしっかり受け取って
眞杉選手がGIを制しました。
受け取った“バトン”は関東ラインのさらなるGI制覇にむけて
眞杉選手がしっかり受け継いでいくことでしょう。

ちなみに24歳でのGI初制覇は神山雄一郎選手を上回る
栃木支部所属選手としては歴代最年少記録なんだとか。


S班の意地を見せた古性優作 何もできずじまいの犬伏湧也

2着 古性優作
 (レースに関しては)全然車が出ませんでした。ちょっと緩んだとこ思い切りケツ上げてバックから踏み込んだんですが、全然出てくれませんでした。あれが精一杯ですね。

netkeirin『【オールスター競輪】決勝2〜3着レース後コメント』より引用

古性優作選手は最終周3・4コーナーの勝負どころ
外からまくりに行こうとしたのですが、
スキが生まれたインコースへ突撃する戦法へ一瞬で切りかえ、
直線鋭く伸びて2着を確保しました。

もともと単騎(ひとり)での戦いは強い古性選手でしたが、
「外から内へ」のシビアなジャッジを即座にできたことが奏功しました。

今大会はS級S班の選手が落車途中欠場や
予選・準決勝敗退で不運/不振が目立っただけに、
決勝では古性選手がS班の意地をみせるかたちとなりました。

6着 犬伏湧也
 初手は中団が欲しかった。ちょっとでも関東勢の脚を削れれば、一度は先頭に立てるかなって思ったので。ただ(清水も主張し)こだわるよりはセオリー通りに後ろから一回動こうと。でも強い人たちの二段駆けだったので。(ダービー決勝と)逆のことをされました。

netkeirin『【オールスター競輪】決勝4〜9着レース後コメント』より引用

犬伏湧也選手は周回の並びが後方8番手になったことが すべて でした。
これでは自慢のハイパワーも活かせず
清水選手のまくりにうまく乗っていければ良かったのですが、
序盤からの悪い流れを引きずってしまいました。

それでも1年で2度もGI決勝に進むのは
若手選手としては「素晴らしい成績」なだけに、
それはそれとして自信をもって
今後の戦いに臨んでほしいですね。


次回 特別競輪はGII「共同通信社杯」!

オールスター競輪が終わり、
またしばらくグレードレース戦線は
全国各地でのGIIIレースが続いていきます。
直近のGIIIレース8月26~29日
松戸競輪場で行われる「燦燦ダイヤモンド 滝澤正光杯」

次回 GI・GIIクラスの「特別競輪」
9月15~18日青森競輪場で行われる「GII 共同通信社杯」

通常 番組編成委員によってレースの出走メンバーが組まれるのですが、
この「共同通信社杯」だけはコンピューターが
無作為に出走メンバーを選ぶ【自動番組方式】
さらにほかのGIでは恒例の【無失格完走で準決勝進出】という
“シードレース”が行われない「完全実力トーナメント」でもあります。

自動で出走メンバーが決まるので
細切れ戦単騎で戦う選手が増えるだけに
予想は難解を極めます。
さらに「完全実力トーナメント」だからこそ
S級S班の選手が予選敗退となる確率も高い

それゆえに若手選手が台頭しやすい大会なので
「共同通信社杯」は【若手の登竜門】と呼ばれています。

「オールスター競輪」は若手選手が多く活躍しました。
その流れは「共同通信社杯」にも受け継がれるのか。
初秋の青森での戦いに期待しましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?