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松戸競輪「GIII 燦燦ダイヤモンド 滝澤正光杯」~決勝回顧~

みなさん、おはこんばんにちは!
競輪大好き! ハチ公です。

8月1日から松戸競輪場で行われてきた
「GIII 燦燦ダイヤモンド 滝澤正光杯」
4日は決勝戦が行われました。
かるく振り返ってみようと思います。


出走メンバー一覧

①岩本俊介(千葉)
②清水裕友(山口)
③平原康多(埼玉)
④阿部力也(宮城)
⑤深谷知広(静岡)
⑥月森亮輔(岡山)
⑦和田健太郎(千葉)
⑧新村穣(神奈川)
⑨取鳥雄吾(岡山)

気になるラインの並びは…
⑨②⑥ ③④ ⑧⑤①⑦ [三分戦]

決勝ふりかえり~混戦を断つまくり圧勝~

結果成績

1着 ②清水裕友(山口) [まくり]
2着 ⑥月森亮輔(岡山) [マーク]
3着 ⑦和田健太郎(千葉)

なんと前からの組み立てになったのは中国トリオ!
新村穣選手が残り3周バックストレッチからカマしてきますが、
取鳥雄吾選手は突っ張り先行を狙います。

しかしスピードの違いで突っ張れず、
その流れで取鳥選手は深谷知広選手の番手で粘る作戦にスイッチ。
この影響で南関東4車ラインの連携が乱れ、
深谷選手の背後に清水裕友選手が入るサプライズ。

さらなるサプライズは隊列が短くなったとみるや、
平原康多選手が残り2周2コーナーから
まさかのカマシ先行勝負!

レースは意外な展開が続きましたが、
混戦を断ったのは清水裕友選手!
最終周バックストレッチから一気にまくって
後方を突き放す圧勝!
2月静岡GIII「たちあおい賞争奪戦」以来
今年3度目のGIII制覇を達成しました。

中国ライン3番手を追走した月森亮輔選手が
必死に自力で前を追って差が開きながらも2着を確保。
3着は岩本俊介選手の自力まくりに乗った和田健太郎選手でした。


『初手で前が取れたのが全てだと思う』

「雄吾が全部やってくれたおかげ。南関勢に普通に先行されてしまえば勝負権がないし、初手で前が取れたのが全てだと思う。(新村を)突っ張り切れなくても、やれる中で全ての力を出し切って勝負するしかないと」

「前が併走になって自分は単独で3番手が取り切れたので、雄吾を迎え入れる準備はしていた。前で頑張ってくれているし、決着を見てから判断をしようと。打鐘で平原さんが来たのは分かって、後ろから岩本さんが横まで来たら対応しようと周りは見えていた。(最終2角で)後ろに月森さんがいるし、自分で仕掛けて行った。行けるなと思ったけど、終始ハイピッチで自分も消耗していたのでキツかった」

netkeirin『【燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯】今年3度目のGIII優勝!
清水裕友「とにかくGIを優勝したい」』より引用

昨今のビッグレースは「突っ張り先行からの番手まくり」が主流。
今回も南関東ラインの番手まくり作戦が予想されたなかで、
中国トリオは「前をとる」ことに“全集中”していたと思います。

“全集中”のおかげで中国ラインが前からの組み立てに成功!
きれいに突っ張り先行はできませんでしたが、
取鳥選手が深谷選手の位置で粘ったことで
清水選手に展開が向きました。

GIIIはこれで今年3度目のVとなった清水裕友選手。
この状態ならGI・GIIのひとつは獲りたいところですね。


“サプライズ”にもろかった南関東ライン

3着 和田健太郎
 前受けが第一候補だったけど、(取れなかった時の)想定もしていた。実際、去年は自分が1番車で(S取りを)失敗していたし難しい部分もあるので。道中は岩本の後輪しか見ていなかった。もっと早く切り替えていれば月森君の前に入れたかもしれないけど、どっちみち清水君は抜けていなかった気がします。

 (南関ラインとして)ああなった時(分断に遭う)の対応などをこれからのためにも話し合っていかないと。そういう話は深谷君たちともレース後にしました。反省点を詰めていって、今後に生かしていければ。

netkeirin『【燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯】決勝2、3着選手コメント』より引用

南関東ラインは4車ラインの優位性を活かせず。
後方からカマシ先行を仕掛けたものの、
取鳥雄吾選手に番手で粘られラインが分断される事態に。

深谷知広選手も取鳥選手の対応に脚を使わされてしまい、
自力でまくるチカラは残っていませんでした。

岩本俊介選手がもう少しクレバーに攻めていければ
また違った展開が待っていたかもしれませんが、
深谷選手まで出きれなかったのが
今回の「勝利への分水嶺」になってしまいました。

平原康多のサプライズ先行が関東勢を“刺激”する

ライン構成を見ても“不利”と思われていた平原康多選手。
狙った策はまさかのカマシ先行勝負でした。

往年のチカラは残っておらず、清水裕友選手にまくられましたが、
関東の総大将がみせた思い切りの良さを見て
おなじ関東の自力選手たち【何も思わないことはない】でしょう。

次回の「GI オールスター競輪」では
関東の自力選手の発奮にも注目したいと思います。


13日からは「GI オールスター競輪」!

いよいよ13日からは平塚競輪場で「GI オールスター競輪」が開催!
メインレースを中心に展望noteを随時掲載する予定です。

ファン投票で選ばれた選手たちによる戦いに期待しましょう!

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