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2023 GII 共同通信社杯競輪~決勝回顧~

みなさん、おはこんばんにちは!
競輪大好き! ハチ公です。

9月15日から青森競輪場で行われてきた
「GII 共同通信社杯競輪」
9月18日は決勝戦が行われました。
かるく振り返ってみようと思います。


決勝ふりかえり
~やっぱり大切「ラインの結束」!~

結果成績

1着 ②深谷知広(静岡) [差し]
2着 ①新山響平(青森) [逃げ]
3着 ⑥隅田洋介(岡山)

中国・四国ラインが先行勝負をしかけようとするところを、
すかさず渡邉雄太選手(静岡)が仕掛け返していく展開。

そのまま静岡コンビが先行しようとペースをゆるめたところ
一気に新山響平選手が単騎で発進。

渡邉雄太選手は追走いっぱいで差が広がり
そのまま新山選手が押し切るかと思われましたが、
自力脚がたまっていた深谷知広選手がまくり追い込んで1着

'14年サマーナイトフェスティバル以来
自身9年ぶりの特別競輪制覇を決めました。
静岡支部に移籍してから初のビッグタイトル獲得となります。

2着には単騎ながらも積極果敢に先行した新山響平選手。
3・4コーナーはインコースをうまく突いて
直線外に持ち出して伸びてきた隅田洋介選手が3着に入って
3連単は3万車券の波乱に終わりました。


『9年も経ったんだ、って気づきました』

 2014年以来のビッグ制覇? 今日、新聞を読んで9年も経ったんだ、って気づきました。ここまでは力が落ちていたし力なりの成績なのかなと思っていたけど、最近は良い練習ができていてその中で力も付いたと思っていたから結果が出て良かった。(静岡に移籍し)年下の練習仲間が増えたことで責任感も出て今は自分も彼らに引き上げてもらっています。(渡邉)雄太とは何度も連係していたけど、GII決勝は初めてでした。いつも一緒に練習をして普段の強さを知っていたから、その中で力を発揮できれば互いにチャンスがあると思ったしうまく走ってくれました。

 レース中も考えている事は一致していたし、ここから雄太が行くなって気配もあったので安心して付いていけました。(佐々木豪が)あれだけ流すのは予想外でしたが、スキを逃さずいいレースだった。

netkeirin『【共同通信社杯】深谷知広が9年ぶりのビッグ制覇
「南関ラインが強くなるための位置の選択していきたい」』より引用

2021年に生まれ育った愛知から静岡へ拠点を移した深谷選手
若手のイキの良い選手たちと練習を重ねることで
そして南関東地区のエース郡司浩平選手(神奈川)と連係していくなかで、
かつての力を取り戻したからこそ、
深谷選手が特別競輪を再び制することができました。

渡邉雄太選手が積極的にレースを進めた、
そのレース内容を深谷選手がキッチリ読んで追走できたのは
まさしく「ラインの結束」があってこそ。

新山響平選手は単騎の勢いで優勝を奪いにいきましたが、
深谷選手はラインの連係を活かして、新山選手の単騎カマシに対応。
自身の脚がしっかり残っていたことで
直線するどく新山選手をかわすことができました。


単騎の難しさが出た新山響平&嘉永泰斗

2着 新山響平
雄太が仕掛けた時に(踏み出しで)遅れたけど、前に出切る感じだったので付いていって緩んだ所でバックを踏まずに仕掛けた。出切ってからは(後ろに)ピタッといる感じはしなかった。目一杯でフォームもぐちゃぐちゃ。いつも通りしっかりやっていたらゴール前勝負だったと思う。

netkeirin『【共同通信社杯】決勝2〜9着レース後コメント』より引用

新山響平選手は外併走をきらって単騎でも先行勝負を仕掛けましたが、
「必死さ」がアダとなってしまったのか、走行フォームが崩れたことで
終いまでハイペースをキープできず、深谷選手の差しきりを許しました。
結果論ですが【ラインがあれば…】と思わせる内容でした。

7着 嘉永泰斗
(1センターで)深谷さんのとこ乗り越えられなかったのが…。あそこ乗り越えられたらワンチャンあったかもしれません。

netkeirin『【共同通信社杯】決勝2〜9着レース後コメント』より引用

嘉永泰斗選手(熊本)は中四国ラインのけん制を受けながらも
新山響平選手を追走していきましたが、最終周1・2コーナーで
深谷選手にブロックされたことで、スピードが落ちてしまいました。
そこもしのぐことができたら、新山選手をかわすところまで
持ち込めていたのかもしれません。

単騎の選手「勢い」が最後まで持続できるか否か
結果が大きく変わってくるだけに、
今回は2選手とも「相手ラインの結束」にやられてしまいました


ラインの結束を高めるために…

「後ろの選手が勝てる&自分も勝てる」走りを
主力選手たちがどうアドバイスするか

「ラインの結束」で久々の特別競輪優勝を決めた深谷選手ですが、
今回の優勝をキッカケにして、
「ラインの結束」をさらに高めたい思いがあるようです。

この先は南関のラインとして強くなるためにも位置の選択をしていきたい。前を任せた選手にチャンスのある仕掛けをして欲しい気持ちはあります。ただ、行かないといけない立場の選手もいるし、この辺には葛藤がある。(自分がこの先に番手を回る際は)ラインでチャンスを作れるような番手になりたいです。

netkeirin『【共同通信社杯】深谷知広が9年ぶりのビッグ制覇
「南関ラインが強くなるための位置の選択していきたい」』より引用

ラインが強くなれば相手にも脅威となりますし、
ラインから優勝者が出やすくなります。
「番手選手のために」積極的に仕掛けるのが
ラインの先頭選手の大きな役割ではあるのですが、
それでは先頭選手に優勝のチャンスがなくなります。

いくら『好きに走っていいよ』とアドバイスしても
実力ある若手選手は「番手選手のために」先行基本で考えてしまうだけに、
「後ろの選手が勝てる&自分も勝てる」走り方を
どのようにアドバイスしていくか―。

これが深谷選手をはじめ主力選手が取り組むべき
ラインの発展&結束向上のための【課題】なのかもしれません。

単騎での一発まくり/カマシも魅力はあるのですが、
やはり「競輪は【ライン】あってのスポーツ」

ラインどうしの【戦い】が今後さらに発展していくためにも、
各地区 ラインの向上 に取り組んでほしいなと思います。


次回 特別競輪はGI「寬仁親王牌@弥彦」!

共同通信社杯競輪が終わり、
またしばらくグレードレース戦線は
全国各地でのGIIIレースが続いていきます。
直近のGIIIレース9月23~26日
松阪競輪場で行われる「蒲生氏郷杯」

次回 GI・GIIクラスの「特別競輪」
10月19~22日弥彦競輪場で行われる
「GI 寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」

2年ぶりに「日本唯一の村営による公営競技場」
弥彦競輪場で行われる親王牌。

わたくしも決勝はもちろん準決勝を現地観戦できれば…。
ドリームバンクでの戦いに期待しましょう!

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