2023 GI オールスター競輪 My Pick Up~5日目「準決勝」展望~
みなさん おはこんばんにちは!
競輪大好き!ハチ公です。
西武園競輪場「GI オールスター競輪」は19日が開催5日目。
「準決勝」3レースをメインに行われます。
展望するまえに、まずは4日目「シャイニングスター賞」を
振り返っていきましょう!
「シャイニングスター賞」ふりかえり
~“漁夫の利”はあったけれど…~
結果成績
1着 ⑦佐藤慎太郎(福島) [まくり]
2着 ⑥眞杉匠(栃木) [逃げ]
3着 ④平原康多(埼玉)
レースは残り2周で眞杉匠選手が先行態勢へ。
新山響平選手(青森)も後方から巻き返そうとするのですが、
眞杉選手がうまくペースを上げたことで、
北日本ラインは自転車を後方に下げざるを得ない展開に。
こうなったことで「漁夫の利」が生まれたのが脇本雄太選手(福井)。
中団3番手を確保することに成功。
最終周回1コーナーからまくりに行こうとした瞬間
平原康多選手の外へのブロックが脇本選手のまくりとバッティング。
平原選手の後輪と脇本選手の前輪が絡んで、脇本選手が落車。
この落車に脇本選手の番手だった古性優作選手(大阪)
近畿コンビを追走していた山口拳矢選手(岐阜)
近畿コンビの外からまくろうとした松浦悠士選手(広島)
松浦選手を追走して自力まくりに動いていた新田祐大選手(福島)が
相次いで落車してしまう、大きなアクシデントが発生。
大量落車を奇跡的に避けた佐藤慎太郎選手が
関東コンビをまくりきって1着。
眞杉選手が2着で平原選手が3着。
先行争いに敗れていた新山響平選手が
ゆっくり4着でゴール。
古性優作選手は落車後自転車に再び乗って5着。
完走したのは5選手だけという大波乱のレースとなりました。
過失走行 か 不注意走行 か
大量落車の原因を作った平原康多選手でしたが、
審議の対象となったものの「おとがめなし」で2着が確定しました。
多くのファンが『平原は失格ではないのか?!』と疑問に感じ、
一部では心ない声も上がりましたが、福井出身で脇本雄太選手の先輩である
鷲田幸司選手が「いち選手の観点」から“解説”を投稿してくれました。
平原選手が脇本選手の動きを封じるために自転車をヨコに振る
⇒脇本選手がそれに対応しきれずハンドル操作を誤る
⇒平原選手の後輪の内側が脇本選手の前輪と接触(『前輪内ハウス』)
⇒脇本選手が落車⇒後続選手も落車
これが大量落車の“事の次第”でしたが、
【なぜ平原選手は“セーフ”だったのか?】
これも鷲田選手がファンからの質問に答えるかたちで
「いち選手の観点」から推測を出してくれています。
この見解をもとにレース映像を再び確認してみると、
脇本選手は右側に倒れているのです。
平原選手の後輪の“外側”が触れているのであれば
選手は“左側”に倒れるはず。
そうなると脇本選手が「ハンドル操作を誤った」ので
「後輪の内側」と接触して落車した。
そのように審判団がジャッジして
「脇本選手にも過失性があった」ので
平原選手は【失格とならなかった】と思います。
脇本も「審議対象」とすべきだった
それならば審議の対象選手を平原選手だけでなく
脇本選手にも出していれば
ファンもこれほどまで疑問を感じたり、
心ない声も少なくなったりしたのではないでしょうか。
競輪はレースで審議が発生した場合
失格選手の有無にかかわらず
レース後に審議映像が場内やTV中継で放映されます。
今回の審議映像もレース後に放送されたのですが、
その際に審判団の説明では
『1番選手の走行』に関する説明もしていました。
審議対象“でなかった”選手の動きを説明すること自体は
よくあることなのですが、
今回のケースは落車の原因になった事象だったので
説明に加えるくらいなら、
脇本選手も審議の対象にしておけばなぁ…。
落車の影響で脇本雄太&松浦悠士 途中欠場…
落車した選手のうち、古性優作選手と山口拳矢選手
新田祐大選手は擦過傷(いわゆる“すりきず”)だけで
奇跡的に済んだことで、準決勝も出場する判断を下しましたが、
松浦悠士選手と脇本雄太選手は大けがということもあり、
途中欠場=準決勝へ進むことはできなくなりました。
この影響で二次予選4着だった菅田壱道選手(宮城)と
大森慶一選手(北海道)が繰り上がって準決勝へ進みます。
脇本選手&松浦選手ともに年末のKEIRINグランプリ出場争いから
一歩後退することになりますが、何よりもスポーツ選手は身体が第一。
万全に治して、また魅力的なレースをみせてほしいと願っています!
5日目 準決勝 展望
「抜けるか」否か~9R~
出走メンバー
①山口拳矢(岐阜)
②古性優作(大阪)
③山田庸平(佐賀)
④渡部幸訓(福島)
⑤稲川翔(大阪)
⑥菅田壱道(宮城)
⑦浅井康太(三重)
⑧山田久徳(京都)
⑨犬伏湧也(徳島)
気になるラインの並びは…
②⑤⑧ ①⑦ ⑥④ ⑨③ [四分戦]
“アテにならない”予想印
◎⑨犬伏
〇③山田庸平
▲①山口
☆⑤稲川
△②古性
△⑦浅井
「オリオン賞レース」では
自分らしさを発揮できなかった犬伏湧也選手。
しかし一次予選(2)と二次予選では
圧倒的なチカラを発揮して準決勝進出。
準決勝も相手は揃っているのですが、
自慢のハイパワーで相手を制圧するとみました。
山田庸平選手は犬伏選手を「抜ける」か否か。
圧倒的なチカラがある犬伏選手を
落車直後のレースとなる山口拳矢選手と
古性優作選手が「抜ける」ことができれば
決勝にむけて不安を払しょくすることになるのですが…。
展開しっかり見極める!~10R~
出走メンバー
①新山響平(青森)
②吉田拓矢(茨城)
③清水裕友(山口)
④伊藤颯馬(沖縄)
⑤佐藤慎太郎(福島)
⑥園田匠(福岡)
⑦大森慶一(北海道)
⑧武藤龍生(埼玉)
⑨太田海也(岡山)
気になるラインの並びは…
①⑤⑦ ②⑧ ④⑥ ⑨③ [四分戦]
“アテにならない”予想印
◎②吉田
〇⑦佐藤
▲①新山
☆③清水
△⑧武藤
△⑥園田
新山響平選手は「シャイニングスター賞」の反省を活かして
前受けから突っ張り先行を望んでいるはず。
太田海也選手も前々からレースを組み立てたい。
両者の思いがぶつかればぶつかるほど、
吉田拓矢選手に流れが向いてくるのかなと思います。
展開をしっかり見極めて まくり を決めきれるでしょうか。
新山響平選手の先行がばっちり決まれば佐藤慎太郎選手の台頭。
太田海也選手がいい位置でレースを運べば
清水裕友選手の番手抜け出しも考えられそうです。
仕掛け切れるか~11R~
出走メンバー
①平原康多(埼玉)
②新田祐大(福島)
③嘉永泰斗(熊本)
④松本貴治(愛媛)
⑤眞杉匠(栃木)
⑥中野慎詞(岩手)
⑦桑原大志(山口)
⑧吉田有希(茨城)
⑨山崎賢人(長崎)
気になるラインの並びは…
⑧⑤① ⑨③ ④⑦ ⑥② [四分戦]
“アテにならない”予想印
◎③嘉永
〇②新田
▲⑨山崎
☆⑤眞杉
△⑥中野
△①平原
11Rが準決勝いちばんの激戦となりそうな予感。
自力選手がしっかり「仕掛け切れるか」が
大きな勝敗のPointになりそうです。
中野慎詞選手のスケールが大きな走りも魅力ですが、
ここは一瞬で展開を味方につけそうな
山崎賢人選手のまくりから嘉永泰斗選手が抜け出すとみました。
山崎選手の自力はしっかりしているだけに
追走しきれれば問題ないかと。
展開的には眞杉匠選手が有利ですが、
相手ラインも早めに巻き返してくるだけに
すんなり番手まくりが打てるかは…。
準決勝は事故なく無事に…
シャイニングスター賞では大量落車のアクシデントがありました。
準決勝は事故なく無事に全選手が完走して
クリーンな戦いで決勝メンバーが決まることを祈りたいと思います。
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