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大宮競輪「GIII 倉茂記念杯」~決勝回顧~

みなさん、おはこんばんにちは!
競輪大好き! ハチ公です。

19日から大宮競輪場で行われてきた
「GIII 倉茂記念杯」

きょう22日は決勝戦が行われます。
かるく振り返ってみようと思います。

決勝ふりかえり~今後を見据えた先行勝負~

決勝 結果成績

1着 ⑨深谷知広(静岡) [差し]
2着 ⑤中本匠栄(熊本) [マーク]
3着 ③佐藤慎太郎(福島)

郡司浩平選手(神奈川)が先行勝負に打って出る意外な展開
新山響平選手(青森)が前に出たところをすかさず1コーナーでおさえきって
そのまま快調にペダリングを続けます。

その「恩恵」を受けて深谷選手が4コーナーあたりから発進
大宮“BigBank”の長い直線を突き抜けて、
昨年8月小田原「北条早雲杯」以来となるGIII優勝を決めました。

2着争いは混戦になりましたが、インから伸びた中本選手が2着
佐藤慎太郎選手がしぶとく3着を確保。

人気を集めた関東ラインは宿口陽一選手(埼玉)が4着
平原康多選手(埼玉)は5着に敗れる波乱の決着となりました。

(アテにならない予想は展開読み違えて大ハズレ…orz)


『番手に付いての優勝は初めて』

番手に付いての優勝は初めてなので、いつもと違う感覚があります。郡司が強かったですね。初日のレースがあったので後ろ攻めはツラい位置になると思って、前の方からのスタートと決めていました。

 何とか付け切ってそこから出来るだけ援護と思ったんですが、後ろにもすごいメンバーが控えていたので、最後は踏ませてもらいました。

 郡司の踏み方だったり車の出方だったり1度付いて確認できていたので、初日よりは落ち着いて走れたと思います。

 これからまた前も後ろもあると思うんですけど、後ろになったときは余裕を持って援護できるように精進したい。ただそれで番手の意識が強くなりすぎるのもどうかと思うので、いつでも自力で逃げ切れる準備はしておくつもり。

netkeirin『【東日本発祥倉茂記念杯】優勝した深谷知広「郡司のおかげ」「もっと精進したい」』より引用

いつもラインの先頭として力強い走りをしてきた深谷選手。
今回は郡司浩平選手の番手からというレース運びでしたが、
機動力の高さ、踏み出しの強さがしっかりある選手なので
郡司選手の仕掛けにもキッチリ対応していきました。

郡司選手が先行したからには1着は至上命題だっただけに
目的を達成できてホッとしていることでしょうし、
これでますます南関東ラインのけん引役としての活躍も
大いに期待できそうです。


「先を見据えた」郡司浩平の先行勝負

思い切っての先行勝負に出た郡司選手。
展望noteでも書いたように、500mバンクでの先行勝負
相手レベルが強ければ強いほど、勝つことは【至難の業】

それでも郡司選手は先行勝負に打って出ました。
郡司選手なりの「勝機」が先行策にあったのでしょうし、
「ラインから優勝者を出したい」という思いが強ければ
先行にいくのも考えられる選択ではありました。

ただそれよりも、「今後を見据えた」のではないかと
個人的には考えてしまいました。

今年もグレードレースは脇本雄太選手(福井)が
圧倒的主役となりそうなだけに、
【打倒脇本】を狙う他地区の選手たちには
何かしらの「攻略法」をもっておきたいところ。

そのなかで郡司選手は「深谷選手のパワー」とともに
【打倒脇本】を考えているのでは。
そう思わせる今回の先行勝負でした。

競輪は選手それぞれの思惑や【貸し借り】も絡んできます。
ここで郡司選手が【貸し】をつくっておけば、
2月のGI「全日本選抜競輪」郡司選手に有利な展開
深谷選手がつくってくれるはず。

その思惑が絡んでいる可能性は大いにありそうです。


心配になる関東ラインの「完敗」

関東勢は郡司選手の先行勝負に「完敗」
準決勝同様、吉田有希選手(茨城)には
上位選手の壁を大きく感じる結果に終わり、
平原選手の「倉茂記念杯 4連覇」も夢に消えました。

もう少しラインを意識した走りができれば
埼玉勢が上位へ浮上してきたでしょうが、
自分の走りを意識してしまっては…。

関東勢がグレードレースで戦っていくためには
いかに「平原選手を盛り立てていくか」が重要なだけに、
吉田選手の今日の走りは残念な内容となってしまいました。


優勝の勢いをGI戦線の活力へ

久々にグレードレース優勝を飾った深谷選手。

脇本選手を打ち破るパワーはもっているだけに、
今回の優勝を活力にしてGI戦線での活躍に期待したいですね。

南関東ラインから勝者を出す圧倒的な走り、
まさに「怪物くん」と呼ばれていたころの走りができれば
再びGI戦線の中心選手となれるでしょうし、
S級S班に再び手が届く位置へ駆けあがっていけるでしょう。

今年の深谷選手の動きを楽しみにしたいと思います。

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