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RCEPについてのメモ

RCEPの懸念点をネットから拾いましたので、メモとして残します。

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①人の移動
RCEPには自由職業サービスと自然人の移動という項目が含まれています。過去のEPAを参考に『RCEPで対象になる人の移動は高度人材だけだ』という意見もありますが、「自由職業サービス」の詳細は附属書で定められるのが一般的であり、附属書の内容は当然協定ごとにバラバラに決められます。
つまりRCEPに単純労働者が含まれているかどうかは内容を確認するまで誰にも分からないのです。そして家族の帯同もどこまで認められるのか、これも同様です。
ちなみにTPPでは『自然人』ではなく『ビジネス関係者の短期移動』となっており、日本が交渉に参加する前の2012年2月にアメリカUSTRのカトラー代表補(当時)が「単純労働者は対象外」と明言していました。一方RCEPでは、署名された今日に至るまで誰も言及していません。

②政府調達
RCEPには他のEPAと同様に政府調達(≒公共事業への参入)が含まれていますので、懸念①と合わせて中国や他の発展途上国が大量に単純労働者を引き連れてダンピング価格で公共事業を受注する可能性があります。

③脱中国政策への逆行
コロナショックによって日本は様々な点で中国製品に依存していることが明らかになりました。日本としてはその状態を改善すべくサプライチェーンの組み替えに2400億円以上の予算を投じたわけですが、RCEPによって再び中国がサプライチェーンに戻ってくる恐れがあります。

④食料自給率への悪影響
これはほとんどのFTAに共通することですが、RCEPは中国を含めて発展途上国が多いため、特に安い食料品の輸入が増加して国産品にダメージを与える可能性が大きいと言えます。
TPPには有事の際に食料輸出を止めないという『食料安全保障規定』がありましたが、RCEPに同様の規定が組み込まれているかどうかは分かりません。

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①に関しては「自然人」になっているようです(-_-;;
日本の土地が乗っ取られる懸念があります。。

④に関して、安い食料品や野菜果物などが売り場に並び、安全な日本製は海外へ輸出されてしまう可能性があります。
日本人が買わなければ生産者も輸出するしかなくなります。
少し高くても、日本産の野菜や果物、食料品を購入していきます。


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