12歳のあなたに送る言葉

想像力が未来を作る

あなたは想像力が大事という話を聞いたことがありますか?もしかしたら、学校や塾で言われているかもしれないし、私も何度か口にしていたので聞いていたかもしれませんね。

そもそも想像力とは何でしょうか。妄想とは何が違うのでしょうか。
想像力は、見えていること、事実からその先の見えないことを予測、想像する力をいいます。妄想は事実とは無関係にただ見えないことを想像することといえます。

そうすると、想像力には2つの力が必要ということになります。事実を認識し、分析する力と事実から推し量る力です。

事実を認識するなんて、簡単じゃないかと思うかもしれませんね。しかし、実は同じ事実を見ても、人がどこに認識の焦点を合わせるかはかなり能力に左右されることなのです。

視野には入っていても、心の焦点が合わなければ、事実として認識できない、そんな例を挙げましょう。

あなたがとても喉が渇いていたとしましょう。

テーブルの上に二本、500mlのペットボトルありました。隣の部屋には友だちが3人遊んでいます。

あなたに隣の部屋の友だちの声が聞こえていても、あなたの心の焦点が喉の渇きだけに当てられていたら、あなたはペットボトルだけを認識して、そのまま一本を飲んでしまうかもしれません。

では、ここで仮に友だちとペットボトルとを認識できたとしましょう。
ここからは想像力の出番です。友だちは3人。ペットボトルは二本。
もしかして他の友だちも喉が渇いていないかな?と気付きましたか?

気付いたなら、みんなでペットボトルのお茶を分けるなり、新しいペットボトルを買いに行くなりできますね。

こういうこと自体は些細に思えるかもしれませんが、例えばいじめもある意味では相手の心を想像できないために起きる場合が多いのです。
あなた自身が腹を立てているネットいじめも追い込まれて、眠れない夜を過ごす被害者への想像力に欠ける行為です。

想像力は選挙の時にもとても重要な力です。どんな国にしたいか、そのために誰を選ぶのかには想像力が必要です。今、何を言ってるかだけでなく、この人が選ばれた後にどうするかを想像しなければ、選挙活動の甘い言葉に振り回されるだけです。

つまり、国の未来を決めるのにも想像力がいる。

ほら、重要な力でしょう?

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