「初めまして」と、小さな遠足。

2021/06/19(土)

今日も農家のおばちゃん達の、愚痴混じりの井戸端会議に、イヤホンを被せてぶどう達と戯れた1日でした。

だけど、今日はちょっと特別な、私が楽しみにしていた日。

なぜなら、今日は7LDKの住人が1人増えた日だから。
私が畑から帰って、仕事をしていると、噂の新しい住人を連れて、家主が帰って来ました。

「お邪魔します〜」と明るい声と共にやってきた新住人は、50代女性で、インドに通ってて、私の知らない世界をたくさん知ってる、とてもとても深く柔らかいオーラを纏った、旅人の匂いがする人でした。

インドでチベット仏教を学んでいた方らしいので、
この日記の中では新住人さんのことを「ちべさん」と記すことにします。

ちべさんは、色々気を使って、家の使い方を質問してくださる方だったので、「あ、ルールとか特にないので、虫にだけ気をつけて、あとは適当に過ごしちゃってください。」と伝えたら「私もなんでも大丈夫よ!元々は旅人だから。」と言われて、自然とニヤニヤしてしまった自分がいた。
何故だか、すごく懐かしくて、嬉しい気持ちになったんだ。

一通り挨拶を済ませた後は、明日からまた1週間ほど、家主が家を空けるので、 3人で街に降りて、1週間分の買い出しに行きました。

私はそれが数日前からすごく楽しみで、「買い物リスト」なんかも作っちゃったりして、スーパーに着くや否や、スキップしたり、棚に並ぶ品物をニコニコ眺めながら歩いたり、遠足に来た子供みたいにはしゃいでしまった。

もはや、和歌山にいる時の私にとって、街への買い出しは、小さな遠足。

日用品から食糧まで、欲しかったものを全部買い占めた私は、ホクホク気分になりながら、ちべさんに明日からの農作業のお話をしている間に、7LDKに帰ってきました。

そのあとも、家主と夕飯のお好み焼きを作りながら、ちべさんの面白いお話をたくさん聞いて、今やっと、お布団にいます。

これからの7LDKの生活が、ますます楽しみになった、そんな1日でした。

あ、そうそう。
私が勝手に「7LDK」と呼んでいるこの家は、縁農コーディネーターの家主が主宰している、「援農シェアベースハウス」が正式な肩書きです。
たしかに家の間取り(?)は7LDKなので「7LDK」という呼び方も間違ってはいません。

今日は一日中、シトシト雨だったけれど、明日はスッキリ晴れるみたい。
近々、ベビーキャロットを植えたいなぁ。

今日もおやすみ、優しい世界。

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