人工言語トントン語文法解説1

こんにちは、はちあです。今回はトントン語の文法の超基本をご紹介したいと思います。

トントン語とは

トントン語とはわたくしはちあが作っている人工言語です。世界中の人(特に漢字文化圏の人)がコミュニケーションを取るために使うことを想定して作っている国際補助語です。名前だけでも覚えておいていただければ嬉しいです。

発音

母音は /a e i o u/ の五つで、子音は /b c d g h k l m n ng p s t w y z/ の十六個。

基本的に日本語のローマ字読みと同じですが「c」は破擦音「ツァ チ ツ ツェ ツォ」の音を表します。また、「ci」「si」「zi」はそれぞれ「ツィ」「スィ」「ズィ」ではなく「チ」「シ」「ジ」と硬口蓋化して発音されます。

語彙

漢字文化圏で共通している語彙に関してはそれをそのまま使います。例えば「経済」は日本語、中国語、朝鮮語、ベトナム語ですべて「經濟」なので、「經濟」という単語を採用します。

漢字の発音については、中国語、中国語の諸方言、朝鮮語、ベトナム語、日本語の漢字音を調べ、それらの中間の発音になるよう設計しました。例えば「経」という字であれば中国語では「jin」日本語では「kei」朝鮮語では「gyeon」ベトナム語では「kinh」ですから、トントン語では間を取って「gen」としています。

文法

語順

基本語順はSVO(主語+動詞+目的語)の順です。

Nga keilu haksen.
(nga=わたし、keilu=です、haksen=学生)
わたしは学生です。

目的語が二つの場合は間接目的語が先で直接目的語が後です。

Nga kyausyulu nyo haksip.
(nga=わたし、kyausyulu=教える、nyo=あなた、haksip=勉強)
わたしはあなたに勉強を教える。

前置詞は名詞の前に付きます。

zon Tokyo
東京から

yo Tokyo
東京で

後置詞は名詞の後に付きます。

Tokyo ci
東京の

動詞の活用

トントン語では動詞と形容詞を区別しないので形容詞も動詞に入ります。動詞には簡単な活用があります。最もよく使う形は現在形で、語幹に「lu」をつけた形です。

Nga ailu nyo.
(nga=わたし、ailu=愛する、nyo=あなた)
わたしはあなたを愛しています。

また、現在形は現在進行形としても使います。

Nga henzai kiksiklu hwan.
(nga=わたし、henzai=今、kiksiklu=食べる、hwan=ご飯)
わたしは今ご飯を食べています。

未来形も現在形で表せます。

Nga minnit hanlu hakhau.
(nga=わたし、minnit=明日、hanlu=行く、hakhau=学校)
わたしは明日学校へ行きます。

過去形は「lu」を「ta」に変えます。

Nga hanta hakhau.
(nga=わたし、hanta=行った、hakhau=学校)
わたしは学校に行きました。

命令形は二種類あります。「lu」を「le」に変えると強い命令、「lu」を「seyo」に変えると丁寧な命令を表します。

Hanle!
行け!

Hanseyo.
行ってください。

「lu」を「ku」に変えると副詞形になります。

Mileiku kaipanlu hwa.
(mileiku=美しく、kaipanlu=開く、hwa=花)
美しく咲く花。

「lu」を付けなければ「辞書形」もしくは「名詞形」となります。

Milei dyon'yeulu.
(milei=美しいこと、dyon'yeulu=大切だ)
美しさは大切だ。

以上がトントン語の基本的な文法の説明になります。まだ細かいルールなどありますが、今回は簡単にこのくらいにしておきたいと思います。

辞書

最後に、トントン語の辞書を貼っておきます。まだ制作中の言語なので語彙はそこまで多くないのですが、興味のある方は見てみてください。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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