どうなる中国経済。中国不動産市場の現状。
[ニュース元記事]
【ニュース内容要約】
・経営危機下にある中国不動産開発「世茂集団」と「雅居楽」に関する記事。
・中国政府は経営危機下にある民間不動産企業から資産の購入を進めている。
・世茂集団は上海に保有するホテルを国有不動産開発企業「上海地産集団」に45億元(7億ドル強)で売却することを決めた。
・雅居楽は複数の子会社株式およそ20億元(3億ドル強)を国有企業二社「中国海外発展」と「中国海螺創業」に売却した。
【Must-see ニュースな理由】
中国における不動産セクターは中国GDPの約25%を占める経済主力産業です。
不動産セクターが中国経済に与える影響は大きく今後の動向が注目されます。
中国政府は国営企業と財務健全な民間企業による、経営難不動産企業の事業買収を進めています。
具体的には建設中プロジェクト等継続のため、こうした不動産事業買収資金の借入れに対する規制緩和を行いました。
現在経営難に陥っている恒大集団、世茂集団、雅居楽といった企業は清算・解散、大規模な事業規模縮小に向かうと思われますが、中国の不動産市場全体として無事ソフトランディングを行えるかが注目です。
現在の中国不動産価格を見ると昨年8月,9月より広州及びその他66地方都市平均価格で不動産価格は下落を始め、昨年10月からは深センの不動産価格も下落に転じています。
但しその下落幅は2%未満とまだ軽微なものです。
上海、北京不動産価格は依然堅調に推移しており下落には転じていません。
中国の不動産価格は毎月中国統計局から発表され、次回は2月21日の発表予定です。
世界の株式市場、エネルギー・金属・食品価格にも影響を与えるニュースとして注目していきましょう。