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『心的外傷の外的症状』

『心的外傷』即ち『トラウマ』は過去の強烈すぎる負の記憶に対して生物学的な生命維持の観点から記憶に一時的なブロックが掛かり、数年後それが同じ状況になった時にリアルにその封印していた衝撃が心を襲う事により生じる精神的打撃の事である。 例えば幼少期において火事で両親を失った子供が大人となり火を見ると異常な恐怖心を覚えるという物。 今回の東日本大震災でも地震被害や津波被害に遭われた被害者は数年経った今も火や水に対して異常な程の恐怖心を抱く方も居られます。 三年以上が経過した今も被災者にとっては忘れ難い現実なのです。 さて、その『トラウマ』ですが前述した通り主に視界や聴覚に頼る所がとても大きいのですが実は余り知られていませんが触覚に頼る所が意外と大きかったりします。 例えば過去に経験した『心の痛み』が『体の痛み』として甦るケースというのが近年とても増えています。 特に海外からの環境汚染の影響で五感がとても鋭敏になっているのでその被害は増加の一途を辿っています。 例えば肩凝り。 別に思い荷物を持った訳でも長時間同じ姿勢を保った訳でもないのに肩や腰に痛みが走る。 しかも此処数年ではなく、かなり以前からで病院や整体に通っても症状が良くならないとお困りの方がおられました。 痛みが生じた時の出来事について詳しくお聞きすると誰よりも愛しておられた奥様が長患いの結果、他界されておられた事が解りました。 人も羨むおしどり夫婦で一卵性夫婦と揶揄される程仲の良い御夫婦でしたが奥様が交通事故に遇われそれから何年間も寝たきり状態となりその後他界されたそうです。 勿論毎日病院に通い妻の身の回りの世話は全てご主人がやっておられたそうです。 今迄右の物を左にもした事がない方でしたからさぞや大変だっただろうと推察されます。 その精神的stressとその努力が報われなかった虚脱感と奥様を失われた虚無感が体の痛みを倍増させたというのが原因でした。 私は転居を勧め彼もその意見に同意し妻との思い出の地を後にし海外へ移住しました。 最初はホームシックや慣れない海外生活に戸惑いも感じたそうですが滞在期間が長くなるにつれて徐々に常態化し今では体の痛みも無くなったとか。 このように五感情報を変えるだけで過去のトラウマによって与えられた痛みを除去出来ます。 『体の痛みは心の痛み』されどそれが直ぐに出るとは限りません。 彼も奥さんが他界後数年経ってから痛みを発症したそうです。 これも体が元に戻ろうとする機能の一つ。 それを阻害する為には五感情報を変えるのが一番です。 その事をどうか忘れないで下さい。 

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