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『商業価値の高い都市の住民の転入者への排斥主義』

例えば観光地。 観光客で賑わい
お店の方もとても親切。

人も暖かく人情に溢れている。
こんな町に住めたら良いなと誰もが思う。

然れど実際に住んでみると状況は一変。
思い描いていた物とはかけ離れた現実。

人が冷たい訳ではないが疎外感は消えず。
既にこの街に移住して十数年が経過。
然し未だお客様扱いは変わらず…。

私が『観光客』で来ていた頃とは大違い。
実はこれ実際にある場所で聞いた実話。

その方の地元は我が地元山口。
されど就職で大都会へ越してきて十数年。

未だに住民の輪の中には入れぬ事を悩む。
何故?誰もが悩み苦しむ所だと思います。

実はこれ極めて生物学的反応。

商業主義的価値の高い場所は
多くの観光客で賑わい
その観光収入が町の税収となる。

観光客が増えれば
増える程税収も増える。

彼らがお客であった頃は
お金を落とす側。

彼らが住民になった頃は
お金を奪う側。

つまり観光客は其処での
物品購入費が町の住民の収入源となります。

と言う事は裏を返せば
その街の住民となれば
当然其処での生活を営む為の
生計を立てねばならず
その生計を立てる事は
彼ら彼女らからすれば
自らの儲けを奪われる側に
回る事に成ります。

当然の事ながら他県から
余所者が我が物顔で
自分の生まれ育った町で
商売を始めて自分達の儲けを
奪う側に回るわけですから
良い顔が出来る訳もありません。

それが先の山口から大都会へ
越してきた人の嘆きの一番の原因。

では翻り商業主義的価値の低い場所へ
商業主義的価値の高い所から
人が来たらどうなるでしょうか?

今度は町の住民の立場からすると逆となる。
商業主義的価値の高い場所に住んでいたと言う事は
商業主義的に於いて高い技術力を持っている。

その高い技術力を町の人達が踏襲すれば
町の活性化となり町の観光資源の一つとなり
それが町の税収を増やし皆の生活を豊かにしてくれる。


同じ外からの移住者でも
町の商業主義的価値により
その様相は大きく異なる。

更に此処で重要となるのが街の結束力。

住民の結束力の高い所は
外部からの流入を激しく嫌う傾向が強い。

住民の結束力の弱い所は
外部からの流入を拒まず受け入れる傾向が強い。

それも又、商業主義的街の価値に直結する。

このように観光地はその名の通り
観光に適した町であり
居住するには余所者には向かない町です。

勿論全ての町がそうではない。

されど観光地の来訪者への暖かさには
それなりの理由がある事は心の片隅にでも
置いていても良いかと思われます。

そうでないと前述の方のような
しっぺ返しを喰らいかねませんからね。

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