見出し画像

『心理職の必要性』

戦前戦後迄は所謂近所に『御意見番』と呼ばれる世話好きのお年寄りが多く存在し、又、家族構成も今のような『核家族』ではなく祖父母や叔父叔母の居る『大家族』だったので性別的にも世代的にも豊かな意見を聞く機会が家庭の中に存在していた。 だが、高度経済性長期以降核家族化が進み、そういう機会は激減していった。 人間の脳は常、刺激を受けてそれを細胞に伝え細胞を活性化、分裂、増加させて成長させそれで人間が生きている。 『大家族』の頃は家庭の中に刺激を得る物が沢山有った。 だから『家族』と一緒に居る時間が長くその分互いの意思の疎通も上手く行き家庭は今よりも平和で円満であった。 されど『核家族』化が進むと刺激を家庭ではなく外に求めるようになる。 刺激の質や量は明らかに外の方が高いし多い。 だがその分利害関係も多く発生するので争い事は絶えなくなる。 しかも表立ってではなく回りの環境を壊さないように水面下で争われる。 そういう水面下の争いに疲れた方々が我が門を多く叩かれる。 心理職の必要性は私は一昔前の『御意見番』であったり家庭の中にいた『家族構成員の一人』であったりという所にあると思う。 答えは自分の中にちゃんとある。 だがその答えが正しいのか間違っているのかが解らない。 されど家庭の中にそれを聞ける人がいない。 或いは自らのプライドが聞くことをさせない。 故に我々のような心理職がそれらを『代行』しているのだと認識をして居る。 本来ならば家庭という最小単位のコミュニティで解決をするのが理想である。 しかし共働き等で両親が子供の意見を聞く機会は昔と比べ激減している。 その代行をして居るのが我々心理職の必要性だと私は認識をして居る。 時に叱り時に励まし時に意見する。 昔は家庭や近所に存在していた方々の代行を我々はしているだけである。 願わくばそのような時代に少しだけでも戻って貰えたらもっと人が人として生きやすい世の中になると私は考えます。 

サポート頂いた方の思いを私なりに形にし世界へ発信していきたいと考えています。人は思いによって生かされている事を世界へ発進する為の資金に使わせて頂きます。