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『常態行動心理学的回顧主義の在り方』


良く『昔を懐かしんだら年を取った証拠』というが、私はそうは思わない。 例えば被爆経験者や戦争体験者にとって過去は明らかに記憶から消去したい忌まわしき記憶である。 実際被爆経験者や戦争体験者にお話を聞かせて貰ってもその当時の話を嬉々として話す人に私はまだお目にかかっていない。 彼ら彼女らにとっては今こそが嬉々として語るべき時代となっているように私には思える。 時流れてバブル経験者にとっては昔は懐かしむべき時代であったらしい。 されどそれもバブル景気の恩恵を何らかの形で得た人に限定される。 バブル景気に寧ろ弾き飛ばされた人やバブル景気の裏で涙を飲んだ人の中にはバブル景気も又、封印したい過去の人も少なくない。 私自身父を亡くした過去や片足を切断し生死の境を彷徨っていた過去は封印したい過去の一つである。 我が元にはそう言う『封印したい過去』を持つ方が多く来訪される。 そう言う方々には『イレーズ療法』にてその方の忌まわしき過去を楽しい過去に上書きする事で消去するようにしている。 人間の記憶は決して消える事はない。 その意味においてはパソコンの記憶機関と同じである。 しかしパソコンの記憶機関が上書きによってのみそのデータを消去できるように人間の脳も負の記憶の上に正の記憶を上書きする事で負の記憶を消去できる。 人間が作る道具全てにおいて何処かに人間と同じ機能を持たせている。 それは道具と言う物自体が人間の行動の代行を目的としているからである。 裏を返せば道具で代行が可能な物は須らく人間がそれを行う事が可能な物である。 昭和一桁生まれにはパソコンは魔物らしいが私はそう言うご指導にてパソコンを身近な物にしている。 どうせ一度しかない人生ですからなるべく楽しく生きたいではないですか。 これからも私は負の記憶を消せる『イレイサー』でありたいと願います。

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