『他人の不幸は死の味』

え？他人の不幸は蜜の味じゃないのって？
いいえ、それは遥か昔の話です。

今では他人の不幸は死の味なのです。

特に映像文化が発達し誰でも気軽に撮影出来て
投稿できる今は他人の不幸を飯の種にする輩も
出て来ている。

だが例えば陰惨な事故で亡くなられた方を
面白おかしく撮影し其を投稿する行為は
死者への冒涜以外の何物でもない。

そしてそんな冒涜者を死者は決して許さない。

某動画投稿サイトに事故現場の生々しい映像を
投稿する投稿者が居た、その余りのリアルさに
気味悪がる者もいたが面白がる人間も居た。

何処の世界にも屑という存在はいる、
そんな屑支援者が増えるにつれて投稿映像も
よりリアルを追求するようになって行った。

或る事故現場ではまだ息のある被害者を接写し
警察から厳重注意を受けるも其を投稿しお陰で
多くの視聴回数を稼げホクホク顔の投稿者。

だがその動画に映る被害者の恨めしそうな顔は
見る者を不快にさせるには充分な迫力を持ち、
結果多くの通報者でチャンネルはBANされた。

だが不幸はそれだけに留まらなかった。

それから間もなくその投稿者自身が交通事故を
起こしてしまいその最中自分にカメラを向ける
人間がいたそうである。

そのカメラを向ける人間の顔を見た時
投稿者は自らの死を確信したと言う。

何故なら其は自分が嘗て垢BANされたあの
投稿映像に出てくる被害者その物だったからだ。

幸い命は助かったが彼は植物人間となりその後
苦しみ抜いた挙句亡くなったと言う事である。

皆さんもくれぐれも人の不幸を飯の種にする事は
お辞めになった方が良いと思われる。