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『常態行動心理学的選択の諸類型と選択的精神疾患について』

選択には様々な物がありますが私はこれを大まかに三類型に分類しました。 『自主的選択』 『強制的選択』 『誘導的選択』 の三類型です。 それぞれ見ていきましょう。 『自主的選択』については余り説明の必要はないでしょう。 自らが欲する物を自己責任において選択をする事です。 『強制的選択』とは例えば親が子供に或いは国が国民に対して『これを選びなさい』と指示者の指示通りに選ばせる事です。 これも文字通りですので余り説明の必要はないでしょう。 問題なのは三番目。 『誘導的選択』の事です。 これも例を出してご説明しましょう。 例えば10人中9人が『A』か『B』かどちらかを選択しなさいと言う所で『A』を選択したとします。 この場合残りの一人は『A』か『B』かどちらかを選択出来るのですが大抵の日本人は『異質性排除』の観点から『A』を選びます。 例えば上司と昼飯を食べに行き今日は上司の驕りだとされ上司が『カレーうどん』を注文したとします。 奢って貰える部下はその時、『カレーうどん』か『カレーうどんより安い物』を選択しなければならなくなります。 勿論『カレーうどん』より高価な物を頼んでもよいのですが出世コースからは恐らく外れる事でしょう。 このように選択権を与える者が選択権を与えられた者に対して『誘導的行動』を取りその結果『選択』する事を『誘導的選択』と言います。 上記三類型の内、尤もお心を患わせるのは『自主的選択』でも『強制的選択』でもなく実は『誘導的選択』なのです。 理由は『責任の所在』にあります。 『自主的選択』の責任の所在は勿論『選択者自身』にあります。 『強制的選択』の場合、強制的に『選ばされた』ので責任の所在は『選択させた側』にあります。 この二類型に関して言えば『責任の所在』がはっきりとしています。 されど『誘導的選択』だけは『責任の所在』が曖昧です。 当然選択をしたのは自分自身ですから一見すると責任の所在は『自分』にあるようにみえますが、『誘導』された事実がその容認を拒みます。 されど『強制的』に選択させられた訳ではないので『責任転嫁』が出来ません。 つまり『誘導的選択』の場合、『責任の所在』が明らかにならないとても精神的stressが溜まる選択肢なのです。 しかもこの『誘導的選択』の場面はこういう場面だけでなく様々な場面で適用可能なので掛かるstressはどんどん増大していきます。 特に都会よりも集団的行動の機会が多い田舎程この傾向は強く若年層より老年層の方がこの傾向は強く出ます。 大きいstressではないので見逃しがちですがボクシングにおけるジャブが後から効いてくるようにこの小さなstressが後々大きなstressに発展しお心を病む要因となります。 回避方法は己の多面性を増やし逃げ場を多く確保しstress耐性を強くする事。 それにより『選択的精神疾患』の予防に努めています。

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