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『我思う故に我あり』

『我思う故に我あり』
余りにも有名な仏哲学者デカルトの名言。

全てに対して懐疑心を持つ。
自分の存在に対してさえも。
されどその自分に対してさえも
懐疑心を持つ自分という存在こそは
疑いようのない確かな存在である。

デカルト、カント、ショーペンハウエルは『デカンショ』という呼び名で
大正democracyの多くの若者の支持を得ていた。

今も哲学、心理学を学ぶ多くの者達にとって彼らは目指すべき大山であり続けている。

人が人足り得るのは人だと認知されてこそ。

認知心理学の基本理念。
だがこの場合の人という解釈に於いて
多くの人は第三者と捉えている人が多い。

だがその存在を認知できるのは
第三者だけではない、己も含まれている。

其を知る者はとても少ない。
脆弱な他者認知よりも堅固なる自己認知。

私はこれを多く同胞に説いている。

他者認知は人が変われば認知も変わる。
自己認知は自己が変わらぬ限り認知は普遍。

つまり他者認知に依存している限り
その認知は極めて脆弱であり且つ流動的。

翻り自己認知は誰にも依存せず
その認知は極めて堅固であり且つ固定的。

心を患われる人の多くは
認知を己ではなく第三者に置き
流動性に於いて不安を抱え
お心を病まれる方が多い。

そういう方々に私は脆弱なる他者認知より堅固なる自己認知をするように勧めている。

その堅固なる自己認知を得る為に必要な物。
其れが自己の持つ多面性を知る事なり。

城をイメージして貰えば解りやすい。
城を堅固にしようとするとき
表門と裏門だけを固めるだけでは不十分。

四方を十分に固め且つ
上方からの攻めに対して考慮し
高台を作り上方からの攻めに備える。
つまり四方八方に目を配る事こそ大事。

自己認知もそれに同じである。
他者が己を見る時、その方向は固定的。

だがその他者の数だけ又、方向もある。
つまりそれらに対抗する為には
他者が持つ己に対する視点を
己自身が持つ事が必要。

其れを知る事は己を深く知る事。
これが他者認知に勝る自己認知。

自分が思う自分というイメージを
常多面的に捉え人が自分を如何に評価しても評価が誤りである根拠を示せる自分である事。

其は他者からは見えぬ自己存在を
明確に相手に示す事により叶う。

更には其を持つ事が自信に繋がり
自信が心の安定を産み心の病を治す力となる。

汎ゆる心の不安を取り除ければ
心の病は必ず完治する。

私はこれからも同胞の心の病を治す為に
脆弱なる他者認知よりも堅固なる自己認知をできる人にする事に全力を注ぐ所存である。

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