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『趣味と専門』

良く、『趣味と実益を兼ね備えて』というphraseを目に耳にする事は多いと思いますが、『趣味と専門を兼ね備えて』という言葉は余り聞きなれないと思います。 それもその筈、私の造語ですから。 我が恩師であり日本の社会学の権威でもあられる小谷典子社会学教授は有田焼がご趣味であられる。 それは町起こしprojectを政府が立ち上げた時に日本各地の町起こし事業に携わりその際有田焼に出会った事がきっかけであったと申されておられた。 今では自費で毎年開かれる陶器市に行かれる程であられる。 私の趣味は言わずもがなだが『man watching』である。 普段の日常生活の中で無意識的に人の行動に目が行きその中で新たな理論や学説を閃いたりする。 これらの事実を踏まえて私なりに考察をしてみた。 我々のような研究者以外でも例えば多くの専門職の中で趣味が専門となられた方も少なくないと考える。 それはその専門を扱う方々と自分の持つ場にある共通項を見いだせるからである。 良く心理学を専門とする方とお話をするがやはり幼少期より人間観察が好きで良く人を観察していたという人と良く出会う。 更にこれは私の回りに限定するが人から変わり者だと言われる人も多かった。 勿論私も自他共に認める変わり者である。 変わり者であればこそ、人とは違う視点で人を観察できるし人とは違う見解を出せるのだと勝手に自己弁護をしております。 変わり者である事を日本人は余り良く思わない。 良く犯罪者と変わり者を混同される方が居られるが変わり者の代表の一人として甚だ不愉快である。 社会逸脱行動者と変わり者は似て非なる物である。 前者は行動が人とは異なる人であり後者は考え方が人とは異なる人である。 行動と思考は対関係にあるが其処に自制が利く人が変わり者であり、それが利かない人が社会逸脱行動者となると私は認識をしている。 良く同胞にも先生には心理学という武器があると言われるが人は誰しも必ず何かの専門領域を持っている。 其を見つけるのも又、我々の仕事の一つである。 自分の欠点は目立つので良く見えるが自分の長所は目立たないので自分では見えにくい。 専門も言うなれば自分の長所の一つなので当然見えにくい。 これからも私はその人にしかない専門領域を見つけられる人で有りたいと願う。

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