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『job changeに於ける常態行動心理学的諸問題』

先日同胞よりこんな話を聞いた。

契約社員で入ってきた女性社員が
契約終了間際正社員契約を結び
役職に就いたというのである。

会社が彼女を選んだ理由は
会社にとって有利に働く資格を
持っていたから。

彼女は契約社員時代から
勉強を始めて資格取得を果たした。

会社としては彼女の奮闘努力に
正規雇用という形で応えた。

此処迄は無問題だが
此処からが実は大問題。

彼女の正規雇用に異議を唱えた者が居る。
彼女以外の契約終了後契約解除予定契約社員
そして元々その会社の正社員方々。

実に社内の半数以上が
彼女の正規雇用に反対の意思を表明した。

彼ら彼女らの反対理由は以下のような物。

有資格者でも資格を活かせるskillはまだ培っていない。
彼女は社内でも有名なトラブルメーカーであり、
そのようなトラブルメーカーの下では働けない、
之が反対派の意見。

然し真実は契約社員側は
自分だけ抜け駆けした事が許せない、

正社員側はまだ会社に入って間もない
新人の下に就く事がプライドを
傷つけられるというだけ。

会社にとって重要な事は企業利益である。
その意味において彼女が持っているskillは
その企業利益を与える物である事は間違いない。

だが企業利益とはそれだけではない。
会社にとって最も重要な企業利益とはチームワーク。

社員一人一人の意識統一こそ
会社にとって最も重要な企業利益。

結論から言うと彼女は周囲の
軋轢に耐えかねて自ら身を引いた。

私は彼女は極めて賢択をしたと考えている。

平成の大合併の例を出すまでもなく
国も企業も利益をあげようと必死。

然し企業利益を真に追求するなら
合併や統廃合を行うのではなく
社員一人一人を大事にして生産性を高める事。

勿論余剰人員を抱える余裕はないので
企業利益を与えぬ者は会社を去らねばならぬ。

だが会社存続を主眼とし
社員を蔑ろにする会社なら統廃合を
繰り返しても何れは潰れる運命にある。

この事は何も企業だけに限った事ではない。

国の省庁合併も様々な問題を
引き起こしている事を失念されるべきではない。

一番の問題は質の低下である。
統廃合前と統廃合後では
明らかに質の低下が見られる。

最も顕著なのは教育と医療現場である。
彼ら彼女らの質の低下は日本国の生命力の低下を
招く事を国は失念されるべきではない。

真に質の向上を考えるならば
近視眼的で無意味な統廃合は避けるべきだと考える。

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