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『愛情の方向性』

親は子の鏡、子は親の鏡、
本当に二人は合わせ鏡とは
都々逸の一節ですが
残念ながら現代では
全ての親子が合わせ鏡ではなく
寧ろ反面鏡となるケースも
少なくありません。

親と子では生まれた
年代も環境も地域も性別すら
異なる場合があります。

つまり双方が生まれた環境に
於ける五感情報の入手元が
違うので多くはそれらの
反発から反面教師となる場合が
殆どだと言えます。

されどその中にあって
親を敬い子を可愛がり
親子がまるで兄弟、姉妹のように
仲の良い親子も存在します。

その違いはどこにあるのでしょうか?
それは互いの違いを認識する事に有り。

親が子供を所有物だと思わず、
子が親を別世界の存在だと思わない事。

遺伝子工学的には同じ場に
長く二人以上の物が存在すると
互いの遺伝子が共通因子を
見つけ出しそれを育てると言われます。

飼い主に犬が似る(実際は逆ですが)、
夫婦が似る理由がそれです。

同一上に二人の異なる物が存在すると
刺激を受けますが同時に驚異であり
生物学的危機意識を高める原因になります。

今の親族同士の殺し合いの
根本原因が此処に有ります。

愛には方向性があります。
それを正しくすれば
互いの気持ちは通じあい、
それを違えれば気持ちは
すれ違い時に憎しみを生みます。

互いの愛の方向性を合わせる為には
相手を良く観察する事だけでなく
自己観察も大事です。

己の持つ多面性を深く考察し
その方向と相手の方向を
合わせる努力なく
合わせる事はできません。

親子だから夫婦だから
恋人同士だからは単なる言い訳です。

どんな人間関係に於いても
互いが互いの愛の方向性を
合わせる努力なしに
互いの関係を良好に保つ事は
不可能です。

多くの人が誤解している事は
経年により互いの方向が
少しずつずれていき
それらの軌道修正が
必要だという事です。

それは経年に於ける
刺激の減退による
細胞の死滅を防ぐ為に
敢えて脳細胞が
そういう方向へ
細胞レベルで
細胞を作り替えているからです。

其処に気づき修正が叶えば
関係性は改善されより
堅固な物となります。

今ある存在は永久不滅でも
永久不変でもありません。

時限的であり可変的存在である事を
失念されぬよう願いたいですね。

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