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『常態行動心理学的感情の在り方』

感情機能障害とは感情の受け方、そして感情の表し方に障害が生じて日常生活を送る事が困難な人を指しています。 このような重篤な場合ではなくても我が元には『感情のcontrolが上手く出来ない』とする方が年間数百人単位で来られます。 そもそも『感情』とは何か? この問題を解く鍵は其処にあります。 『感情』とは極めて生物学的な生命維持活動の一つと言えます。 例えば何らかの不利益を被り激怒したとします。 人間は心にstressを感じると血中に毒素を生成しそれが身体中に回り体調を崩します。 実はこの『血中に生成される毒素』を調節するのが『感情』の役割です。 不利益を被り怒る。 その事で逆に『血中に生成される毒素』の排出量を抑えているのです。 故に逆を言えば怒りたい場面で怒れないとstressを感じ、そのstressが一定期間減少されないと生命維持の観点から脳内の麻薬物質が分泌され怒りを鎮める方向に動き血中に生成される毒素量を抑えます。 これが更に続くと怒る事事態が出来なくなり『感情機能障害』を発症します。 逆もあります。 自らの生命維持の為に常、怒り続けて回りに人を寄せ付けなくする事で自らの生命維持を保とうとする働きもあります。 そもそも『感情』とは第三者との関係性において発生する生命維持活動なので第三者の存在なくそれらは発生しません。 故に『感情をcontrolする事』は『出来ない』のです。 何故なら感情を発生させる『相手が違うから』です。 例えば毎朝顔を合わせる家族ですら昨日と今日は違います。 それは家族の気持ちが違うからです。 だから今日は立腹せずに済んでも明日は立腹するかもしれません。 家族だから全てを解っているからは大きな間違いです。 寧ろ毎日顔を付き合わせている分だけ相手の変化は見えにくく余計に相手の感情を読み取る事は困難です。 されどこのまま放置していても状況は一向に改善されません。 ではどうするか? 自らを深く知る事です。 多くの感情機能障害の方は『自らの持つ多面性』をご存知有りません。 『自らの持つ多面性』を知る事が出来れば『相手に応じた顔』を持つ事が出来るようになります。 『相手に応じた顔』を持つ事が出来れば『怒らず』に済みます。 これで私は多くの『感情機能障害』の方々を治療して参りました。 第一、『怒る事』には体力と精神力が求められるので正直疲れます。 なれば『自らの持つ多面性』に気づいてそれらを軽減させていきましょう。 もう一度言います。 『感情は自らでcontrolは出来ません』。 その事をどうか忘れないで下さい。

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