見出し画像

『嘘の見抜き方〜人間嘘発見器〜』



我々心理職に『嘘』は通じない。
所謂『嘘発見器』より精度は遥かに高い。

それは『嘘の見抜き方』にある。

所謂『嘘発見器』は脈拍数脳波で見る。
だがこれらは『緊張度』を図る物。

狭い部屋で怖い顔をした人の前で
謎めいた機具を体に取り付けられる事を想起願いたい。

これで『緊張』しない人がいるだろうか?
余程馴れてるか?肝が座ってなければ無理。

大抵の人は波形に必ず乱れがある。

翻り我々は明るい部屋で
笑顔で何も計器を付けず
同胞と雑談をするだけ。

だがこれこそが嘘を見抜く最大の武器。

人は嘘をつくと緊張する、それはその通り。
だから敢えて緊張を与える要因を排除する。

明るい部屋で明るい話題を笑顔でする。
普通なら緊張しなくてもよい場面、普通ならば…。

そう、嘘をついている人にとっては
逆にこの状況は寧ろ危機的状況である。

何も緊張を与える物がないと言う事は
神経が弛緩すると言い換え可能。

神経が弛緩すると心が緩みボロが出る。
それを隠そうと緊張し、言葉を間違える。
我々はその人が日常使う言葉に着目する。

緊張すると人は言葉に詰まり言葉を変える。
すると日常会話で使わぬ言葉が出てくる。

然れど其を直ぐには指摘しない。
直後はスルーして話を進める。

相手は何とか誤魔化せたと胸を撫で下ろす。
その時こそ指摘をするチャンス。

相手に考える隙を与えず間髪入れずに。
こうなったらもう勝負はきまったような物。

相手は狼狽し思考停止し暴れだす。
脳の誤動作を意図的に起こさせるのである。

最終的には白状せざるを得なくなる。

私はこの方法を後輩の警察官にご伝授し
犯人自白を多く導いている。

勿論これはほんの一例に過ぎぬ。

脳の誤動作を意図的に起こす手法は無限に存在する。
私は常態行動犯罪心理学に於いて
様々な犯罪者心理研究を重ね、
そのパタナライズと精度を上げる努力を重ね
凡る犯罪者心理に適応可能な法則を
今も導き出すべく奔走している。

機械は誤魔化せても人は誤魔化せず。
その事は失念なさいませぬように…。 

サポート頂いた方の思いを私なりに形にし世界へ発信していきたいと考えています。人は思いによって生かされている事を世界へ発進する為の資金に使わせて頂きます。