競馬初心者オタクのへっぽこ馬券日記~2021スプリンターズSの巻

こんばんは。秋競馬が始まりましたね(時候の挨拶)
あとシンデレラガールズ10thライブ福岡公演お疲れさまでした。黒埼ちとせ役・佐倉薫さんと久川颯役・長江里加さんの担当両名が大車輪の活躍で、現地に立てなかったことをめちゃくちゃ悔やんでおります。

……さて、上の前回の記事で「初めて応援してた馬がG1勝ったよ!!」と喜んでいたあの日から数ヶ月経ちまして、最近は毎週末のレースを楽しみに日々生活しています。枠順が発表される金曜の昼くらいから仕事があんまり手についてないレベル。

ところで、競馬について語る上で避けられないのが馬券のお話です。
前回の記事あたりでは、「重賞で応援したい馬の馬券を買う」ということをやり、加えて新馬戦が始まってしばらく「推しウマ娘=エアグルーヴの孫ひ孫が新馬戦に出てたらとりあえず単勝買っとく」みたいな雑極まることをやっていたんですが、ある日気づきました。
「無為に金が飛んでいってる……100円単位とはいえこれは良くない……!こっちは僅かながらリターンの可能性があるとはいえ、無策で金を突っ込むのはガチャ回すときだけで良いんだ!!」
あと単純にエアグルーヴの血を引いてる新馬多すぎるんですよ。ドゥラメンテとルーラーシップの産駒だけで何頭おるねん。さすが日本を代表する牝馬だけはある……

ということでちょっといろんなことを考えながら馬券を買うのを意識してやっていこう、と思って始めたらこれが存外に難しいけど楽しい。
北九州記念と札幌記念でどっちも三連複当てたときは脳汁出ましたね……(その配当金でエイシンフラッシュを天井しましたが。どうしても秋天のアレが見たかったんだ……)

そんな感じで前置きが長くなりましたが、今回新たにこの企画を始めるにあたり、意識したことがひとつ。「何を持って予想したか、そして何が原因で負けたか(あるいは勝ったか)をちゃんと自分の言葉で書く」ということです。私はメジロマックイーンに騎乗していた武豊騎手同様、虎党なのですが、阪神の監督だった故・野村克也さんのこの言葉がとても好きです。
「負けに不思議の負けなし、勝ちに不思議の勝ちあり」
早い話が、「どう考えて馬券を外したか」をちゃんと記録することは大事だなーというのがこの企画の趣旨です。負けを分析しなければ勝ちはないのですから。
私はまだ競馬を見始めて半年に満たないペーペーです。初心者故のとんでもねえ勘違い、雑な思考が多々あると思います。そういうところも記録し、あえて恥を晒しながらも、考えることを楽しみながら楽しく競馬とおつきあいをやっていこう、そういう目的の記事です。
よろしければおつきあいください。競馬有識者の先輩方のコメントなどいただけるととても喜ぶと思います。

<スプリンターズステークス 戦前予想>

◎レシステンシア
○ダノンスマッシュ
▲ピクシーナイト
△ジャンダルム
△エイティーンガール
☆メイケイエール

さて本編。
だいたいいつも5~6頭くらい候補を見繕っていくのが私のやり方なのですが、今回は上記の6頭を選びました。

◎12レシステンシア
前哨戦のセントウルステークスを勝ち、気合は十分。
「G1はルメール買うとけ」(千鳥ノブ)という言葉もあるくらい安定感のあるルメール騎手は中山を得意としており、ダイワメジャー産駒も中山1200mとは好相性で鞍上・血統ともに鉄板。大きなマイナス要素なくね?
不安要素とすれば枠順かな……一番得意なの4枠なんだよな……でも7枠で勝ったこともあるし6枠行けるんちゃうやろか?(※これがめっちゃ重要なファクターになるが後の祭り)

○14ダノンスマッシュ
香港スプリント、高松宮記念を勝つなどこの距離では実績が頭一つ抜けている。前走から5ヶ月空いているが、前々走は1ヶ月空けて6着だったことを考えると、長期休暇は逆にプラス。血統面も父は中山を得意とするスプリンター・ロードカナロアで問題なし。
あとは枠順が気になるが、高松宮記念も7枠から勝っているのでそこまで大きなマイナスではなくね?(※繰り返すがこれがめっちゃ重要なファクターだったが後の祭り)

▲4ピクシーナイト
前走セントウルステークスはレシステンシアからクビ差の2着。前に行きたがるタイプなので内目の枠は良いだろうし、デビュー戦から苦楽を共にした福永祐一ジョッキーで鞍上も不安なし。
……こうして書くと明らかに大きな不安要素ねえんだよな、ということを今になって思い知る。
懸念していたのは今回の先行馬の多さと、グラスワンダーの血を引く父モーリスという血統。どっちかというとマイラーなんじゃね?シンザン記念勝ってるし、ここまでスプリント路線では2着続きだし、もうちょっと長めの方が良いんじゃ……?というところで本命にするか悩みました。(※父の血統ばかり見ていたのがアレだったのはあとで反省します)

△11ジャンダルム
前走セントウルSはスタートで出遅れるも、メンバー最速の上がり3ハロン32.6秒の末脚で4着。スプリンターズSでは差しが決まりやすい傾向、プラス先行馬が多く前が総崩れになったらワンチャンあるで…… というところで4番手評価。ただとにかくスタートがあかんのでそれ以上の評価は無理。

△10エイティーンガール
前走キーンランドCは1着レイハリアとタイム差なしの2着、かつ上でも書いたけど差しが決まりやすい傾向を考えると、穴をあける可能性は十分にあるのでは?
(冷静に振り返ると去年のグランアレグリアの印象が強すぎたのと、レイハリアが出走回避したぶんの感情が乗りすぎている気がする)

☆6メイケイエール
武豊、横山典弘と日本を代表するジョッキーが匙を投げたほどの困った暴れん坊お嬢様。そんな彼女の鞍上は池添謙一騎手。暴れ馬の池添だ!暴れ馬に定評のある池添を鞍上に!これは奇跡的に折り合えばワンチャンあるのでは……!?(前走も前々走も似たようなことやってたのは内緒)

というわけで私なりにしっかり考えた結果、馬券は以下のように。

三連複:12-14-4、11-12-14
ワイド:12-6,12-10,12-11,12-16

ダノンとレシステンシアは固いと見て、三連複はピクシーナイトの爆発とジャンダルムの末脚に期待、ダノンスマッシュが飛んでなんか訳のわからんことになった場合に備えてレシステンシア軸のワイドで穴を押さえておく。
そしてここでいきなり出てくる16モズスーパーフレア。
北九州記念では逃げ粘ってくれたおかげで三連複とれたし、あのときの再現はなくもないだろ……?と思ってそっと足しておきました。
しかしこのとき既にダノンスマッシュが飛ぶ可能性は無意識下で頭を掠めていたんだよなぁ……なぜその予感をもっと信じなかったのか。

<スプリンターズステークス 結果と反省>

ということで結果。
え、3着シヴァージ???
もう一つ質問良いかな?ダノンスマッシュどこ行った?

敗因はなんだったのかというと、内ラチ側がハチャメチャに有利だった馬場状態。
台風後で馬場がぐっちゃぐちゃになってる可能性を考えていたのですが、当日は台風一過の快晴で馬場はモリモリ回復していた模様。
出走メンバーに先行馬が多いというのは先程書いたとおりで、かつ本命視されていたレシステンシアやダノンスマッシュは先行馬で外寄りの枠。
ウマ娘でも思い知ったとおり、先行馬はスタミナがキモ。そうなるとロスのない内側を走れるほうが断然有利なわけで、じゃあ内側の有力な先行馬は誰?って考えたらそりゃあピクシーナイトですわ……そりゃあ1枠1番のシヴァージが穴を開けますわ……
ということで今回の教訓は「枠順と内外の馬場状態の差は馬の能力・実績を超えるファクターとして作用することがある」でした。漫然とその日のレースを流すだけでなく、ざっくりでいいので展開を見ながら内外の馬場状態を読む、というスキルは必要ですね。

あとメイケイエールはスタートで思いっきり斜行しながら掲示板を確保。
パトロールビデオ見てちょっと笑ってしまったんですが、冷静に考えたら事故一歩手前なので何も笑い事ではない。

しかしこれだけスタートでロスしといて掲示板に乗るあたり、そのポテンシャルを信じたくなってしまうのが人情。ほんとにエキサイトしちゃうクセさえどうにかなってくれれば……次回以降も池添さんが乗ってくれれば希望が見えてくるのでしょうか。
モズスーパーフレアも逃げ粘って掲示板。穴のチョイスは大きく間違ってないんですよね……むずかしい。

あとは勝ち馬のピクシーナイトについて書き添えておきたいこと。
鞍上の福永騎手は馬場とレース展開の読みがやべえのは知っていたのですが、流石でした。また先程述べた血統の話では、グラスワンダー→スクリーンヒーロー→モーリスという血統を考えると、マイルのほうが良いのでは?と言っていたのですが、母方を完全に見逃してました。

母父キングヘイロー、そして母母父サクラバクシンオー。ウマ娘やってるだけでも分かるバリバリのスプリンター血統じゃねえかよ!!!
とくに母父キングヘイローは先日のセントライト記念を勝ったアサマノイタズラや、フランスに渡りフォワ賞を逃げ勝ったディープボンドなど、最近になって活躍馬が出まくっており注目度があがっているとのこと。おそらく今ごろ高笑いが止まらないことでしょう。
それはそれとして血統表はじっくり見てみると重要なファクターがあるかもしれませんよ、ということも肝に銘じておきたい。

あとは買い方の反省。三連複は買い目増やさないならやめとけってレスター伯パイセンに言われただろ!いつまでも北九州記念の成功にすがってんじゃねえ!!
今回も馬連ならレシステンシアとピクシーナイトはなんとか取れていたわけで、ここも反省点。

というわけで第一回目から得るものが多かったですね。お金はぜんぶ飛んでいったけど。
次週はエアグルーヴの孫キセキが四年ぶりの勝利を目指して出走する京都大賞典、シュネルマイスターとダノンキングリーが安田記念以来の激突となる毎日王冠をやっていきたいと思います。

<おまけ:凱旋門賞>
身内のニコ生で全く別の話題を喋りつつ、裏ではニュイ・ソシエールさんの同時試聴を流しながら見ていたのですが、クロノジェネシスが二番手に立った瞬間はちょっとだけ夢を見ました。
結果は1枠1番の伏兵トルカータータッソが勝利。万馬券だったらしい。
このトルカータータッソ、なんかジャパンカップ来るかも、みたいなことを言ってるらしいですが。出走するお馬の皆さんにはドイツ語で「おととい来やがれ」という練習をしておいていただきたい。

さて、ここでも仮柵を撤去した内枠の状態がめちゃくちゃよかったことが功を奏し、1枠1番が穴をあけるという結果でした(この辺の話も事前に福永騎手がカンテレ競馬の企画動画でお話されていました)

……ともあれ「馬場状態と枠順の軽視、ダメ、絶対。」ということを深く刻みつけられた2021年10月3日の競馬でしたとさ。でも実際、馬の持ってる実力と運要素である枠順の及ぼすファクターってどっちが重いんでしょうね?
そのへんも経験を重ねていけばわかるんでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?