ミネ団長というやべー女に轢かれてブルーアーカイブのメインストーリーを10日で完走した話

みなさん、ブルーアーカイブの最終編1章読んでいますか?明日にはもう第2章が配信されるらしいですよ!スピード感に頭くらくらする!1月31日を下旬と言い張るどこぞのFG某とはエライ違いだ

……たぶん私のTwitterをフォローしている人は、ここ数日でやたらブルアカの話をするアカウントになったのを見て恐怖しているか、もしくは上手く沼に落ちたなと微笑んでいるかのどっちかだと思います。
そうです、2023年早々沼落ちスキルが発動しました。去年は比較的大人しかったのに!!いや「ぼっち・ざ・ろっく!」にドはまりしたりしましたけども……例年に比べれば大人しかったはず……

それはさておき、ちょうどブルアカ二周年が近づいていろいろ盛り上がってるタイミングで、何の因果か私はこんなことになってしまいました。その経緯が我ながら面白かったので、記録として残しておこうというのが今回の記事の趣旨です。お暇な方はお付き合いの程、よろしくお願いします。

■長かった惰性の日々

ブルーアーカイブというゲームの存在は、サービス当初から色々話題になっていたので軽くは知っていました。レストランを爆破するとか銀行強盗に入るとか主に治安が終わっている方向で。
私自身「スクライド」とか「ブラック・ラグーン」とか、治安終わってる世界観の話が好きな人間ではあるのですが、当時は食指があまり動きませんでした。ちょうどウマ娘実装のタイミングだったのもある気がしますが。
Twitterの記録をたどると、去年の今頃くらいに「フォロワーから布教を受けた」というツイートが残っていました。確かこのときは身内のDiscord鯖で軽く布教を受けて、パヴァーヌの冒頭の話と色んなキャラのメモリアルロビーを見せてもらったはず。
その後3月ぐらいに「PCでもプレイできるよ」という話を聞きようやくプレイし始めるのですが、しばらくして壁にぶつかり、プレイ意欲がガッツリ落ちてしまいます。

何が問題だったかというと、シナリオを開放するのにレベルを上げてバトルをクリアしないといけなかったこと。
治安の悪さとバニーガールに代表されるセクシーなイラストが取りざたされる作品ではありますが、プレイしている人が口を揃えて言うのが「シナリオが良い」ということ。ただ、そのシナリオを読むためにはバトルをクリアしなければならず、クリアするためにはキャラのレベルを上げないといけない。そして、キャラのレベルキャップはプレイヤーレベルに依存します。
つまり、めちゃくちゃちゃんとゲームをプレイしないとシナリオが読めなかった!!
私にとってはこれがだいぶキツかったです。同じくシナリオが強いゲームとして長年評価されているFGOならば、フレンドに強いキャラクターを借りるとか、とりあえずバーサーカー育てて殴るとか、一応抜け道があります。フォロワーの諸先生方に聞いてみても「頑張って育てるしか無い」とのこと。正直だいぶげんなりしました。ぶっちゃけバトル部分がそんなに楽しいわけでもないと思ってたこともあって、シナリオを人質にゲームをプレイさせるなとキレそうでした。
それでも、いつかはなんとか面白いと言われている第三部まではたどり着きたい。その都合のいい希望だけをぼんやり携えたまま、ときどきログインしてイベントでちまちま経験値を稼いでレベルアップに勤しむだけの惰性の日々を長く過ごすことになります。イベントの周回だけはある程度レベルが低くてもなんとかなるように作られていたのが、救いといえば救いでした。

■突然の交通事故

ただそんなモチベーションで続けているので当然ログインする頻度も下がっていきます。「バトルしなくてもシナリオ読めるようになった」とも風のうわさで聞きましたが、「まぁ暇ができたら読むくらいでいいや……」という体たらく。
そんなこんなで迎えた2023年1月12日。
なんかバレンタインイベントの復刻が始まったらしいと聞いて久しぶりにログインした時、事件は起こりました。
「お、なんか新しいガチャ始まってる。とりあえず10連分あるし回しとくか……」
なんか紫色の光が出ました。
「あれ、これ最高レアリティのキャラ引いたのでは?」
ガチャ結果を確認しようとスキップボタンを押した瞬間――通勤電車の中だったので電波が悪くなったのか、突然アプリの接続が切れました。
「えぇ……」
ウソやろと思いながら再度アプリを立ち上げます。当然ガチャの結果は確認できません。もし新しい子が引けてるなら、生徒欄に追加されているはず。そこで私を待っていたのは、知らない顔でした。

今にして思うと、これが私の運命が動いた瞬間でした。
「ふぅん……CV堀江由衣ね……。大陸ソシャゲと堀江由衣は最強の組み合わせとされているが、私はアズールレーンでもベルファストには落ちなかった硬派なオタクだぜ……?」(※尚嫁はアーク・ロイヤルだった)と心のなかで理論武装しながらキャラのストーリーを読んでいくことにします。

あああパワータイプだこの女!!!
カチカチに理論武装していったはずの私の脳天は、シールドごと殴られて見事に頭蓋骨陥没。重傷です。関係ないけど「じゅうしょう」って入力したらまず「重賞」って出てくる私の日本語入力どうなってんの。

普段の私の好みを知っている人には今更でしょうが、アイドルマスターシャイニーカラーズというゲームに有栖川夏葉という女が居ます。愛知県出身の社長令嬢であり、ダンベルを片手に君主論を読み公式グッズでプロテインシェイカーが出る……端的に言うとパワータイプお嬢様。
そう、私はこういう一見そうじゃないけど実はパワータイプの女に弱い。
「はぁん……なかなかやるじゃないか。だがこの程度では倒れん、私を倒したければもう一捻りぐらいギャップでえぐり込んでくるぐらいじゃないとなァ……」
そう思ったのが完全にフラグでした。
ちょうど私が戻ってきたタイミングはバレンタインの復刻イベント中。
この手のゲームにおけるバレンタインイベントは、だいたいチョコをあげると特別なテキストが読める仕様と相場が決まっています。
したがって、私がバレンタインイベントを開けたのも合理的な行動。

合理的なまでに的確にみぞおちにコークスクリューを突っ込んでくるゥ!!!!!
そうです、私は武闘派キャラとかクールキャラの可愛いところを持ってこられると即死するタイプのオタク。
これはまじでアカンかもしれん。
「と、とりあえずバトルでも使ってみるか……。救護騎士団ってことはヒーラータイプなのかな?セリナとかハナエとかと同じ?」
そう思ってキャラ編成画面に行くと、編成箇所はSTRIKER、つまり攻撃用のキャラ。困惑する私に追い打ちをかける「FRONT」「タンク」の文字。
え……盾持ってるからまさかとは思ってたけど、この子前衛???

そこには前線に突っ込んで敵を壊滅させるミネ団長の姿が!
「治癒なんてしないよ」
なんだこいつ……なんだこいつ……
とりあえずカフェに招待して贈り物ぶんなげて見れるストーリーを順次見ていきます。そして――

こうなって。

こうじゃ。
いやそうはならんやろ。なっとるやろがい。
何が恐ろしいかって、ツイートの時系列を辿ってみたら僅か5時間弱でこの状態に達しているということ。久々の強烈な沼落ち体験でした。

■メインシナリオ完走までの旅路、そして

こうなってくるともはやTLのフォロワー諸氏にとって私は格好の餌。
空中直接の別を問わず、こんな情報が寄せられます。
「メインシナリオのエデン条約編にミネ団長出てくるよ」
当時の私のメインシナリオの攻略状況は、対策委員会編の1章とパヴァーヌ編の1章を読み終えているのみ。
えっ、この状態からエデン条約編読むの?」
「出来らぁ!!」
ここについては先程書いた通り、バトルに勝たなくてもシナリオが読めるようになっていたのがめちゃくちゃ追い風になってくれました。

半年以上ほったらかしてた対策委員会編の後半。ホシノ先輩の思いと、それでも1人で責任を負わなくて良いと語りかける先生の優しさが沁みました。
パヴァーヌの後半は実装順的にはエデン条約編の後だよ、と破門されている某フォロワーが教えてくれたので、「ありがとう、一時的に入門許可!」と思いながらエデン条約編に突入。
世界観の根幹にかかわる部分をチラ見せしつつ、状況が二転三転する息をもつかせないストーリーに、あっという間に引き込まれていきます。補習授業部の担任という安穏なお仕事から始まり、浦和ハナコとかいう変態にツッコミいれてたら、話はいつの間にかキヴォトス全体を巻き込むスケールに拡大。そんな混迷を極める過酷の中にあって、お互いの友情を信じてアズサに手を差し伸べようとするヒフミの姿には盛大に泣かされました。
最初は悪役としか見えていなかったアリウスの面々についても、彼女たちの確かな絆に触れ「こいつらのこともなんとかしてやらなきゃ!!」と思わされました。
そして、そんな中で登場するミネ団長は、登場人物の状況や立場が刻一刻と変わっていくストーリーにおいて、ただ「救護」という己の正義を追求するブレない姿勢を貫き続けていました。時々やたら脳筋に見えたけど、そういうところも魅力だと思うからヨシ!!

怒涛のようなエデン条約編を抜け、カルヴァノグの兎編では「なんだこの美少女ナイズされてるのにきたない特攻野郎Aチームは……?」と思いながらもハリウッド映画めいたスペクタクルに心地よさを感じ。
パヴァーヌ編第二章ではパワードスーツにときめき、1章では敵として立ちはだかったネル先輩とゲーム部の友情に胸を熱くし。
気づけば僅か10日で、私は一年弱積んできたブルアカのメインストーリーを完走していました。

ちょうどゲームのリリース2周年にかかる時期で、メインシナリオ最終編をはじめそれに関する施策がいろいろ発表されたタイミングというのもありましたが、それにしても我ながら本当にいいタイミングで沼に落ちたものだと感心するほかありません。
昨日配信された最終編第一章も先程読了し、これからの展開にわくわくしています。
そして明日には、最終編第二章が配信され、レイドバトルが始まるらしいです。私は長年文句たれつつもFGOをやっているのですが、2016年の末に開催された第一部ラストのレイドバトルがめちゃくちゃ楽しかったことは今でもよく覚えています。おそらくそれと似たような、もしかしたらそれ以上の体験が待っているかもしれないと思うと、期待しかありません。
沼は落ちた時が落ち時」とはよく言ったものです。今適当に作った格言なんですけど。
というわけで明日からの諸々も全力で楽しむぞ、という思いを込めて、この言葉で締めに替えたいと思います。

「救護が必要な場に救護を」

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