2020上半期ニコマス20選 / 主催が選ぶシャニマス投稿祭20選

よくきたな。おれはハバネロだ。
おれは長年はてなブログでやってきたのだが、久しぶりにきじを書いたら、編集がめんがとても使いづらくなっていた(特にhtmlタグの貼り付け周り)ので、一念発起してnoteというニューメキシコに移行することにした。ここでは従来どおり、アイマスやそのたもろもろについて思う様書いていこうと思うので、引き続きよろしくたのむ。

さて、メキシカンな前置きはこの辺で本題に移ろうと思う。
タイトル通り、半年ごとの恒例行事であるニコマス20選の季節である。これはささやかな自慢なのだが、私はこの企画が始まった2008年からずっと皆勤を続けている。そんな私だが、今回は初めて動画の選出に縛りを設けることにした。今年の上半期もニコマスには様々な動画が投稿されたが、私にとってのトピックはなんと言ってもシャニマス投稿祭である。

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投稿祭を主催する私(※第1回の告知動画で没になったカット)

1月開催の第1回5月開催の第2回の両方で僭越ながら主催を務めさせていただき、動画だけでも200本オーバーの投稿があった。今回は私の独断と偏見で、第1回・第2回よりそれぞれ10本ずつ、珠玉の20本をチョイスさせていただいた。お楽しみいただければ幸いである。

基本レギュレーション
対象動画から20作品以内でセレクトして紹介記事を作る
・選考基準は全く自由!好きな作品リストはもちろん、テーマをもって揃えてみるのもOK!
・作品数1本からでも熱烈歓迎!自推も上等!
・記事はブログやマイリストで作成し、公開状態にしてください。
・紹介文やコメントは必須条件ではありませんが、あればより楽しめるとは思います。
・作者名(プロデューサー名)を書き添えていただけると、集計作業時に助かります。

■【MAD】ビーチブライガー北沢 / 八位P

ブライガーする(動詞)
何を隠そう(一切隠していないが)私は八位Pの大ファンであり、特に「ブライガー・ルージュ北沢」「なにかとおしゃれなアイドル番長」を偏愛している。
そんなわけで、「ビーチブレイバー」がリリースされて以後、何かとチャンスを伺っては「ビーチブライガーを是非……」とめちゃくちゃはた迷惑なリクエストを直接間接を問わず送り続けていた。そしたら本当に投稿祭に参加していただけたので飛び上がって喜んだ。飛び上がって喜んだのだが、以後ビーチブレイバーを聴く度に「Go!Go!ヤキソバン!」の幻聴としずしほが踊ったりインド人が乱入してくる幻覚に悩まされることになった。自業自得の極み(存在しない無我の境地四番目の技)だが感謝している。本当に。

■シャニマス3DライブMV「ヒカリのdestination」イルミネーションスターズ【シャニマス3DLIVE MV】/ mobiusP

mobiusPのステージ再現シリーズ、すっかり私の20選ではレギュラーになっったが、そのクオリティには毎回圧倒されっぱなしである。
モーションキャプチャーを導入(ファンの二次創作なんですよねこれ!?)した本作では、更にモデルの動きが自然で洗練されたものになっており、本当にイルミネの三人がステージに立って踊っているかのように思える。
来る7月26日にはこの動画の元になったシャニマス1stライブの生配信もあるそうなので、ぜひ本物と見比べてその完成度にため息をこぼして欲しい。

■【完成版】餃子、パリッとP.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~【第1回シャニマス投稿祭作品 / virgo catさん

第1回のMVP動画を主催目線で選ぶとしたらこれかな……という一本。
2019年のシャニマス流行語大賞にも輝いた「餃子、パリッとさせたくて」。ニコニコ動画にも多数のMADが投稿されることになったが、その集大成と言っても過言ではないような気がする。
音MADらしいリズム感の良さと素材の雑多感が先立つため、ネタ動画かと思うかもしれない。しかし、ネタに終始するだけでなくそこはかとなくエモさを感じさせる構成が、全体の雑多感すらも餃子のようにふわりと包み込んだ(やかましいわ)、実にニコマスらしい良さに満ちた一本である。
お前たちのシャニマスって美しくないか?

■【シャニマス】プレゼント【2ndOP風MAD】 / てつ(XIAO)P

第1回投稿祭のテクニカルディレクター(※ノリだけで決めた役職)を務めていただいたてつさんのMAD。
とにかくクオリティの高さが目を引くが、それだけでなく画面に込められた感情にふと胸が熱くなる。モチーフの使い方でさりげなくユニットごとの感謝祭コミュの内容を示唆する演出や、ノートに書き込まれた手書きの文字が、感謝祭をプレイした人なら刺さること間違いなし。
ちなみにご本人の話では、動画に登場するノートは実際に自分の手で書き込んで作ったとのこと。そういった細部まで手をかけ心を尽くす姿勢は、シャニマスという作品自体の空気感にも繋がる気がして、そんなところまで大好きな動画である。

■バンギラス Eve / 焼き鮭さん

「タイトルとサムネに努力値全振り」ってコメント、本当にそのとおりで笑ってしまう。しかし、目を閉じると本当にポケモンたちが歌っているように思えるクオリティの高さもあり、タイトルとサムネだけではないのである。でもまあずるいんだよなサムネとタイトル。ずるい。

■【第1回シャニマス投稿祭】シャニマス漫才 特別編【笑い飯】 / 紫緑Pさん

第1回で一番笑ったのはこれ。
まず喋りの声が妙に似ているし、漫才の構成が笑い飯そのものだし、シャニマスあるあるを非常に上手く取り入れており、笑い飯とシャニマスのファン両方が楽しめる作りになっており心憎い限り。
なので両方好きな私がアホみたいに笑ったのも頷いていただけるであろう。
今回はレギュレーション上泣く泣く外したが、第2回のオードリーのやつもオススメである。

■【疑似m@s】釣られ鮟鱇【第1回シャニマス投稿祭】/ wooさん

疑似m@sには「タイトルに凝る」というスタイルが存在するが、これはその極致ともいうべき動画である。
動画を開く前に「何のシャニマスの曲が流れるか」をちょっとだけ考えてみて欲しい。分かったあなたは疑似の世界で十分にやっていける素質がある。疑似はいいぞ。
……ちなみに正解は「トライアングル」なのだが、淡々と切られていく鮟鱇と曲の雰囲気がめちゃくちゃミスマッチで笑える。

■【櫻木真乃】 スター 【シャニマス投稿祭】/ なぎにゃん/凪猫 さん

シャニマスの魅力として語られることが多いのが「シナリオの良さ」である。
そんなイベントシナリオの中でも特に珠玉の名作と名高い「Catch the shiny tail」を軸に、あたたかな色調と光に彩られて展開する本作は、その「エモさ」を存分に体験できる一本になっている。

■【シャニマス】ヒカリの先には【イルミネーションスターズ】/ じゅうごやさん

続けてイルミネメインのMADからもう一本。
こちらはWING編→Catch the Shiny tail →感謝祭編→star n dew by meと、イルミネの軌跡をぎゅっと凝縮したMADに仕上がっている。
スタイリッシュでありながら見る側の感情を揺さぶる動画の構成・演出も非常によくまとまっており、「イルミネってどんなユニット?」と訊かれたらこれを見せてあげたい、そんな動画だ。

■【バンドアレンジ】ハピリリ【ロキノンロック×アイマスRemix】 / くましゃん さん

アルストロメリアはシャニマスの中でも特に「キュート」に振り切ったユニットである。そうした要素はロキノンロックと相性が悪いのでは?とタイトルを見て思うかもしれない。
だが心配はご無用である。
キュートさを保ったまま、どこか切ないコード進行とギターのメロディが、見事にハピリリをロックな曲に仕立て上げている。私自身ロキノンには親しんでいるので、そういう人も心地よく聴けるアレンジだと思う。オススメ。

■HIGHER / じゅっP

じゅっPとは何度か企画等でご一緒させていただいているが、「直球」のエモさを「変化球」の構成でラッピングした動画を仕立て上げる手腕にいつも舌を巻かされている。
本作もそんなじゅっPの魅力が存分に発揮されている。シャニマスのMADでありながら、アイドルたちのイラスト・映像は一切出てこない。使われるのは2周年記念の実写CMとライブの映像である。
それでも確かに、そこにあるシャニマスの息づかいを感じるのだ。

■【シャニマスMAD】青と夏【放課後クライマックスガールズ】 / ごんさん

私は何を隠そう(※隠してないが)Mrs.GREENAPPLEというバンドが大好きである。
そして放課後クライマックスガールズが大好きである。
夏という季節も……まあほどほどに好きだ。もうちょっと涼しかったら大好きだったかもしれない。
そんな3つが素晴らしい融合を見せたMADがこちらである。
ポップでカラフルで騒がしくて、楽しくて楽しくて叫びだしたくなるような空気感は、まさにミセスで放クラで夏!なのだ。
最高以外の言葉が、ちょっと出てこない。

■【甜花ちゃんと】うちで踊ろう【人力VOCALOID】/ 三色パーカー さん

今年の初頭に発生したコロナウイルス蝸(※わざとこう書いている)は、半年が経った現在も終息のめどは立っていない。ライブをはじめ多くのイベントが中止・延期に追い込まれ、我々人類はステイホームを強いられる形になった。そんな中でも、家に居る我々を楽しませようと様々な知恵を絞ってくれるクリエイターの皆様には頭が上がらない。
この動画の元ネタになった星野源の楽曲も、そもそも第2回シャニマス投稿祭も、コロナウイルス鍋(※繰り返しだがわざとこう書いている)の影響がなかったら恐らく存在することはなかっただろう。
そういう意味では、これは2ndライブ中止に対するカウンターとしての意味合いを込めて開催した第2回シャニマス投稿祭を象徴する動画と言えるのではないかと勝手に思っている。
そんな主催の政治的思惑はさておき、動画に差し込まれたパロディも人力のクオリティも大変素晴らしいので、ぜひ眺めてほっこりして欲しい。
家は楽だもんな(パーフェクトコミュニケーション)

■【noctchill】ソラニン / もじさんP

2020年前半のシャニマスにおける大きな出来事といえば、五番目のユニット「ノクチル」の登場である。
これまでのシャニマスには無かった青春の痛々しさすら感じさせる透明な空気感は、特にそういったものを好むロキノン好きアイマスオタクたちを熱狂させることになった。
本作もまた、そうしたノクチル独特の空気感を見事にまとめあげた一本である。まず選曲が強い。「ソラニン」は反則だと思う。
そしてテキストの使い方が上手い。イントロの四人それぞれに添えられたキャプションやWING編コミュのセリフのチョイスなど、痺れる。
最近は摩美々にえっちなことばかりしている(※風評被害)もじさんだが、やっぱり動画もすごいのである。

■【シャニマス】 Square / ジョルジュさん

「トレインスポッティング」と「スター・ウォーズ」と「ドクター・スリープ」の話ばっかりしているマンのイメージが強いジョルジュさんだが、おしゃれ動画の名手としても名高い。
正方形の画面の配置と色調とテキストの使い方、どれもこれも抜群に上手い。ゲームのMAD動画というよりも洋楽のビデオクリップの趣があり、私にはどうあがいても出せない空気感に嫉妬半分称賛半分の気持ちである。

■【シャニマスMAD】FASHION / ハバネロP

恥ずかしながら自薦枠。
私のアイマスMAD動画は基本的に「キャラクターに寄り添う」ということを身上としている。作風としては静止画素材を主体にした動画づくりをここ五年ほど続けており、選曲は「ロキノン系ロック」と「アニソン」に偏っている。
今作では、それをあえてどれも採らない新境地として、「ラップがメインの曲で」「楽曲を主体に」「アピール動画だけで構成してみる」ということにチャレンジしてみた。
そんなチャレンジが思いの外上手く行ったのでかなり好きな一本である。簡単にいえばニコマスMADよりもAMV的な構成なのだが、本当に楽しかったのでこういうのもまたやってみたい。
……自作についてこういうの書くの、クリエイター気取ってるみたいでやっぱりなんか恥ずかしいな……

■財布nyers!!! / 象ちゃんですP

上半期のシャニマス発ネットミームといえば、浅倉透の「財布ないわ」発言であることは論を待たない(待ってやれよ)。
そんなおもしろネタを象ちゃんですPが逃すはずもなく、お得意の「Flyers!!!」と合わせてとんでもない動画が放り込まれてしまった。
歌詞改変の上手さと人力のクオリティ、コレでもかと盛られたネタの数々、トドメに同じく財布忘れたエピソードを持っている雨宮天さんが演じる志保がセンターでFlyersを歌唱する、という謎に細かい作り込みが大好き。

■じゅりなつで3年目の浮気 / はらぱんねこさん

賢明なる読者諸氏はご存知かもしれないが、私はじゅりなつが好きだ。
どれくらい好きかというと、隔週で放送されるじゅりなつ中の人が出演する番組を視聴するだけでじゅりなつを感じて狂うレベルなのだが、最近は中の人二人の関係性の方に強く引き寄せられ……うん、この話は別のところでしよう。
さて、この動画の話に戻るがとにかくイラストが暴力的に可愛いのである。表情がどれもこれもメチャクチャに良い。そしてこれまで積み重ねられた「誰に対しても優しいのは美徳だがそういうところやぞ樹里……」という物的証拠が淡々と突きつけられる。なんか妙にクセになるんだよな……

■【シャニマスMAD】 VoDaVi 【283プロ ALLSTARS】 / 阿羅他さん

アイドルマスターとは戦いである。
可愛い女の子(※かっこいい男の子も)がたくさん出てくるのでそれを愛でるゲームであるのも確かだが、対人・対CPUを問わずライバルたちと鎬を削る仁義なき戦場としての側面も確かに持っている。
シャニマスとてその因果からは逃れられない。むしろ、「グレードフェス」という戦場の存在が、その一面をより際立たせているともいえる。
そんな熱い戦いを、疾走感のある映像と楽曲に乗せて送るのがこちら。
アルストと放クラ、イルミネとストレイの美しい対比と対峙、そこから全てを叩き伏せる風格を持って現れるアンティーカ。めちゃくちゃかっこいい。

■【MV MAD】We can go now!【シャニマス】 / いをさん

今回20選のラストを飾るのはシャニマス公式曲MADの名手、いをさんのこちら。毎度同じようなコメントをしている気がして大変恐縮なのだが、いをさんのMVMADは作り込みがすごい。
今回も「テキストからイルミネの四周目SSRのモチーフである月・日・星」を拾い上げるであるとか、そこかしこに仕込まれた小ネタであるとか、そして曲調に合わせた抑揚の効いたカメラワークであるとか、細部まで一切の妥協がない作りになっている。
何よりも、そうしたこだわりと作り込みが、「おれはここまでやったぞ」という技術力を誇示するのではなく「見ている人が楽しむための要素」として100%……いや1000%の力を発揮していることに好感を覚える。
すごい人が良いものを作ってくれるということは、とても得難い奇跡なのだと思う。


……ということで主催が選ぶシャニマス投稿祭20選はこれにて締め。
第3回の開催は現状白紙(何も考えてないの意)だが、そのうち気が向いたらまたしれっと「やるよ!」とか言い出すと思うので、そのときはまたお付き合いいただけると喜びます。

それではまた。

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