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なぜ中学入試に魅せられるのか?大学入試にはないビジネスモデル

私立中学の「下剋上」がすごい

私立中学では大人気の広尾学園と渋谷教育学園渋谷。この2つの「前身校」をどのくらいの人が正しく言えるでしょうか?広尾学園の前身は、順心女学校。渋谷教育学園渋谷の前身は渋谷女子中、女子校。いずれも「進学校」とは程遠い学校でした。

私立中学は「下剋上」が本当にすごい。学校経営の改革による「学力の飛躍」というよりも、「もはや元の学校とは別物」みたいな私立中学がたくさんあるのです。

私は関西出身なので、東京の事例を聞いても「ふーん」程度だったのですが、兵庫県の「下剋上」を聞いて、さすがに空いた口がふさがりませんでした。まさか、私立高校偏差値で、灘の次は、須磨学園(旧 須磨女子)だなんて、、、(※高校募集している学校の順位です。甲陽などは除きます)須磨学園、偏差値70って何???

いやいや須磨女でしょ?30年前は、兵庫県のすべての公立を落ちた人が行くといっても過言じゃない学校でしたよね?昔の偏差値35くらいですよね?
ところが今やSAPIXでは関西の私立中合格一覧にも「須磨学園」が堂々とランクイン」しているわけです。

この私立中の下剋上、すごくないですか?

大学は何十年たってもヒエラルキーは変わらないです。東大・京大があって、旧帝大があって三商大がある。(すみません、公立が強い関西なので私学はその次なんです。そして理系と医学部はわかりません)早慶上理があって、GMARCHがある。関西だと関関同立、産近甲龍。おそらく戦後から何も変わってない。

最近になってこそ「東大ではなくハーバード」みたいな超天才が灘や開成から出始めましたが、それもごくごく一部。まだまだ学校の評価は「東大に何名入ったか?」ですし、社会人になっても「●●大学出身」というのは今でも紐づきますし、おそらく相対評価は20年以上たってもほぼ変わらないです。

そんな硬直的な大学の「ランキング」に比べて、私立中の評価(=偏差値)の変動ってすごくないですか?

株価以上の変動。

中学受験を経験しない私がなぜ中学受験に魅せられるのだろう?と時々思うのですが、経営者次第でいくらでも変わるこの恐ろしいまでの変動的な業界に魅せられているんだろうな…と思います。

前年に大炎上して、翌年の出願が11%(11%減じゃないですよ、▲111%ということですよ)みたいな私立中がいたり、学校のリブランディングで出願者数が都内1位になったり。本当に私立中は面白い。

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