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10年後のWEBサイトを考える【春木ゼミ課題】



20年間のWEB制作の変遷と現状

会社員、アルバイト、フリーランス、気づけば20年間、WEBサイトに関わる仕事に従事しています。

そもそもWEBサイト自体、デジタル技術に深く依存している点で、技術の変化による影響をモロに受けることになり、幾度となくこれらに振り回されてきた感があります。(過去10年強で一番大きく影響を受けたものは、スマートフォンの登場)

10年後となると、現在は存在しない新しい技術の登場により、WEBサイト自体が別のものに変化している可能性は大いに有り、またGoogle等の検索エンジン自体が10年後に存在するのかすら微妙だと感じています。

7月18日の朝日新聞の記事に、AI検索サービス(Glarityなど)を利用することで、AIが自動で各サイトの内容を端的にまとめた記事を生成し、ユーザーが各サイトにアクセスすることなく、知りたい情報の概要を得られることに対して、特に時事的な話題などの場合、報道機関のサイト記事から抜き出したと思われるケースもあるとのことで、このことを問題視する記事が掲載されていました。

ユーザーとしては、これらのサービスを利用することで簡単に知りたい情報が得られるため便利な機能といえますが、本格的に普及するとなると、WEBサイトの存在自体が危ぶまれるひとつの原因になと思います。

ただこのあたりも含め、法による規制の有無次第で、今後10年のWEBサイトの存在自体が大きく左右する気もしています。

とは言え、なんだかんだ20年間、WEBサイトに関する仕事に従事し続けられていることも事実です。
(あくまで現時点であり、また地方の対中小企業相手という点もあるかもしれませんが。)

またこれまでの20年間は、WEBサイトの誕生〜成長期であり、これからの10年はこれまでとは違う別のフェーズへ進む気もしています。

10年後、WEBサイトが存在している場合

ここでは、10年後にWEBサイトが存在していると仮定して、シナリオ法を用いてWEBサイトの10年後について考えてみたいと思います。

まずシナリオ法の軸を、

・【多様性】 vs 【画一性】
・【AIなどのツールに依存する場合】 vs  【依存しない場合】

とし、10年後の状況として一番可能性が高いと思われる
【多様性】 ✕ 【AIなどのツールに依存する場合】で考えました。

*少子化により、国内での消費の増加は見込めず、またAIなどの急速な発達、かつ多様性を重視する現在の風潮を考慮すると、【多様性 ✕ AIなどのツールに依存する場合】のケースが10年後の状況として一番可能性が高いと考えました。

多様性 ✕ AIなどのツールに依存する場合

この部分に該当すると考えたものは以下の4つです。

・コーディング等プログラミングに該当する部分の自動化(ノーコード)
・一般的なデザインの作成の自動化
・SEO対策が不要になる(本来の目的に沿ったコンテンツが作成しやすくなる)
・翻訳機能の向上により、容易なグローバルマーケティングが可能になる
(ユーザーごとにカスタマイズされたコンテンツが提供される)

・コーディング等プログラミングに該当する部分の自動化

コーディングは2〜3年以内に大幅に作業内容が減少する、または自動化する可能性が高いと考えていますが、実は数年前からコーディングはいずれ人を介さず可能になるのでは?と期待していました。(デザイン畑の自分にとって、なぜまだ中途半端にしか自動化されていないのか不思議でならない部分です。)
AI技術の登場により"ようやく本格的に・・"という気がしています。

・一般的なデザインの作成の自動化

一般的なデザインにおいて、現時点でもAIなどを用いて自動でデザインを生成することもできますが、こちらもコーディング同様、正直なところ仕事として使うにはまだ難しい状況です。このあたりはAIの学習により改善され、10年後には不要になっていると考えます。

・SEO対策が不要に

SEOに関しては、先にも触れたように検索エンジンの存在自体がすでに微妙であることに加え、AIの発達により、機械の検索結果に対して人間が手を加えて対抗する?ということ自体、意味をなさなくなっていると考えます。

ここまでは、人を介した作業工程として自動化されると考えるもので、完璧とは言い難いですが、すでにそれらしきものも存在しており、また世の中の流れ的にも10年もかからないうちに自動化や消滅している可能性があると思っています。

個人的に10年後のWEBサイトに、一番期待しているのが「翻訳機能の向上により、容易なグローバルマーケティングが可能になる」点です。

・翻訳機能の向上により、容易なグローバルマーケティングが可能になる(ユーザーごとにカスタマイズされたコンテンツが提供される)

*ここで言う翻訳機能とは、文字情報だけではなく、言語に合わせたサイト構成なども含みます。

少子化による人口減が確定しているからこそ、販路の拡大には国内以外へのマーケティングがより重視されていることは、ほぼ確定しています。

現在もサイトの多言語化により、海外向けに発信するサイトもありますが、主に大企業や、もともと海外展開をしている中小企業、インバウンドサイトなどがメインです。

また特に中小企業などのグローバルサイトの場合、単に日本語の文章を、そのまま英語に翻訳し、掲載しているケースが多いと肌感で感じています。

翻訳機能が向上することで、各ユーザーごとにカスタマイズされたコンテンツを提供できるようになり、企業はもちろん、小規模商店や個人間でも、サイト間での様々なボーダーが消滅し、これまで国内のみに発信していたコンテンツを、誰でもが各国に向けてより容易に発信できるようになり(自動でカスタマイズされる)、誰でもが海外展開をより容易に行えるようになっているのと考えます。(海外から日本へも)

またグローバルに対応したサイト構成や、デザインなどが主流になることにより、今まで国内受けを狙って作成していたサイトは、こちらへの変更作業が必要になるかもしれません(AIによる自動対応を希望)。

これらは必ずしもWEBサイトである必要はないのかもしれませんが、国内のみに向けたWEBサイトの割合は2〜3割程度になっているのではないかと思います。

これまで主流だった一方的な情報提供サイトの割合も減ってくるのではと考えます。

終わりに

WEBサイトと言えば「誰でも簡単に作れる!」「小さな子どもがいてもスキマ時間で楽に稼げる!」など何かと軽視される位置にあり、さらにAIの登場で、いよいよ来たか・・と日々"モヤモヤ"、先が見えないまま流される日々でしたが、10年後の可能性を改めて考えてみると、意外にまだオワコンではないのかも。と感じることができています。

このように自分の職の10年後を考えるきっかけを与えてくださり、春木先生、どうもありがとうございました。

50年後に残したいこと(思いつき)

10年後だけにする予定でしたが今朝、東洋大学での春木先生の講義をVoicyで拝聴し、かじりで恐縮ですが、ちょっと思いついてしまったので記録として残したいと思います。
*50年後、もしかすると私、老人施設でギリ生きている可能性があります。

不幸なモノ、不憫なモノ、不公平なモノ、生産性が低いモノ

・電気、石油(重油)
現在、電気、石油(重油)は、なくては生きていけないほど重要な存在です。

ただ発電方法が、火力、水力、原子力、風力、太陽光・・、どの発電方法をとっても不幸、不憫、不公平、生産性が低い、のいずれかに当てはまると考えます。
・火力=温室効果ガスの排出
・水力=ダム建設の必要性、降雨量に左右される
・原子力=事故時危険性、廃棄物処理施設を田舎にもっていきがち
・風力=風がないと使い物にならない
・太陽光=大規模な土地が必要、山の斜面などに設置されるものはひどい状態

石油(重油)に関しても、限りがあるという点で不幸と言え、ググるとちょうど50年後あたりでつきるそうです。

きっと石炭と同じ、懐かしのエネルギーとして語られていそうです。

中途半端ですが、思いついたので追記いたしました。

ここまでお読みくださり、どうもありがとうございました。

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