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映画『ある用務員』感想(監督:阪元裕吾、出演:福士誠治、芋生 悠)

初めましてな雰囲気の映画でとっても楽しかったです。怒号と殴打、銃声と薬莢の音がモリモリ聴けて嬉しい!

映画本編の感想

野間口徹さんも好きなので、しょっぱなスクリーンいっぱいに映ってくれるの、とっても健康に良い!!

冒頭、深見父の暗殺現場をランニングして通り過ぎた人、心臓が強すぎませんか!!??と思ったら、ランニングマンがヒットマンでしたすみませんでした(違う意味で冤罪

山路和弘さん演じる真島組長がいたシーン・・・・・・・!!!圧倒的な存在感。あの声を聴いた瞬間、あっちの世界へ引き込まれる感じ………。

真島組長って、芋生悠さんの唯ちゃんと福士誠治さんの深見さんにとってやっぱり絶対的な存在というか。

明確に「お前たちの未来はこうだ!」って定義しちゃうから、他の選択肢を二人とも知らなくて(?)、すごく心許ない感じ・・・。

真島さんなりに確信を持って子供たちに接しているから、唯ちゃんも深見さんもその呪縛から逃れ辛い気も。

真島さんはいつも一方的に話すけど、真島さんもそれしか方法を知らなさそう。いや、真島組長があの声で喋ったら、もう何でも大正解になっちゃうから……………。

話しはずれちゃうんですけど、波岡一喜さんの遠藤先生はすごく愛情深かった気がします。

生徒にぶん殴られていたのに、最後ちゃんと近藤雄介さんの龍ヶ崎くんを身を挺して庇ってくれるじゃないですか。一人、生徒を置いて無情にも逃げても良いのに。

なんかそこに対して、個人的にすごく大人としての”善”を感じたというか。遠藤先生がやんちゃだった頃、お世話になった先生でもいたのかな。

“善”なる者という意味では、伊能昌幸さんのヒロくんもめっちゃ良かった・・・愛だった。お節介と愛って、ラベルが違うだけだからドキドキするけど、お弁当をつくってくれたり、お父さんとの関係を取り持とうとしてくれたり、すごくいじらしかった・・・・・・。

規格外の人が多い中、唯ちゃんを守るためにちゃんと等身大で戦ってくれて、すごく格好良かった!

深見さんは善の欠片もほんの少しだけ残していそうな、身体は大人だけど、くちばしだけやたら鋭い雛鳥みたいでした。

他の暗殺者たちはもう裏の世界にズブズブで、その空気が当たり前のアッパーささえ感じたんですけど、深見さんはまだ表の世界にもつま先くらいは残していそうというか。根が真面目そう。

まだ絶妙に境目にいて、だからこそ組長を撃つのを躊躇ったり、唯ちゃんを守れた気もします。

あーーーでも、唯ちゃんの存在があってギリギリ水面に顔を出していただけで、もうとっくにズブズブだった可能性もありそう。

真島組長が最も信頼を寄せたアサシン~って言ってたから、映画の前にも数え切れないくらいの人間を手に掛けている気もします。

一人だって人は殺しちゃダメなんですけど、積み上げた死体が多いほど、背負う業もより重くなるというか。

深見さんの登場シーンで「初手はこのモップで戦うのかな~~~~~!!」ってウキウキしてたら、モップは武器じゃありませんでした!!(劇団☆新感線的発想

深見さんをたき付ける般若さん演じる西森さんは、内なるリズムが唯一無二で、とっても新鮮!!!ラッパーさんなの納得。すごく面白い音。

薬をキメてギラギラしている感じで、散る間際、まばゆい輝きを放つ花火をみている気持ちに。

最後はうだうだ言わずに腹を括って命を差し出す姿は、すごくメンツ命のヤーさんな感じ…。西森さんなりの裏稼業に対する美学を感じました。

そこをお構いなしにバーンッてあっさり撃っちゃう鈴木さん、ほんと酷い(大好き

理不尽な人の側に長く居続けられる人は、もの凄く良い人」だと個人的には思っているので、西森さんを側で支える一ノ瀬ワタルさんの村野さんはものすごく良い人説を推していきます。※良いは独自基準

真島組長暗殺の後、「えーーー」って倒されていくのめっちゃ面白かった・・・。あの「えーーーーーー」は天才・・・・。とってもキュートだった・・・。

西森さんと村野さんは、それぞれ生まれた時は”賢い竜”と”まっ直ぐな寅”と名付けられていたのに、絶賛、真逆を行ってそうなのがなんとも!!

ピアノを弾いていた黒田さん湯布院さんもコンビとも重なるんですけど、どっから道ってズレちゃうんでしょうね。

そのズレって言い方も、「じゃあ正しい道ってどこだよ?そう言ってるやつはどの位置から物言ってんだよ!?」って話しなんですけど!!!???

前野朋哉さんの本田さんは最強だった・・・つよつよだった。お父さんにのけ者にされて、唯ちゃんや実の息子じゃない深見さんが(ある意味で)可愛がられていたのを、ずっっっっっっっっと遠くから見てたんでしょ???

じゃあしょうがない(何が

深見さんとは違うタイプの雛鳥みたいだった。親鳥が側にいないから、仕方なく自分で餌を獲る術を覚えたけど、本当はずっと親鳥から貰える何かに飢えていたように見えました。

唯ちゃんは冒頭でパパとご馳走食べてるのにさーーーー!つらーーー!飄々としてたけど、作中No.1のコンプレックスがありそう。

本田さんが自分から親に向き合う前に、お父さんが強制退場しちゃったから、本田さんは飢えを満たすチャンスを永久に失ってしまったイメージ…。しかしそれは本田さん自身が選んだ道ですよ…(よろよろ

唯ちゃんと深見さんはギリギリ頑張れば卒業出来る呪いだとしたら、本田さんのは術者不在になると、ほぼ解ける見込みの無さそうな呪いだから、救われない気がします。

でも、"救われない"は外からみた話しで、唯ちゃんと深見さんさえ、本田さんの視界に入らなければ、呪いと共存しながら蕎麦でも食べて割と楽しく生きられそう。本田さん目線では特に何も困らないし!!!

でも、本田さんが斜め上にすくすく育った感じも、結局はお父さんの教育による賜物だから、本田さんは永遠に真島父の影からは逃れられない感ある………因果………。

北代高士さんの稲岡さん・・・彼だけ弾が当たった時に身体から火花が散っていた気がして、アレ?エフェクトそこに入れるの?って不思議に思っていたら、後に復活を遂げたので金属製の防弾チョッキに当たった的な演出なのかなぁと(見間違えでなければ

稲岡さん=バカというのが、単に一般教養を学ぶ機会のなかったバカなのか、考えが深く及ばない方のバカなのか、どんなバカなのか気になります。

力押しのパワープレイに持ち込まずに肉弾戦が出来る人って、みんな地頭が良いと個人的には思ってるんですけど、相手の出方を読みながら戦うって難しくない???ですか???

深見さんと稲岡さんの最後の戦いは、本当に色んな手の応酬で、ハラハラしながら息を呑んだし、あんなに格好良く相手を見て戦えるなら頭の冴えた人たちじゃないかなぁと。

おバカでいうなら、清水優さん演じる鈴木健太さんと青柳さん・斉藤さんコンビだと思うんですよ・・・試し撃ちとか5000円とか愛すべきアホの子たちでした。

渡辺哲さんの源さんは、ライフルを持っている絵力の時点で優勝!老眼でスコープからターゲットもあんまり見えないから、第六感とかで撃ってそう……プロ・・・・・・。

以前、Twitterで源さんのスナイパーライフルと書いたのですが、よく見たらアサルトライフルだったかも。周りのガチ勢が銃火器について親切に教えてくれるのを、いつも新鮮な気持ちで聴いています!!!(鳥頭

髙石あかりさんのリカちゃん、存在まるごとキュート過ぎてやばくなかったですか???? アイドルと役者の良いとこを足して割らずにギュッとしたみたいなホスピタリティ抜群の次世代ハイブリット俳優さん。

あああでも次世代じゃなくて2021年現在絶賛もう来てるから・・・「あざとくて何が悪いの?」に今、最も出演して欲しい俳優さんナンバーワン!!(メロメロ

マイベストあかりさん、こちらなのでよろしくお願いいたします!!!

全人類が2.5次元界隈のヒロインを俳優・髙石あかりさんに託してしまう気持ち、わかりみが深い・・・(主語が大きい

髙石さん自身も魅力的なんですけど、そこにキャラも降ろしてくれるから、髙石さん×キャラの掛け合わせで、愛しさ・魅力が天元突破なんですよ・・・!!!

リカちゃんも豹変する感じがものすごく良かった~~~これは好きになっちゃう!

新宿舞台挨拶の時のメイクは、またいつもと違って、とっても大人っぽくて素敵でした・・・目尻はねあげアイラインに赤リップで衣装・靴も少しお姉さん・・・ありがとう舞台挨拶…。

リカちゃんは己の仕事道具のメンテナンスを他人(シホちゃん)に任せるあたり、プロの殺し屋としては異端だと思うんですけど、リカちゃんだから何しても満点!!!(激甘判定

伊澤彩織さん演じるシホちゃんに銃や弾倉の管理を任せるって事は、命まで預けている間柄じゃないですか。もうその設定だけで100億点満点・・・・・制服が違う良さ~~~~!!!

リカちゃんがリタイアした後の、シホちゃんの何とも言えない表情とマットなリップの艶と色が、物凄く美しくて切なかった。

自転車を漕いでいる時のシホちゃんのがっちりとした足とリカちゃんの細身の足との対比も凄く良い!!!

戦う筋肉や方向性はぜんぜん違うけど、唯一、シホちゃんの側にいてくれたのがリカちゃんとかだったら愛おしさが過ぎる・・・(途中から妄想が入る

シホさんVS深見さんはアクションは本当にかっこよかった!!!!!!

制服女子 × ナイフはフェチビジュアルの最高解じゃないですかーーー!!!(好き

ナイフ、刃の根元がギザギザしてるから、アレで刺されたら、絶対抜く時もげるほど痛そう。

シホちゃんの動きは本当に目にも止まらぬ速さで、ただただ格好良かったし、それでいて儚さや可憐さも備えているのがズルい〜!!好き〜!!!

南くん役の大坂健太さんは、お芝居を外しても頭の良いアッパーな人なのかなと勝手に思ってたんですけど、リアル現役京大生ってきいて何となく納得しました。存在感・・・!

深見さんと唯ちゃんの関係

「逃げるぞ!」みたいに階段で深見さんが声をかけるシーンで、すごく無骨な音量で唯ちゃんに話しかけるから、唯ちゃんが怖がっちゃうから!!と思いました。

ただ、その加減の知らなさこそ深見さんらしさにも感じるというか。

声のボリュームを場に応じて上手くコントロール出来ない人って幼さを持っている気がするので、やっぱり深見さんは雛鳥のイメージ。それも鳴き方を知らなかった寡黙な雛鳥みたいな・・・。

村野さんもそうだし強引な人とずっと一緒にいれる人って、すごく良い人が多いというか。普通だったら、すぐ破綻する所を、その人が理不尽を受け入れて、関係が継続される訳だから。

だから、唯ちゃんも深見さんも心根が優しいのかなと。

真島組長に銃口を向けた時の深見さんの何とも言えない切ない表情をみると、深見さんに生きる術を教え、愛を模した何かを与え、ほっぺをつまんで導いて来たのは、紛れもなく真島さんなんだろうなと。それは確かに今の深見さんを形づくっているもので。

洗脳すれすれの危うさに感じてしまうけど、もうそれで育っちゃった深見さんのこれまでを否定出来るかっていうと、それも違う気がします。その寄る辺なさも含めての深見さんというか。

それは唯ちゃんも一緒で、長年の生活で自分の意思を発するのを諦めているようにみえる子だけど、今の唯ちゃんだって、唯ちゃんだけの魅力を持った一人の人間なんですよ!(バンバンッ

だから親鳥の庇護と監視を離れた二人が手を携えて逃げるのは、かりそめのペアから、徐々に本当のシンメになっていく感じですごく良かった〜〜!!(シンメが大好き

深見さん最後、唯ちゃんの肩を借りて歩いている時、背中は全然汚れてないんですよ・・・つまりぜんぶ真正面から傷を受けて、唯ちゃんのために逃げずに戦ったってことじゃないですかーーー!!

すぐ勝手にそういう解釈を加えて悶えてしまうから・・・。

唯ちゃんに深見さんが自分のことを殺していいよ!って銃を渡すシーン、それ、そっち(殺し屋)の文化ですからね!!??って、ちょっと憤ってしまった。

深見さんは、人殺しの十字架を唯ちゃんに背負わせる重さとか全然分かってないんだろうなと。

その十字架の重さを理解出来ていないことが結局、深見さんが暗殺者をナチュラルにやれているアンバランスさにも繋がっていそうで、そうすると深見さんのアイデンティティは、やっぱり裏家業側だった気もして・・・もう・・・(頭を抱える

あのへんで二人のありし日の過去シーン。差し込むのズルくないですか????

あんな唯ちゃんの笑顔向けられたら、誰だってほっこり来ちゃうから。何なら唯ちゃんの無表情は全部あのシーンへの前フリになってた・・・破壊力すごかった・・・客席の死因:キュン死だった

さっきまで触れられるのを怖がってた唯ちゃんが、ほっぺふにってされる所で、深見さんの血を受けるんですよね~~!!良、良~~~~!!!!

最後はちゃんと、唯ちゃんが光に向かって進むことを自分で選んだのが物凄く良かった。深見さんも唯ちゃんを見送るでもなく、煙草を吸おうとするのが格好良すぎてズルい・・・!!!

あと、パンフレット最後のページが、開けた道を前に唯ちゃんが立っている写真になってて、最高にずるかったですね・・・。本編を越えて、そういう落とし方をされるのにとっても弱い・・・(好き

カット割りとアクション

すごく今更なんですけど、映像において物理的なカメラを動かせるのって凄く強いんだろうなと。

今までは何となくみてたんですけど、私のふだん観ている映像って、そんなにカメラを動かさないんだろうなと。ちょっとここ上手く言えないのですが。

個人的な話で恐縮なんですけど、2021年はじめに期間限定で公開された好きな短編映像を、絵の練習がてらコンテみたいにメモしようとしたら、カメラが動くからそこの管理?が全然、紙の上では出来なくて軽くカルチャーショックでした。

え、見せ場じゃなくてもカメラが動くの!?え!!??みたいな。

そんな事を思った後にみた映画だったので、ある用務員もアクション自体がすごいのもあるんですけど、それを映像として映えさせる工夫が色々あるんだろうな、と。

映画のサイズだから、絵づくりがいつも自分の見ている作品と違って面白かったです。16:9ワイド育ちより

あ、いつもと違う!って最初に感じたのが、階段の踊り場で深見さん・西森さん・村野さんの3人がいたシーンで。

16:9の画面だと成人男性3人をあんな風に詰め込めないから、あ!そういえば映画って比率が違うんだ!って、その時、思いました。

後は教室で二人っきりになった時の唯ちゃんと深見さんとの距離感とか。横長だから物理的な距離と心の距離が長く取れるんだなぁと。

画像サイズは視聴環境にも依存するので、どっちが良いとかは特にないんですけど、あぁ、こうなんだ、みたいな。

背景の選び方も面白いですよね。最初、トイレや狭い廊下とかでエンカウントしていた所から、女子二人シーンから図書館エリアに入って、二階から攻撃された瞬間に、バトルフィールドがガッと広がった感じがあってワクワクしました!

ゲームが好きだから、こういう高低あるのすっごく好き!!!!

あと激しいアクションも好きなのですが、本棚をつかったアクションも緊張感があってすごく良かったです・・・・。

編集(?)も早回しが混ざってて面白かったのと、あと所々、カットをつまんでスピード感を出すのかな?もともと早いアクションが、目にも止まらぬ早さになっててすごかったです。

最後、二階で深見さんと稲岡さんが戦う時にグルッとカメラが回り込んだりとか、物語の盛り上がりと合わせて、映像も動きをつけて派手にしてカタルシスを与えるみたいなのもあるのかな…どうなんだろう。

映像を見る目があまりないので、もっと見られるようにしたいです。

アクションはもう手が早過ぎて目が追いつかなくて、ただただ楽し〜〜!!早くてすごい!!!(語彙力のなさ

めちゃくちゃ爽快で楽しかった………すごく興奮した。フィクションで戦っているのをみると、それだけでアドレナリンが出てとっても健康に良い。

ほんとに、たのし~~~~!!!かっこい~~~~~!!!大好き~~~~~~!!!!!になって、シーン毎に戦い方が違ったところをしっかり味わい切れていないので、また観たいです。

頭と身体の両方をあんなに使うだけでも凄いのに、さらに深見さんらしさもアクションから伝わって来るから、福士さんって本当に色んな魅力を持った俳優さんなんだ…!と、改めて堪能出来る映画でした!

福士さんの言葉の端々から、この作品を届けたいんだ!という気持ちがすごく伝わって来て、公開された後もスタッフさんや他のキャストさん、お客さんや色んな方に響いて、作品の熱も一緒に拡がっていくのが凄く素敵でした・・・!

映画内ジャンル

映画における”ジャンル”という概念?カテゴリ?がすごく新鮮でした。

暴力の香りもとっても魅力的で、さらに不謹慎な”笑い”の部分やマンガのキャラみたいな要素もこの作品のチャームだと思うんですよ。ミクスチャー的な面白さ?ハイブリッドな感じ。

なんか、そのダークさとワクワクの両方を説明出来る、この作品の真ん中を貫く言葉ってなんだろうなと。

公式から提示されている「クライムノワールアクション」が1つの正解で。

他にも「暗殺(アサシネーション)オペラ」「クライムサスペンス」「クライムアクション」「サバイバルアクション」「アクションドラマ」みたいに作品を象るためのワードは色々見かけて、さらにそれ+αの面白さがあるし、そのαの部分にもほかの人にオススメしたいポイントが詰まっているというか。

阪元監督が新しい作品を作っていく中で、さらに作品毎にハマる言葉が見つかっていくのか、阪元監督自身がジャンル(?)を定義していくのかなぁと。

実際、映画好きな知り合いには、『ある用務員』のタイトルを言っただけで「あぁ、ゆうばり出てた阪元監督の新作だよね?」みたいな感じでサッと監督の名前が1番に返って来たので、監督さんのお名前って大きいんだなと。

映画ファンの中でも、すごく作品を評価する文化というか、なんだろう。作品を並べて点数化するレビュー文化があって、それを読むのもとても面白かったです。

個人的に感じたこの作品の面白さはアクションとキャラクターの強さもすごく強いし、映画と漫画的な何かの良いとこどりでもあると自分は感じたので、実写(?)映画を観ない二次元好きにもすごく相性が良いと思うから、カジュアルに観て欲しい~!!

色んな言葉で作品を紹介したくなるのも素敵なことだなと。初めて出会う新しさがあるからだと思うので。だから凄くハイブリッドなイメージ。

阪元裕吾監督

ラベルみたいなものを貼るのはすごく恐縮なのですが、阪元監督はナイフを持ちながら、Y字バランスをやっている所もみてみたい監督さんだなぁと(抽象的感想

なんだろう、その筋肉と重心でナイフをどうするかみてみたいというか。ナイフって持っているだけで価値がある気がするから、そのナイフをどうするの!?ってハラハラしたい。

若いから凄いというよりは、審美眼と論拠がある上で、ナイフのような煌めきと若い世代のまなざしも持っているのが素敵なのかもなぁと。

世代で括るのって雑なので避けているのですが、やっぱり皆がスマホを持っている中で育った方々のものづくりって、すごく越境的な気がするんです。それはあらゆる表現分野の方に感じるんですけど。

最初に映画を観た時、縦の映像が挟まれたシーンで「あ!この監督さんきっと若いんだ!」って感じたんです。

なんだろう、すごく感覚的なものなんですけど、"っぽい"じゃなくて、"そのもの"みたいな。すごくリアルな気がしたというか。

だから次回作だけじゃなくて、2作〜単位、数年単位で追いかけた方が面白い監督さんな気がします。

こういうラベルって本当に印象だし、剥がされたり、また新しいものを見せてくれた時にみる仮置きの定点?付箋として設けているだけなので、話半分で聴いていただけたら………。

* *

映画「ある用務員」はシネマ・ジャック&ベティ(横浜・黄金町)さんにて5/21(金)まで上映中です!

フォロワーさんが5/9の舞台挨拶へ代わりに行って、速報をDMして下さって嬉しい&有り難うございます~~~~!!!作品の盛り上がりが長く続くのがとても楽しい。

そして、あまりに感想を温めていたら、阪元監督の次回作が発表されていました・・・!!!髙石あかりさん、伊澤彩織さんのW主演!こちらも楽しみです!


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