2019年のかてぃんを振り返る

 大晦日なので、かてぃん(角野隼斗)さんとの出会いから今日までを振り返ってみたいと思います。あくまでも自分目線なので、かてぃんさんの活動を網羅的に押さえてまとめるという意図はありませんが、例によって書き始めたらあれもこれも付け加えたくなる長文体質なので、すでにめちゃくちゃ長くなりそうな予感がします。おつきあいいただければ嬉しいです。

POCKET WIZ

 きっかけはPOCKET WIZさんの【卒業式ピアノドッキリ】でした。何を観ていたか忘れましたが、おすすめで出てきたそのサムネをクリックした瞬間から大袈裟ではなく人生が一変しました。今では再生数1000万回を超える伝説的神動画になりましたし、かてぃんファンでこの動画を観てない人はほとんどいないと思いますが、一応、内容にも簡単に触れておきたいと思います(単に語りたいだけ)。
 この動画や、このあと続くヤンキードッキリなど、シリーズ全5章、サブチャンの4本を含め20本にかてぃんさんは出演しています。そしてこの卒業式ピアノドッキリが初出演にして最大のヒット作になります。
 話の展開は、早稲田大学の卒業パーティーの余興として、手品やチアリーディングなどのガチモノの後に有志による音楽発表があり、そこにオタクが現れるという設定です。トップバッターのおにさんがピアニカ演奏と歌のクオリティの低さで場を寒くして、続いてかてぃんさん扮するガチオタクが小股でヒョコヒョコ登場という流れです。このオタクかてぃん・・・とても演技には見えないガチ感が漂っています。あの喋り方(どっから声出してんだ?)、あの表情(ぱっちりオメメでカメラ目線、前歯強調)、月野うさぎのうんちく挟んできて…そのフィギュア絶対家から持ってきただろう!
 オタクの登場で不穏な空気が漂う会場ですが、いざオタクかてぃんが演奏を始めると場の空気が一変します。第九の最初の一音から只者じゃない感が炸裂し、びっくりしたスタッフ男子が何が起ったか椅子から立ち上がって確認したりと…痛快ですね。期待値をおもいっきり下げておいて、凄いのガアァ~ンとぶつけてくることで大きな感動を生む。おにさんの狙い通りです。
続いて『残酷な天使のテーゼ』からの『キセキ(蛍の光あり)』、最後にエヴァに戻ってくる流れで会場大盛り上がりでしたね。
 さっきこの動画見直したんだけど、やっぱ名作だなぁ。この手の動画を駄作とか茶番といったり、POCKET WIZは何もしてないとか無駄な編集せずに演奏だけ見せろとか、好き勝手言う人はいっぱいいますが、私はこの動画、断然支持します! かてぃんさんがYouTubeの世界で広く認知されるきっかけとなった動画というだけではなく、この動画の最も良いところは、音楽を楽しんでいる人たちの素の表情がいっぱい映っているところです。
 第九でどよめき、エヴァで目を輝かせながら手拍子、キセキでは一緒に歌ったり体を揺らしながら踊ったり、そこにいる卒業生やスタッフ、来賓のオトナの人も、それぞれがかてぃんさん達の奏でる音楽に反応して楽しんでいる様子が生き生きと描かれていて、音楽の力に感動してしまう。号泣する男子を友達がかまってあげる様子も微笑ましいし、舞台裏でチアリーダーたちがノリノリなのもいい感じ。音楽っていいなぁと改めて思います。
 同じような場面をどっかで見たよなぁ・・・そう、一月のパリで遠い異国の地から一人やってきた留学生が奏でるピアノのメロディにのって、見知らぬ通りがかりの人々がノリノリで楽しげに合唱する光景…。あれこそがストピの原点にして最高の楽しみ方だと思った。思えば、あのツイートがおにさんとかてぃんさんの出会いであり、この動画への起用につながったんだと思う。かてぃんさんのピアノは本当に人を楽しませる力があるから。
 ちなみにかてぃんさんはツイッターの中でオタクかてぃんについて「あれは数年後に黒歴史になると思います、、笑」とまんざらでもないご様子。
近い将来に世界的ピアニストになった角野隼斗の栄光の黒歴史が、掘り起こされて世界中にばらまかれるのが今から楽しみだなぁ。

 第一章『卒業式ピアノドッキリ』はこのメイン動画以外に4本の計5作、サブチャンのピアニカでトルコ行進曲を弾く頑固なオタク編を入れて6本投稿されています。個人的にはあまり再生数は多くないけど、旅立ちの日をみんなで大合唱している動画もお気に入りです。

 ここまで一章の話をしただけで1700字を超えてしまいました。この調子で書いていくとどうなるのかちょっと心配になってきたけど、気にせずに続けます。

 第二章から第五章までは打って変わって「ヤンキー」シリーズです。

 まずは第二章【ピアノドッキリin浜松】ということで、例によって謎の格好ですが、この令和の白特攻服ヤンキーがムダにカッコいいんです。選曲も『小さな恋の歌』『ハナミズキ』にカノンが混じり、これまたなぜか違和感なく馴染む演奏が素晴らしい。特攻服着てても子どもに順番を譲るいい人感が出ていたり、小道具にじゃがりこを使ってイキリヤンキー感出したりしてます。ファンの中には、この浜松ヤンキーで落ちたという人も少なくないようですね。
 このほか、浜松ではもう一本、『Lemon』を細貝柊さんと連弾したり、サブチャンでは『Summer』『Let It Go』を弾いたりしています。(計5本)

 次に第三章【ピアノドッキリin都庁】では、昭和のヤンキーに逆戻りということで、リーゼントに長ラン、おしゅしTシャツのいでたちで登場します。いきなり準備運動がてら『The Tom and Jerry Show Medley』で観客の度肝を抜いて、次に『Let It Go』でハートを鷲掴みしてしまいます。演奏が終わり武装解除したアニキはいかにも好青年で、マダムの「素敵~ぃ、ねぇ」の声がすべてでしたね。
 この動画のコメント欄がツボッたんで、ここに転記しておきます。
かてぃん: かてぃんです。今回もありがとうございました!これからもあ
      りのままの姿見せられるように頑張ります!Let it go!!
さるです: かてぃんさんのありのままヤンキーやったんですか(驚き)
かてぃん: 語弊がありますね・・

 さて、第三章もう一本の動画は『Unravel』です。
 これもコメント欄から:
かてぃん: かてぃんです。今回もありがとうございました!!ほんとピア
      ノ映えする良い曲・・・要望が多ければ、よりクオリティを上
      げたunravelフルバージョンを弾きます(宣言
これに対して80件のお願いしますコメントと、3000件近いいいねがついてました。その約束が、全国ツアーで実現したことについては以前の福岡公演の記事にも書いています。              (計2本)

 やっと第四章ですね。この章は【夏祭りピアノドッキリ】ということで和太鼓との共演です。ヤンキー仕様のエンジの浴衣姿のアニキが見られます。共演の和太鼓のアニキ(齋さん)は、東大の学部・院の学科の先輩らしいです。ピアノ×和太鼓の異色のコラボ、迫力があります。ピアノ×篠笛も哀愁があります。このコンビによる『千本桜』の演奏動画がかてぃんさんのチャンネルに投稿されています。オフショットでは楽器交換して、かてぃんさんの太鼓の達人ノリのばちさばきが見られます。        (計5本)

 そして最終章、第五章【ピアノ配信者のオールスター編】です。よみぃさんやフォルテさん、さなゑちゃんさんなど有名配信者も出演されています。
 アニキは風神・雷神の刺しゅうされたピンクのスカジャンでソフトヤンキーを決めています。インナーはポムポムプリンです。これに関しては、フォルテさんの動画の中で、「これは私服じゃないんで、衣装なんで…」と念押ししてましたね。私服とは思われたくないけど、実は結構気に入ってる感じでした。
 今回はTV収録に絡めて有名配信者が集まった中で、今年の話題曲である『Pretender』『白日』を演奏しています。この二曲は、その後ストピやライブ配信、はたまたPenthouseなどでも聴かせてくれるようになりますが、ここで初めて披露されたんじゃないかな。いつも通りいい演奏でした。ラテンバージョンの『エリーゼのために』も評判良かったですよね。これ、直近の岡山ストピで再演してくれてます。
 シリーズ最後の動画の終わりで、お酒飲んで酔ってソファーで眠り込むオフショットの写真が載ってましたね。全5章20本の撮影をすべて終えて、
「夏の良い思い出になりました〜ポケットウィズありがとう!!!またいつかコラボしてくださいね😊」・・・大きな一区切りですね。 

 POCKET WIZさんとのコラボの話だけで3500字を超えました。
でも、自分も含めて多くの人が一連の動画を通じてかてぃんさんを知って、ファンになったと思われるので、ここは外せないですね。
 1月14日にかてぃんさんが投稿したパリのストピに、おにさんが呼応して始まった縁・・・セレンディピティ(serendipity)というか必然的な偶然というか、ほんと出会ってくれてありがとう!しかないです。
 クリスマスパーティでスマブラに興じる二人のオフショットが先日あがってましたね。またいつかコラボが見たいです。楽しみにしています。

 さっき、とあるかてぃんファンの中で、あなたはオタク派?それともヤンキー派?みたいなアンケートがあるの見てきたんですが、それぞれのツボがありつつも、みんな同じような拗らせ方してて面白かった。

対談・ラジオ

 さて、ちょっと気分を変えてかてぃんさんの対談シリーズも追っかけてみたいと思います。かてぃんさん、ありがたいことにインタビュー記事が結構いっぱいあって、ひととなりや考え方がわかって、ほんと嬉しいんだけど、これまた対談もいろいろあってありがたい。

 最初の対談は、大学の一年先輩であるあきたさんとですね。あきたさん、去年の特級グランプリのライブ配信のチャットの中でも角野さんのことを応援してくれてたり、演奏会にもリアルに足を運んでくれたりしてます。
 そんなあきたさんとの対談は番外編を含め5本あって、ピアニスト同士の深い話も訊けてすごくよかった。話は多岐にわたり、すべてのトピックが面白くて全部文字起こししたいくらいだけど、特にここでしか話していない興味深い話題をいくつか挙げると:
 絶対音感についての話で、J-pop聴いてても、歌詞より先にドレミの音が入ってきて歌詞が半分くらいしか楽しめないらしいです。耳コピの方法で、メインメロディ・コード・印象的なフレーズを押さえて、後はその時の感性で音を埋めていくっていう流れは作曲や即興演奏に繋がるんだろうな。
 音ゲーの話では、思春期にはまったことにより速く弾き勝ちになり音を詰め込みすぎる、フレーズが終わるべきところでクレッシェンドしてしまう等、良くない癖についても話しています。
 音色のコツでは、指が独立して動き打鍵の瞬発力(速さ)があることが自分の音色に繋がっていること。さらに腕全体の重さを使うことでコントロールの幅が広がること。 ※連弾したあきたさんのコメント:とにかく出す音がデカいし、小さい音から大きい音まで幅が広いとのこと。
 そう、お二人で連弾もしてます。『ラーザ・ビ』。この演奏が好きな方、結構たくさんいるようですね。
 余談ですが、トイレにある感知システムの話で、両手を振って感知してもらおうとするしぐさに噴き出してしまった。個室の中でそんなことしてたんだね。

 ピアノ系YouTuberでは、フォルテさんとも二回対談してます。
 一回目は、ピアノ配信者のオールスター編で集まった際に行われたもので、撮影日は8月の初旬ですね。そして二回目は全国ツアーの途中の12月5日ですね。
 一回目の対談ではリアルには初対面にもかかわらず、和やかに対談が進みます。クラシックに賭ける思いなどを真面目に話してくれています。
 「自分の人生、何をやりたいかっていうことを考えて、一番やりたいことに賭けるのがいいんじゃないかなって…僕はクラシックをまだ勉強したりないと思ってて、それは売れる売れないとか関係なく、一度きりの人生で勉強しきれることはできないけれど、もうちょっとちゃんと勉強したいなと思ってますね。」
 この対談で、かてぃんさん、中学一年の時にバスケ部に入ってたことが判明しました。以前、球技はあまり得意じゃないとつぶやいてたことがあったと思うけど、よりによってピアニストなのにバスケやってたとは驚きです。
 あと好きなピアニストはソコロフとマツエフで、その理由がリズム感と勢いというから、なんからしいなという感じです。上原ひろみはデフォです。
 手の大きさは10度(フォルテさんと一緒)でした。

 二回目は福岡公演から大阪公演に向かう途中に岡山のフォルテ宅にお泊りというシチュエーションでの対談です。前回よりも親密度ましましで、くつろいだ感じでストリートピアノの話題が中心です。

 「ストリートピアノは純粋にいい文化だと思うよ。世界が閉じてない。誰でも聴ける。誰でも弾ける。」
 「都庁ピアノは、賛否両論あるけれど、一種のコンサートの新しい形だと思った。都庁ピアノっていうコンテンツ自体にファンがついてる。」
 「ストピでの演奏を聴きに来たいと思ってくれている人もたくさんいるから、せっかく行くなら告知したいという気持ちもあるけれど、それで混乱を招いてしまったらよくないし…。」
 「(ストピで)他の楽器も交えてやれればいい」
椅子に太鼓をつけるという話から「それよみぃじゃん」とつっこみが出たり、話が弾みます。余談ですが、かてぃんさん、一日8時間睡眠のロングスリーパーだそうです。

 この岡山滞在で、TV出演やストピ演奏もあったようです。フォルテさんも大阪公演を観に来てくれたとのことで、フォルテさんのブログにそのことも書いてあります。かてぃん愛が感じられて、ファンとしては嬉しくなりますよ。
 フォルテさんとの対談を観ていて対照的で面白かったのが、二人の目線の違いですね。
フォルテさん:ほぼカメラ目線。
かてぃんさん:フォルテさんの方を向いて話す。
 これってそれぞれ“らしい”感じがします。どっちが良い悪いではなく、フォルテさんは自分のチャンネルのコンテンツとして視聴者を意識したスタイル。一方、かてぃんさんは目の前にいる話し相手のほうをしっかり見て話すスタイル。フォルテさん誠実さがないとか、かてぃんさんプロ意識がないとか、全然そういう話ではないです。単なる性格やスタンスのちょっとした違いです。

 全国ツアーの特別協賛をしていただいたPiascore株式会社の小池社長とも対談してます。これまた話が多岐にわたって面白かったんですが、かてぃんさんが演奏会でやってみたいこととして、みんなのシャッター音を合わせてあたかも音楽の一部に取り込むようなイメージをジェスチャー付きで話してたのが面白くて、いつか実現できるような実験的なコンサートがあったら参加したい。手元が映されるモニターもぜひとも。
 小池社長といえば対談とは離れますが、かてぃんさんが5月に小池社長のツイートをリツイートしてたことがありました。“演奏家の長いテンプレ的なプロフィール文”や“資格・学歴といった他人の評価軸がつくる賞味期限”についてでした。そのころ角野隼斗さんのオフィシャルウェブサイトのプロフィール欄もがらりと簡素化されたような記憶があります。今見たら学歴や受賞歴もしっかり載ってるし、勘違いだったかもしれないけれど、その時は角野さんの“演奏で勝負する演奏家でありたい“、“ピティナ特級グランプリの勲章を捨てることで超えたい”という意思の表れかと思ったりしました。実際には学歴や受賞歴等、しっかり記載してもらっていた方が仕事を進める上では親切ですから今の形が正解なんだと思います。

 さて、リアル友人で映像作家のおとけーとさん達との対談もあります。
対談は前後編2本ですが、本編の『多才』と併せて3本まとめて楽しんでいます。友人同士のリラックス感の中で素の会話や表情が見れてお得です。
 かてぃんさんが映像作家二人の会話にあまりよくわかってなくても入っていく感じがツボります。こういう身近な人たちに支えられた「Cateenかてぃん」チャンネルはやはり最強だと思いました。
 OtoさんもKtoさんもそれぞれ多忙だとは思いますが、三鷹のドキュメント映像、とっても楽しみにしてます。よろしくお願いします。

 Penthouseは対談ではありませんが、東大POMPの頃からの仲間に囲まれて、実生活では優しくかっこいいお兄ちゃんが、ここでは末っ子感全開で自由な感じが楽しそうです。ピアニスト角野隼斗、YouTuberかてぃん、に続いてPenthouseのCateenとしても大ブレークしてほしい。2月のライブ、行きたい。

 ラジオ出演もありましたね。
 11月8日に生放送でしょこたんの番組に島本須美さんと一緒に出演されてました。あの時は仕事の都合で落ち着いて聴けず、録音もとれておらず、感想を言えるほど話や演奏も把握できなかったけど、島本さんが今日の演奏は何点?みたいに優しく振ってくれて、角野さんが70点と答えてた記憶があります(あってるかな?)。親子のような自然なやり取りが二人の良い関係性を表しているように感じました。
 先日12月26日にはOTTAVAというインターネットラジオに出演されました。お相手は飯田有抄さん、もう何度もインタビューやライブ記事を書いていただいている気心の知れた音楽ライターの方です。この番組での角野さん、聴いたファンのみなさんが一様に口をそろえて言ってますが、いつもに増してとっても穏やかな口調で話していて、心地よい。よそ行きとかではなく、あぁ、この人は親しい大人の女性とはこんな感じで話すんだと思いました。新しい発見ですね。
 角野さんの喋り方って結構フラットな印象があるけれど、今回は抑揚もあって声の表情がとっても豊かな感じがします。ただあのちょっと息を吸いながら笑う感じは一緒でしたね。
 かてぃん界隈では馴染みのあるファンの方のメッセージが読まれて盛り上がったり、生演奏に感動したり、いろんな話も聴けて、至福の時間でした。

Cateenかてぃんチャンネル⇔ピティナ

 POCKET WIZさんの卒業式ピアノドッキリが入口になって、Cateenかてぃんチャンネルに辿り着きました。最初に観た動画は『残酷な天使のテーゼ』でした。卒業パーティの演奏のフルバージョンですね。この演奏に改めて衝撃を受けて、チャンネル内の動画を次々に観て回り、ヘビロテの日々が始まりました。このチャンネルのどこが良いかについては以前に記事にしてますので、そちらも読んでいただけたら嬉しいです。
 かてぃんチャンネルに行くと、そこからピティナの角野隼斗さんのクラシック演奏動画に繋がることができます。当然、そっちにも飛んで行ってみました。かてぃんチャンネルとは別の意味で衝撃というか感動でした。
これが“実は全国優勝ww”ということか!
 最初に聴いたのがファイナルの『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18 』でした。クラシックは嫌いではないけどあまり聴く習慣がなかった自分が、40分近い大曲の世界に引き込まれていく感じ、感動で体が震える・・・初めての体験でした。あの頃、毎日のように聴いてたし、今でも時々戻ってきます。私にとって最も大切な演奏のひとつです。
 その他の演奏も聴き漁りました。自分がこの歳にしてまさかクラシックにはまるなんて思いもよらず、自分自身が一番驚いています。角野さん中心ではありますが、その他のクラシック演奏動画も聴くようになりました。実際の演奏会にも行ってみたいと思っています。角野さんのおかげで世界が広がっています。
 Cateenかてぃんチャンネルの話に戻ります。
ここ一週間で動画投稿3本、約束通りいっぱいあげてくれてます。ナウシカを聴くと福岡公演のことを思い出してしまって胸が熱くなります。岡山のストピ演奏はもはや即興の域を超えた芸術作品ですね。テロップが良い仕事してます。後ろの方にモザイクかかってますがフォルテさんも居られますね。
 SHIBUYA109LIVETVハチスタの演奏は、ライブ配信の方が観れなくて、ネットでかてぃんさんの背中側から演奏の冒頭部分がアップされてるのを観て、実は少し心配してました。あれ?いつものかてぃんさんの演奏と違う。どうしたのかな?寒くて調子が悪かったのかな? 動画観て安心しました。まさかミトンのまま弾いてたなんて。いつもの素敵な演奏で良かったです。
 ぅぬ、3本と思ったら、何とさっきもう一本、今年最後の動画unravel が公開されてるではないか! 最後の最後まで、ありがたい。約束を守る男。
 こうやってかてぃんさんのチャンネルでいろんな動画を楽しめることが、もはや当たり前の日常になってますが、これって本当にありがたいことだなぁとしみじみ思います。4月にこのチャンネルを知ってから9ヶ月の間、何回ここに来たかな。その時々で聴きこんだ曲があるけど、ほんと全部好き。順番なんて付けられないけど、8月18日に公開された『蠍火』にはやはり特別な思いがあります。
 この『蠍火』という曲は、かてぃんさんの動画を求めてネットをうろうろしてる時にニコ動にアップされてるのを知って、聴いて感動したのが最初でした。当時、高校二年生のかてぃん少年の演奏はすでに神曲認定されたりして、熱いコメントもいっぱい入ってました。(ニコ動の画面内に入るコメントって、時には邪魔に感じることもあるけど、なんか臨場感が出ていいなと思う) ※余談ですが、ニコ動に何本か投稿されている演奏動画、若かりし中高時代のかてぃんさんのその当時の演奏が観れてエモいです。
 2013年バージョンの『蠍火』も十分凄いけど、今のかてぃんさんが弾き直したらどんな凄いものになるか楽しみだなぁと夢想してましたが、それが現実になったあの日、感激しながら何度も何度も聴き込んでいました。かてぃんチャンネルの代表曲のひとつとなったこの曲ですが、発表一週間後の8月25日にかてぃんさん、こんなツイートしてます:
 「バズりを狙わなくたってちゃんと頑張ればちゃんと評価されるってことがわかって嬉しい」
 それ以前に、5月13日にはこんな発言も:
 「自分のYouTube活動は、別に大衆受けしたいわけでもお金を稼ぎたいわけでもなく、自分がやるからこそ価値のあることを模索したいというただそれだけ」
 そう、そこなんです。この『蠍火』をこうやって弾き直して見せてくれるのはあなたしかいない。みんなが待ち望んだ2019年バージョンの『蠍火』・・・私たちの期待を超える傑作としてYouTube上に生み落とされ、感動は今も広がり続けています。
 そして、いろんな思いの詰まったこの曲を、初めての全国ツアーでファンに届けてくれたことが、尊い。

ありがとう

 福岡公演で、初めて角野隼斗さん会えて感動したことをまた思い出して、じんわりしてます。まだ一ヶ月も経ってないけど、あれって現実だったのかなぁと思うことがあります(手元のプログラムとCDのサインを眺めながら)
 POCKET WIZさんの動画が入口で、Cateenかてぃんチャンネルやピティナ等の動画を何度も何度も繰り返し観て、ツイッターやインタビューを読んで人柄や考え方を知ってますます好きになり、どんどんはまっていって…。
 YouTubeは時空を超えてアクセスできるけど、ここは福岡だし、ひとりだし…。Cateen's Piano Live の時はみんな一緒にいる感があって楽しかった。もちろん、ひとりでゆっくりとかてぃんさんの動画を観るのは楽しいんだけど、ときどき現実感がなくなる気がしてしまいます。
 あの日、Cateen's Piano Live Vol.5で全国ツアーの告知があって、衝動的にチケット取って、参加して、感動した。家に帰って、昂った気持ちのままにツイッターとノートのアカウントを作って、一気に記事を書き上げて投稿してしまうという、今までの自分では考えられないような行動を起こしてしまった。
 ありがたいことに、あんな駄文でも喜んでもらえる人がいて、反応してもらえるのってとっても嬉しいです。
 ツイッター始めて、記事を3本あげるだけで、それ以外の発信はしてないのにフォローしていただいたりして、恐縮してます。フォローバックってした方がいいのかな(むしろしたいんだけど)とも思いましたが、このアカウント、かてぃん応援アカとして角野さんだけフォローすると決めてて、申し訳ないです。ただ同じファン同士、みなさんのつぶやきを読むのは楽しみでよく見に行っています。 
 福岡公演で初対面して、SNS始めて、今までひとりで応援していたのが、なんかみんなで一緒に応援してるように感じられるようになって、今、とっても幸せです。リアルでも来年は大宮ラフマ2に行きます。3月のPHILIAもチケット取れました。遠征、楽しみです。
 こんな長々とした記事(あぁ、とうとう10000字超えてしまった)を書いてるのは50代のオッサンですが、どうか気持ち悪いと思わずに、今後ともゆるくおつきあいください。

 みなさまよいお年を!
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。